メス捕らないで 京都・向日、ナラ枯れでカブト・クワガタ減少?
京都府向日市寺戸町のはり湖池周辺で近年、カブトムシやクワガタなどの昆虫が減っている。地元住民はナラ枯れに伴うコナラの伐採や薬剤散布が影響したと推測しており、住民団体「はり湖周辺の自然を守る会」が生態系を保つため、メスの昆虫を捕らないよう呼び掛けを始めた。
はり湖周辺の小高い山には、コナラやカシノキ、クヌギなどがあり、毎年夏にはカブトムシやクワガタを求めて多くの親子連れらが訪れる。
同会によると、昆虫が極端に減ったのはここ1~2年という。原因は不明だが、同会は6年ほど前にナラ枯れ被害に遭ったコナラを大量に伐採したことが影響しているとみている。事務局長の森安弘之さん(78)は「薬剤散布や乱獲も原因の一つでは」と話す。
同会はカブトムシとクワガタを保護するため、メスを捕らないよう呼び掛けている。ビラ約100枚を近隣の住民らに配ったほか、「メスはにがそう!」などと書かれた紙をコナラなどに掲示している。
森安さんは「これからも昆虫採集を楽しむことができるよう、ぜひ協力してほしい」と話している。
【 2016年07月18日 22時40分 】