福井県池田町で6月、議会事務局の業務用パソコンが何者かに遠隔操作され、内部情報が流出するという“事件”が起きた。50代の男性議会事務局長がパソコン画面の「ウイルス感染」の表示を見て、そこに記された番号に電話し、電話相手の指示に従って遠隔操作ソフトをダウンロードしたのが原因だった。事務局長は日常的に職場でアダルトサイトを閲覧していたという。企業や自治体でネットセキュリティーの強化が叫ばれる中で起きた、あまりにもお粗末な出来事に町民はあきれている。
町によると、経緯はこうだ。6月3日午後3時ごろ、事務局長の業務用パソコンに、「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」とのポップアップが音とともに表示された。事務局長は自分で処理しようと、画面に表示された番号に電話。電話口の男の指示に従ってパソコンを操作し、遠隔操作ソフトをダウンロードさせられた。電話口の男は片言の日本語を話していたといい、外国人の可能性がある。
ソフトにより、パソコンが遠隔操作され、不審に思った事務局長がネットセキュリティーの担当者を呼び、事態が発覚した。
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