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翁長氏馬毛島を視察

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共産党についてつらつら考えていますが、今日は先にこちらからいきます。 

馬毛島(まげしま)を翁長氏が視察しました。下地氏の働きかけです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160718-00000021-ryu-oki
【翁長知事】翁長知事、馬毛島18日視察 「辺野古以外」発信へ【おおさか ... 

まだ、知事の公式な見解がないので、予断は差し控えますが、私は面白い展開ではあると思います。 

馬毛島には旧海軍の4千m滑走路があり、今まで根強い反対運動がありましたが、今はただひとりの地権者の合意が既にとれていますので、もって行き方次第では軟着陸できる可能性がないわけではありません。
馬毛島 - Wikipedia

住民は12名登録されていますが、地権者の企業の従業員関連で、無人島といってよいでしょう。 

政府も既に、米軍の陸上空母離発着訓練(FCLP)の検討予定地として認識していて、その際に佐藤正久議員が既に視察しています。 

島は平坦で工事は容易ではないかと思えますし、なんといっても2本滑走路があるのが魅力です。

もちろん、港湾施設や道路、電気、ガス、水道などの生活インフラは一から作ることになりますが、住宅がないのは接収業務がなくなるので、利点としてカウントできます。

Photo_3

 Google Earth

もう一枚の引いたGoogle Earthでみると、むしろ種子島のそばにあり、鹿児島寄りです。 

沖縄本島までの距離は約600㎞で、オスプレイの巡航速度は446㎞/hですから1時間強かかることになります。(燃料、装備、積み荷などで大きく違いますので、あくまで目安です)

これが最大のネックです。なぜなら、陸上兵員の駐屯地と遠くなるからです。 

Photo_2
民主党政権時にも、検討されましたが、結局挫折したのはこの距離の問題です。

下地氏の国会質問に答えて、安倍氏はこう述べています。

「安倍晋三首相は18日、衆院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会で、鹿児島県・馬毛(まげ)島(西之表市)へのオスプレイ移転について「一時的なものであっても、馬毛島に普天間飛行場オスプレイなどの運用機能を移転することは困難ではないかと考えている」と消極的な見解を示した。おおさか維新の会の下地幹郎氏への答弁。  安倍首相は、民主党政権時代に米軍普天間飛行場の移転先として鹿児島県の徳之島が検討された際に、海兵隊の航空部隊と陸上部隊を切り離すことは運用に支障が出ると判断し断念したと指摘。「沖縄本島から徳之島までは約200キロ、馬毛島まではその約3倍に当たる約600キロ離れている」と答えた。 (沖タイ4月19日)

ひとえに遠いのですよ。

海兵隊は、航空基地をどのように使いたいのか、ちょっと考えてみましょう。

海兵隊が沖縄に駐屯している意味は、いくつかありますが、その大きな任務は、有事において即時対応する「火消し部隊」だという点です。

真っ先に火事現場に駆けつけて、拠点を確保し、遅れてやってくる本隊がくるまで頑張るのが仕事です。

たとえば有事として想定されている台湾までは沖縄本島から630㎞ですが、馬毛島に移動すればそれにプラス600㎞ですから、倍です。

下図でわかるように、オスプレイの給油なし行動半径ギリギリです。

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防衛省「MV-22オスプレイ 米海兵隊最新鋭の航空機」)

陸上兵員の駐屯地をどうするのか、一緒に移転するのか、それとも飛んでくるまで数時間待つのか、という問題となります。

日常訓練にしても、同じ問題がでます。今までは、ついそこの普天間までトラックで移動すればよかったのに、これからは数時間かけて馬毛島からオスプレイが飛んで来るのを待たねばならなくなります。

このように飛行場と駐屯地が近接してしなければならないのが、米軍の絶対条件ですから、ここが最大のネックとなります。

また心理的には、いくら海兵隊員でも絶海の孤島に島流しにはなりたくはないでしょうな。

家族は本島に置いて単身赴任なのだろうか、などと余計なことまで考えてしまいます。

まぁ、沖縄県警は駐屯地ごと出て行ってくれたら、やっかい払いできて大賛成でしょうが、現実には無理でしょうね。

キャンプ・シュワブ、ハンセン、そして弾薬庫、燃料施設など、動かすものが多すぎるのです。

馬毛島の支持者には、普天間の佐世保軍港に強襲揚陸艦がいるからアクセスが便利でいいぞという人もいますが、関係ありません。

現代の海兵隊の戦力投入手段は、かつての強襲揚陸艦から、オスプレイにシフトしてきているからです。

あとは、政治的問題です。

今まで、地元の共産党系団体が馬毛島の離発着訓練に反対運動をしてきました。

今回も翁長氏の視察に対してすらナーバスに反応し、強い調子の反対声明を出しています。 

このように、いかなる解決案であろうとも、すべて共産党がまめに潰して回ります。

いまや県における与党最大勢力となった共産党は、沖縄においても、確実になんらかの理由をつけて反対するでしょうから、その場合、翁長氏にその気があったとしても、まとめきれるかです。

そうとうに力量低下が目立つ知事には難しいと思われます。

ただ、冒頭に「やり方次第では面白い展開になる」と書いたのは、知事の側から落とし所を打診するという行為自体が建設的だからです。

ここで政府ともんで、次のシュワブ陸上案なり、ハンセン陸上案なりに進んでいければ、解決の芽がでてきます。

ともかく、今のようにいかなることも全部反対では話になりません。

翁長さん、このあたりで落としておかないと、あとは裁判の判決待ちということになりますよ。

蛇足、鳥越のオジィちゃ~ん。命が危ないからもう止めてぇぇぇ。
初期認知症に、転移ガン。老耄。
演説も出来ないし、公約もないし。
ああ、見ていられない。誰か止めさせてぇぇぇ。

 

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コメント

また同じ話の繰り返しですか?(笑)

馬毛島案は民主党時代にも安倍第二次政権になってからも、記事の中に書かれている理由で却下された話なのに。
時間と調査費の無駄です。

投稿: yamori | 2016年7月19日 (火) 08時08分

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