「若狭の乱」が、連日ヒートアップしている。

 東京都知事選(31日投開票)に出馬した小池百合子氏(64)を、自民党の「方針」に反して応援している同党の若狭勝衆院議員(59)は18日、小池氏を支援した場合に、除名も含めた処分をちらつかせている東京都連に、「除名できるなら、除名してみろという思いだ」と述べ、不快感を示した。JR恵比寿駅前での街頭演説などで訴えた。

 都連は、自民党所属議員に対し、親族を含めて自民党が推薦している増田寛也元総務相以外を支援した場合、除名処分も辞さないとする文書を配布。小池氏に支持が流れないよう、引き締めをはかっているが、強権的な対応に、反発が広がっている。若狭氏は選挙戦が始まる前から小池氏支援の立場を明確にしている。

 若狭氏は、増田氏がこれまで「東京一極集中」の解消を訴えてきたことを念頭に、「東京に敵意をむきだしにしてきた候補を、自民党が都知事選で推薦するのは不合理だ」と指摘。さらに、野党統一候補の鳥越俊太郎氏(76)にも言及。「今後選ばれる都知事は、今後8年間は仕事をしなければならない。鳥越さんは健康問題を抱えており、8年は持たない。皆さん、冷静に考えてほしい」と持論を述べた。

 若狭氏は、東京地検特捜部の副部長などを経て、14年衆院選で初当選した。