来年の元日に1日を1秒長くする「うるう秒」

来年の元日に1日を1秒長くする「うるう秒」
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世界の標準時を地球の自転に合わせるため、1日を1秒長くする「うるう秒」の調整が、去年7月に続き、来年1月1日に行われることになりました。
世界各国の標準時は、極めて正確に時を刻む「原子時計」などによって決められていますが、地球が自転するスピードが日々僅かに変化しているため、徐々にずれができてしまいます。
これを補正するために行われるのが「うるう秒」の調整で、日本時間の来年、平成29年の1月1日、世界で一斉に行われることになりました。
調整が行われるのはグリニッジ天文台があるイギリスでは午前0時、日本では午前9時の直前で、「午前8時59分59秒」と「午前9時」の間に「59分60秒」が加えられます。
うるう秒の調整は、1972年に制度が設けられてから今回が27回目で、前回は去年7月でした。
一般的なパソコンや電波時計などでは自動的に補正されますが、コンピューター機器の普及でトラブルが懸念されるなどとして、うるう秒を廃止すべきという声もあがっています。
日本の標準時を管理している情報通信研究機構は「今回は祝日にあたるが、関連する事業者は、前回の経験をもとに事前の準備を進め、トラブルがおきないよう備えてほしい」としています。