こんにちは、arto総研のToshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回はちょっと名前長いですけれどもジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロを紹介しようと思います。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ(1696‐1770年)はイタリアを代表する巨匠です。ヴェネツィア派の締めくくりのような存在で、美術史においても重要な人物です。
1969年ヴェネツィアに生まれます。父は船乗りで、貿易商を営んでいました。同じくヴェネツィアで活躍していた歴史画家に師事し、絵画の修行を始めます。ヴェネツィア派の画家から多くを学び、またバロックからの影響も受けています。
数々の教会や修道会、権力者などから依頼を受け、特に壁画を得意とし、画家としての地位を築きました。ちなみにティエポロは有名な画家の姉と結婚しており、息子も画家として活躍しました。
現代でのティエポロは、ルネサンス期から続いたイタリア美術の伝統を締めくくる画家として評価されています。
作品紹介
幼児キリストの礼拝
幼子イエスを礼拝する天使たちを描いた作品です。中央の白い布に包まれているのが幼子イエスで、右下の女性が聖母マリア、イエスを見つめる左上の男性は聖母マリアの夫である聖ヨセフ。
十字架の道行き
十字架を背負いゴルゴタの丘へ向かうイエスの様子を描いた作品です。イエスの顔色は悪く、その表情は苦しみに満ちています。画面右下で布を広げている女性は聖ヴェロニカで、イエスの汗をぬぐったとされています。そのヴェロニカの上には「IN」の文字が見えますが、これは「INRI」で「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」という意味です。つまりイエスの罪状です。
フローラの勝利
場面の解釈には諸説あるのですが、裸体の女性やキューピッドからロココ特有の甘美性が感じられます。使用されている色も鮮やかで、鑑賞者の目を引き付けます。
アントニウスとクレオパトラの出会い
描かれているのは皆さんご存知のクレオパトラです。カエサルの死後、アントニウスと出会うクレオパトラが描かれています。
ペストからエステを救う聖テクラ
左下で、右上の父なる神に祈りを捧げている女性が聖テクラです。ペストによって人々が苦しむ様子が描かれており、ペストの悲惨さを物語っています。倒れた母親の傍らで泣いている少女の姿が何とも言えません。しかし聖テクラの祈りが父なる神に届き、逃げるペストの姿が描かれています。
マンドリンを持つ若い娘
ティエポロの最も有名な代表作です。タイトルの通り、マンドリンを持つ女性が描かれているのですが、制作の意図などはわかっていません。しかし女性の表情や肌の質感は素晴らしいの一言です。また色彩表現でも緻密な計算が行われています。大胆かつ緻密な作品です。
スライドショーもありますよ。
今回もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。
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