2016年07月18日

県下38市で、市長交際費を公表していないのは小牧市・東海市・知多市の3市のみ

 愛知県下には38の市がありますが、ネットで調べた「平成27年10月1日現在の市町村別推計人口等順位表」で、38市と2町(東浦町・東郷町)の40市について、それぞれの自治体のホームページ(市長の部屋・町長の部屋)にアクセスし、市長交際費(町長交際費)の公表状況を調べ、次の一覧表を作成いたしました。

県下38市・2町の首長交際費公表状況
img116.jpg
 ※東浦町・東郷町については、市長交際費を町長交際費と読み替えてください。

 ご覧いただく通り、県下で人口の多い40の自治体(38市と2町)の中で、ホームページで市長(町長)交際費を公表していないのは、人口11位の小牧市、人口15位の東海市、人口20位の知多市の3市のみでありました。

小牧市の「市長の部屋」
 市長の部屋をクリックすると、総合計画市長からのメッセージ市長の動き施政方針記者会見などタウンミーティング小牧市政マニフェスト工程表プロフィール市民の声9項目が記載されており、市長交際費については一切の記述はありません。

 このうち、総合計画については、平成21年〜30年を計画期間とする第6次小牧市総合計画の中間点の見直しに際し、総合計画を破壊して、新基本計画と称するものを策定しました。
 さらに、基本構想で掲げた将来都市像についても、議論や市民に説明することなく「人と緑 輝く創造のまち」を「小牧市民憲章に掲げたまち」に変更しました。
 さらにさらに、「市民の声」で平成31年以降の計画の策定準備について問い合わせたら、「現在のところ未定」とのことでありましたので、「小牧市には、実質的に総合計画は存在しない。新基本計画は山下市長の任意の計画だ!」と私は判断いたしました。


 市長の動き?とは何のことかご存知ですか。 市長の動き平成28年度7月をクリックすると、市長の晴れ姿の写真が、次々と掲載されています。
 市長に就任した直後の平成23年4月から5年以上、晴れ姿の写真集が掲載されていますので、やっぱり目立ちたがり屋の「お子様市長さん」ですね。

 記者会見など(「など」の意味は不明)については、議会の定例会開催前に市長提出議案の説明や記者との質疑応答が掲載されていますが、例えば、6月9日に開会する6月議会に際し、6月2日に記者会見を行いましたが、その内容が公表されたのは6月20日ですから、何の意味もないですね。
 山下市長にとっては、市長提出議案を市民に知らせることより、新聞で取り上げてもらうことの方が重要なのですね。


 タウンミーティングについては、一般市民を対象としたものは、平成27年4月以降、1年3ケ月間開催されていませんし、今後の開催の予定も明らかにされておりません。
 特に気になるのは、中学生や高校生を対象にしたタウンミーティングの開催です。「小牧市政について、あまり知識のない学生を対象に、一般市民対象の時のように、市長独演会を開催してよいのか・・・」と。

(7月18日午後5時40分追記)
 7月30日(土)の午前中、市役所で「子育て世代タウンミーティング」が開催されとのことで、議員に対して「見学するように」と、市長名の文書が配布されたとのことです。
 同時間帯には、県下の消防団の「操法大会」が尾張旭市であり、第5分団が、参加するそうで、「体が2つないとタウンミーティングには参加できないよ」とのこと。

 小牧市政マニフェスト工程表は、「小牧市政」という冠が付いていますが、平成23年2月の市長選挙で掲げた山下史守朗マニフェストと、就任後に策定した重点改革プランを組み合わせたものです
 山下史守朗マニフェストについては未達項目が目立ちますし、重点改革プランの行政改革効果額は、デタラメの効果額を掲載して、議会でも追及されてきました。
 これに懲りたのか、重点改革プランと称するものは、その後策定されなくなりました。


 市民の声については、確か平成24年6月の広報に、「市民の声を公表します」と掲載し、暫くの間、毎月数件の市民の声とその回答を、市長の部屋で公表していましたが、1年ももちませんでした。
 平成27年度に掲載されたのは、「ごみの戸別収集などによる区への負担軽減について」の、たった1件だけです
 自ら、市民に宣言した事柄の状況が、この有様であれば、止めるべきですね。


市長の部屋には、市長の予定、市長日記、市長交際費の3点セットの掲載を
 私は、市長に就任される犬山市議時代から「山田拓郎さんは凄い方だな・・・」と思っていました。
 犬山市長に就任されてからは、市長の部屋に、市長の予定(外部リンク)市長日記(外部リンク:フェイスブック)市長交際費が掲載されており、市長日記で毎日のように犬山市政情報を発信されています

 また、何時も地方自治や首長のあり方について勉強させていただいている東浦町の神谷明彦町長は、ホームページの町長の部屋に、町長の予定町長交際費を掲載されていますし、個人のブログで東浦町の情報を発信されています
 時には、町長のプライベート(家族旅行など)を投稿されているのを読んで、「神谷町長の温かい人柄」が伺えますし、ブログで文化・芸術に関する情報を発信されているのを読んで、「神谷町長の文化・芸術に対する考え」が伺えるような気がいたします。


「市民の声」を提出しようと思いましたが止めました
 本日のメインテーマである「市長交際費のホームページでの公表」を記述するにあたって、次の「市民の声」を提出しようと一度は思いましたが、「市長公室の宇野秘書政策課長を困らせるだけだ・・・」「市民の声で、市長交際費の公表を提言しても、受け入れられるハズがない・・・」と判断し、取りやめることにしました

提出しようとした「市民の声」の要旨
1.県下38市にうち、市長交際費を公表していないのは小牧市を含む3市だけであることを承知されていますか。
2.市長交際費を公表しない理由(根拠)は何ですか。
3.市長交際費の公表を提言しますが、その予定はありますか。
(以上)

小牧市民・小牧市職員にとって、市長交際費の公表より重要なこと
 山下市長は、昨年、宇野課長と博多に出張(?)しましたが、宇野課長を夕方小牧へ返し、「ひとりだけの博多の夜」を過ごしました。その後も、「一人で東京へ出長(?)を繰り返している」と、議員の方から伺っています。
 市長の部屋に、「市長の予定」を掲載することが、何よりも重要であると、私は確信しています。


 小牧市自治基本条例第11条が泣いています。
 (市長の責務)
第11条 市長は、市の代表者として、市を統轄し、その権限と責任のもとにまちづくりを進めなければなりません 。
2 市長は、市民の意向を踏まえ、市政を公正かつ誠実に運営しなければなりません。
(以上)
posted by お好みシェフ at 09:17| Comment(0) | 地方自治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。