読者の意見:韓国の国家ブランド、なぜたびたび変えるのか

 ブランドの選定とPRには巨額の費用が必要だ。文化体育観光部はこのキャッチフレーズ「クリエーティブ・コリア」のPR映像を米国のCNNテレビ、英国のBBC放送などに配信し、また各国の在外公館、観光公社、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)、韓国の国際放送「アリランテレビ」などを通じてPRを行う予定だ。市場が変わり政権が変わるたびに、韓国ではこのようなパターンが繰り返されるのだろうか。

 ブランドというのはたびたび変えるようなものではない。市場や政権が変わっても、ソウルが変わり大韓民国のアイデンティティーが変わるわけではないからだ。グローバル企業もブランド名を軽々しく変えはしない。世界的ブランドを築き上げるには、気の遠くなるような努力と費用が必要になるからだ。しかし韓国企業はブランド名をよく変更する。品質の維持や向上の努力よりもまずはブランド名を変える。韓国から世界的ブランドが出ていない理由の一つもこの点にある。

 ブランドの変更が繰り返される理由は、要するに最初からしっかりとつくらなかったからに他ならない。タゴールは韓国を「アジアのともしび」、ゲオルグは「アジアの宝石」と語った。ある外国人は私に「日本人は親切で、韓国人は温かい」と言った。このように韓民族の特性を一言で言い表した言葉を私は見たことがない。これらの言葉を参考に、韓国のキャッチフレーズを「東方の温かいこころ(The Warm Heart of the Orient)」などとしてはどうだろうか。

チェ・ドクキュ(ミョンジ特許法律事務所代表弁理士)
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