読者の意見:韓国の国家ブランド、なぜたびたび変えるのか

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 ソウル市が昨年、新たなキャッチフレーズを発表したのは記憶に新しい。それまで使われていた李明博(イ・ミョンバク)市長時代の「ハイ・ソウル(Hi Seoul)」を取り下げ「アイ・ソウル・ユー(I.SEOUL.U)」のPRに乗り出したのだ。しかしこの「I.SEOUL.U」にも「典型的なコングリッシュ(Konglish)」「理解し難い」「恐ろしい選択」などさまざまな批判が相次いだ。

 世界の有名な都市にはどこもよく知られた愛称やキャッチフレーズがある。例えばニューヨークの「アイ・ラブ・ニューヨーク(I♥NY)」は誰でも知っているだろうし、また「ビッグアップル」というニックネームもある。シカゴの「ウインディーシティー(Windy City)」、パリの「芸術の都」、サンフランシスコの「ラブシティー(Love City)」などの言葉も、聞けばすぐに都市名が思い浮かぶ言葉だ。しかしソウルは「ハイ・ソウル」で通じるだろうか。あるいは「アイ・ソウル・ユー」で通じるようになるだろうか。

 今回政府は国としての新しいキャッチフレーズ「クリエーティブ・コリア(CREATiVE KOREA)」を発表した。文化体育観光部(省に相当)は「国民が考える伝統と現代、有形・無形の資産に込められた核心的な価値を活用して考え出されたブランド」と説明している。2002年のサッカー韓日ワールドカップの際に使われた「ダイナミック・コリア(Dynamic Korea)」を取り下げ、観光客向けにPRしてきた「イマジン・ユア・コリア(Imagine Your Korea)」も消えた。ちなみにこれまでこの「ダイナミック・コリア」と「イマジン・ユア・コリア」はどれだけ知られただろうか。

チェ・ドクキュ(ミョンジ特許法律事務所代表弁理士)
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