ファーストリテイリング 利益見通しを下方修正

ファーストリテイリング 利益見通しを下方修正
大手衣料品チェーン「ユニクロ」を展開する「ファーストリテイリング」は、想定よりも円高が進み商品の仕入れなどのために保有しているドルの資産価値の目減りが見込まれるとして、ことし8月期の最終的な利益の見通しについて、3度目の下方修正を行いました。
「ファーストリテイリング」が発表したことし8月期のグループ全体の業績見通しによりますと、1年間の最終的な利益は、ことし4月に発表した予想と比べて150億円少ない450億円に下方修正しました。
一方、売り上げや営業利益は、ことし4月の予想を据え置きました。
これは、4月時点で1ドル=113円程度と想定していた年間の為替レートを、このところの円高を反映させて103円程度に見直した結果、海外の店舗の設備投資や商品の仕入れなどのために保有しているドルの資産価値が円換算で目減りすると見込まれるためです。
「ファーストリテイリング」が今期の業績見通しを下方修正するのは、1月と4月に続き3度目となります。
記者会見で岡崎健CFO=最高財務責任者は、「円高になれば海外からの利益を取り込む際に影響が出てくるので、商売をしている立場からすると為替はある程度、安定してほしい」と話していました。