トルコのクーデターについては、これまでも2度ほど、どうも不思議なクーデター未遂であったという趣旨のことを書いたかと思いますが、今になっても未だ、というか益々今回のクーデターが何であったのか、疑問ばかり募るというところです。
そもそもトルコ政府は、クーデターの首謀者がNY在住のgullen とかいうイスラム法学者だとしており、確かに彼の軍や司法その他に対する影響には大きいものがあり、、エルドアンの最大の政敵であったようです。
おそらく彼がクーデターの思想的背景なのかもしれませんが、クーデターの様に現実の兵隊や戦車や航空機を動かして、政府を乗っ取ろうとする陰謀は「子供の遊び」ではありません
・陰謀に加担するものが綿密な連絡を取り、それぞれの役割分担を決め、攻撃目標やその分担等詳しく決め、タイミングも決めたうえで、時代物映画なら合言葉まで決めるのでしょうが、今回も相当数の兵隊が動員されていますから、失敗した出来損ないのクーデターであったとしても、かなりの規模の組織があったものと思われます。
それを背後からgullen が操っていたとするのは、トルコの情報機関、米CIAの能力等からして、、ほぼ不可能でしょう。
・ということは現実に、トルコ国内でクーデターを計画し、組織し、参加者に指令を発した本部というか、指導者が必ずいるはずです。
ところが、あれから数日たち、多数の軍人等が逮捕されたにもかかわらず、今になるも首謀者(複数か?)の名前は発表されません。いくら何でも、トルコ政府がまだ実際の首謀者がだれかわからないということはないでしょう。
・これに反して、逮捕の方は極めて手際よく進んでいるようで、高級軍人を含む多数の軍人、司法関係者、弁護士等、既に6000名が逮捕されたとのことです。このうち軍人に関しては、参加した部隊の連中とか、当然その関与が疑われるものは居るわけですが、それと合わせて100名を超える(でしたっけ?)司法関係者が逮捕された、というのはどうにも不思議なところです。
おそらく、彼らはgullen師の関係者ということでしょうが、まさか彼らが現実に背広で銃をとった訳でもあるまいし、あまりに手際のよい逮捕劇で、どこかきな臭い感じさえあります。
・京都からでは本当のところは、わかりませんが、一部のアラビア語メディアに、今回のクーデター鎮圧に最大の貢があったのは、情報機関と警察だとありました。
そのうち警察はともかく、情報機関については、国境地帯での対IS作戦等で、時々軍と違った動きをしていると報じられていたことを思い出します。
トルコの情報機関は極めて優秀(冷血?)という評価もありますが、その情報機関が鎮圧に貢献したとすれば、事前に何らかの情報をつかんでいたのでしょうか?
まさかそのうえでやらせて、一網打尽というシナリオは出来すぎていますが、どこか臭いことは事実ですね。
・種々推測に過ぎないことをあれこれ書いてきましたが、今回の事件で最大の得をしたのがエルドアンであることは間違いないでしょう。
彼は勢いをかって、死刑の復活を唱えているし、軍や検察や司法から彼の反対者を一掃し、一時は失敗した憲法の改正も再度試みるのではないでしょうか?
まあ、結果的にはエルドアン御独裁体制の強化と見て間違いないでしょうね
自作自演という声もあるようですが、今のところ、そこまで彼を疑う材料はないと思います。
・外国との関係では、クーデターはCIAの陰謀などという陰謀史観その物の見方をする人もいるようですが、少なくとも世界中のメディアの見るところでは、gullen の取り扱いをめぐって、米国はトルコとの間で深刻に厄介な問題を抱えたと評している通り、背後に米国があったとみる見方は単純な偏見でしょうね
それよりも、hurryiert net は、今後の両国間関係の増強を巡り、プーチンとエルドアンが8月にも会談する可能性があると報じており、もしかすると得をしたのはプーチンかもしれません。
・まあ、いずれにせよ、日本も含めて世界中で、クーデター非難、選挙で選ばれた政府支持という合唱が満ち満ちていますが、それは当然の反応として、今後のエルドアンの動き如何では、彼に対する評価にも影響が出る可能性があるだろうと思っています。
http://www.hurriyetdailynews.com/#panel-6 http://www.alquds.co.uk/ http://www.alarabiya.net/ http://www.aljazeera.net/portal
そもそもトルコ政府は、クーデターの首謀者がNY在住のgullen とかいうイスラム法学者だとしており、確かに彼の軍や司法その他に対する影響には大きいものがあり、、エルドアンの最大の政敵であったようです。
おそらく彼がクーデターの思想的背景なのかもしれませんが、クーデターの様に現実の兵隊や戦車や航空機を動かして、政府を乗っ取ろうとする陰謀は「子供の遊び」ではありません
・陰謀に加担するものが綿密な連絡を取り、それぞれの役割分担を決め、攻撃目標やその分担等詳しく決め、タイミングも決めたうえで、時代物映画なら合言葉まで決めるのでしょうが、今回も相当数の兵隊が動員されていますから、失敗した出来損ないのクーデターであったとしても、かなりの規模の組織があったものと思われます。
それを背後からgullen が操っていたとするのは、トルコの情報機関、米CIAの能力等からして、、ほぼ不可能でしょう。
・ということは現実に、トルコ国内でクーデターを計画し、組織し、参加者に指令を発した本部というか、指導者が必ずいるはずです。
ところが、あれから数日たち、多数の軍人等が逮捕されたにもかかわらず、今になるも首謀者(複数か?)の名前は発表されません。いくら何でも、トルコ政府がまだ実際の首謀者がだれかわからないということはないでしょう。
・これに反して、逮捕の方は極めて手際よく進んでいるようで、高級軍人を含む多数の軍人、司法関係者、弁護士等、既に6000名が逮捕されたとのことです。このうち軍人に関しては、参加した部隊の連中とか、当然その関与が疑われるものは居るわけですが、それと合わせて100名を超える(でしたっけ?)司法関係者が逮捕された、というのはどうにも不思議なところです。
おそらく、彼らはgullen師の関係者ということでしょうが、まさか彼らが現実に背広で銃をとった訳でもあるまいし、あまりに手際のよい逮捕劇で、どこかきな臭い感じさえあります。
・京都からでは本当のところは、わかりませんが、一部のアラビア語メディアに、今回のクーデター鎮圧に最大の貢があったのは、情報機関と警察だとありました。
そのうち警察はともかく、情報機関については、国境地帯での対IS作戦等で、時々軍と違った動きをしていると報じられていたことを思い出します。
トルコの情報機関は極めて優秀(冷血?)という評価もありますが、その情報機関が鎮圧に貢献したとすれば、事前に何らかの情報をつかんでいたのでしょうか?
まさかそのうえでやらせて、一網打尽というシナリオは出来すぎていますが、どこか臭いことは事実ですね。
・種々推測に過ぎないことをあれこれ書いてきましたが、今回の事件で最大の得をしたのがエルドアンであることは間違いないでしょう。
彼は勢いをかって、死刑の復活を唱えているし、軍や検察や司法から彼の反対者を一掃し、一時は失敗した憲法の改正も再度試みるのではないでしょうか?
まあ、結果的にはエルドアン御独裁体制の強化と見て間違いないでしょうね
自作自演という声もあるようですが、今のところ、そこまで彼を疑う材料はないと思います。
・外国との関係では、クーデターはCIAの陰謀などという陰謀史観その物の見方をする人もいるようですが、少なくとも世界中のメディアの見るところでは、gullen の取り扱いをめぐって、米国はトルコとの間で深刻に厄介な問題を抱えたと評している通り、背後に米国があったとみる見方は単純な偏見でしょうね
それよりも、hurryiert net は、今後の両国間関係の増強を巡り、プーチンとエルドアンが8月にも会談する可能性があると報じており、もしかすると得をしたのはプーチンかもしれません。
・まあ、いずれにせよ、日本も含めて世界中で、クーデター非難、選挙で選ばれた政府支持という合唱が満ち満ちていますが、それは当然の反応として、今後のエルドアンの動き如何では、彼に対する評価にも影響が出る可能性があるだろうと思っています。
http://www.hurriyetdailynews.com/#panel-6 http://www.alquds.co.uk/ http://www.alarabiya.net/ http://www.aljazeera.net/portal
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