ロンドン シティーの市長「ビジネス環境変わらず」

ロンドン シティーの市長「ビジネス環境変わらず」
ロンドンにある世界的な金融センター「シティー」の代表であるエバンズ市長が日本を訪れ、イギリスがEU=ヨーロッパ連合から離脱しても良好なビジネス環境は変わらないとして、日本の金融関係者に現地でのビジネスや投資を継続するよう呼びかけました。
エバンズ市長は、都内で開かれた日本の機関投資家向けのセミナーで講演し、「シティーには法律や会計などビジネスの専門家が集中しており、良好なビジネス環境は変わらない」と述べ、シティーを拠点にしたビジネスやイギリス企業などへの投資を継続するよう呼びかけました。

続いて、エバンズ市長は、東京証券取引所を訪問し、日本取引所グループの清田瞭最高経営責任者らと会談しました。会談のあと、エバンズ市長は「日本企業には、これまでと変わらずビジネスができるのだと安心してもらいたい」と述べました。

ロンドンに拠点を置いている日本の金融機関の中には、イギリスがEUからの離脱を決めたことで、EU域内での事業が制限されるおそれがあるとして、拠点の移転などを検討しているところもあります。エバンズ市長の日本訪問は、こうした金融機関の懸念を払拭(ふっしょく)することが目的で、15日も銀行や証券会社の経営幹部らと会談することにしています。