五輪に向けテロ対策へ セキュリティー機器の展示会
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてテロ対策などの強化が進められるなか、最新のセキュリティー機器を集めた展示会が開かれました。
この展示会は、企業向けのセキュリティー機器を開発しているおよそ60社が最新の製品を披露するもので、13日から15日まで東京都内で開かれています。
このうち、防犯カメラのシステムでは、コンピューターがカメラの画像を自動で解析し、不審な人物かどうかを見分けることができるという製品が紹介されています。顔の筋肉の僅かな動きによって人物が緊張状態にあるかどうかを判断する技術を使っているということで、大手飲料メーカーが自動販売機と併せて販売しています。「ダイドードリンコ」の三溝義之さんは「自動販売機は人が集まる場所に設置することが多いので、ビジネスチャンスになる」と話していました。
ビルなどで夜間に巡回する警備員が使うために開発したという懐中電灯は、小型のカメラが備わっていて、不審人物を見つけた際に相手に知られずに撮影することができます。また、情報漏えい対策を施したというロッカーは、社員一人一人に配るカードキーで誰がいつロッカーを開けたかを記録できます。このロッカーを開発した「NTTファシリティーズ総合研究所」の俣江重隆さんは「企業ではモノを適切に管理するニーズが高まっていてITの力で支援したい」と話していました。
このうち、防犯カメラのシステムでは、コンピューターがカメラの画像を自動で解析し、不審な人物かどうかを見分けることができるという製品が紹介されています。顔の筋肉の僅かな動きによって人物が緊張状態にあるかどうかを判断する技術を使っているということで、大手飲料メーカーが自動販売機と併せて販売しています。「ダイドードリンコ」の三溝義之さんは「自動販売機は人が集まる場所に設置することが多いので、ビジネスチャンスになる」と話していました。
ビルなどで夜間に巡回する警備員が使うために開発したという懐中電灯は、小型のカメラが備わっていて、不審人物を見つけた際に相手に知られずに撮影することができます。また、情報漏えい対策を施したというロッカーは、社員一人一人に配るカードキーで誰がいつロッカーを開けたかを記録できます。このロッカーを開発した「NTTファシリティーズ総合研究所」の俣江重隆さんは「企業ではモノを適切に管理するニーズが高まっていてITの力で支援したい」と話していました。
セキュリティー機器は成長市場
セキュリティー機器の世界市場は、新興国のビルの都市開発などが進むことによって今後の拡大が見込まれています。電機メーカーなどで作る業界団体「電子情報技術産業協会」の調査によりますと、公共交通機関や商業施設向けのセキュリティー機器の世界の市場規模は、3年前のおよそ15兆円から2025年には41兆円に拡大すると予測されています。
特に需要の伸びが期待されているのはアジアの新興国で、人口の増加とビルなどの都市開発が進むことによって2025年にはアジア圏が北米を抜いて世界最大の市場になるとみています。日本でも東京オリンピック・パラリンピックに向けてテロ対策などを強化するため、防犯カメラや重要施設の入退室を管理するシステムの整備が進むとしています。この結果、国内の市場規模は3年前のおよそ5600億円から2020年には7000億円に伸びると予測しています。
特に需要の伸びが期待されているのはアジアの新興国で、人口の増加とビルなどの都市開発が進むことによって2025年にはアジア圏が北米を抜いて世界最大の市場になるとみています。日本でも東京オリンピック・パラリンピックに向けてテロ対策などを強化するため、防犯カメラや重要施設の入退室を管理するシステムの整備が進むとしています。この結果、国内の市場規模は3年前のおよそ5600億円から2020年には7000億円に伸びると予測しています。