英EU離脱による円高でガソリン値下がり

英EU離脱による円高でガソリン値下がり
イギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことで円高が進み、原油の輸入価格が下がった影響で、今週のレギュラーガソリン1リットル当たりの小売価格は全国平均で123.5円となり、2週連続で値下がりしました。
資源エネルギー庁から調査を委託されている石油情報センターによりますと、11日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの小売価格は全国平均で123.5円と、先週より0.3円下がりました。ガソリン価格の値下がりは、2週連続です。
これは、イギリスがEUからの離脱を選択した国民投票のあと、為替相場で円高ドル安が進んだことで原油の輸入価格が下落し、石油元売り各社がガソリンの卸売価格を引き下げたためです。
地域別に見ますと、37の道府県で値下がりし、値下がり幅が最も大きかったのは沖縄県で2.3円、次いで、神奈川県で1.6円、福井県で1.4円などとなっています。
今後の見通しについて石油情報センターは「カナダで起きた大規模な山火事による原油の供給への不安感が和らいできたことなどから原油価格は下落傾向で、来週のガソリン価格も値下がりが見込まれる」と話しています。