自動運転技術搭載の新型車 初めて発売へ 日産
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日産自動車は、渋滞している高速道路でハンドルやアクセルなどを自動で制御できる自動運転の技術を搭載した車を、来月、国内のメーカーで初めて発売することになり、報道陣に公開しました。
公開されたのは、自動運転の技術を搭載した新型のミニバン、「セレナ」です。車には、道路上の白線やほかの車を認識できる高性能のカメラが搭載され、高速道路の単一の車線に限ってハンドルやアクセル、それにブレーキを自動で制御して走行できます。
ドライバーはハンドルに手を添える必要がありますが、渋滞している高速道路では、前の車と適切な車間距離を取ることができるようにアクセルやブレーキを自動で制御します。また、カーブでも車線から外れないように自動でハンドルを動かして走行することが可能だということです。
こうした自動運転の技術は、ドイツのメルセデス・ベンツやアウディなど海外の高級車の一部で導入が始まっていますが、日産によりますと、国内のメーカーでは初めてだということです。日産はこの技術を搭載したグレードの車を、300万円以下の価格で来月下旬に発売する計画です。
日産のAD&ADAS先行技術開発部の飯島徹也部長は、「ハンドルを制御をすることでドライバーの負担が減り、非常に楽な運転ができる。自動運転技術のメリットを感じていただけると思う」と話しています。
ドライバーはハンドルに手を添える必要がありますが、渋滞している高速道路では、前の車と適切な車間距離を取ることができるようにアクセルやブレーキを自動で制御します。また、カーブでも車線から外れないように自動でハンドルを動かして走行することが可能だということです。
こうした自動運転の技術は、ドイツのメルセデス・ベンツやアウディなど海外の高級車の一部で導入が始まっていますが、日産によりますと、国内のメーカーでは初めてだということです。日産はこの技術を搭載したグレードの車を、300万円以下の価格で来月下旬に発売する計画です。
日産のAD&ADAS先行技術開発部の飯島徹也部長は、「ハンドルを制御をすることでドライバーの負担が減り、非常に楽な運転ができる。自動運転技術のメリットを感じていただけると思う」と話しています。
世界のメーカーが激しい開発競争
自動運転の車は、交通事故の削減や渋滞の緩和につながるうえ、先進国を中心に市場の拡大も見込めるとして、世界のメーカーが開発にしのぎを削っています。
このうち日産は、2年後に高速道路で自動的に車線変更したり、本線に合流したりする技術の実用化を目指しています。さらに、4年後の2020年には、信号がある交差点など一般道でも自動運転できる技術を実用化する方針です。
また、トヨタ自動車やホンダ、それに富士重工業も4年後をめどに車線変更を含めて高速道路で自動運転が可能な技術を実用化するとしています。
海外の自動車メーカーでも、ドイツのダイムラーやBMW、アメリカのGM=ゼネラルモーターズなど、各社が開発に力を入れています。さらにアメリカのIT企業グーグルは、ドライバーが運転に全く関与しないいわゆる「完全自動運転」の実用化を目指していて、世界的に開発競争が激しさを増しています。
このうち日産は、2年後に高速道路で自動的に車線変更したり、本線に合流したりする技術の実用化を目指しています。さらに、4年後の2020年には、信号がある交差点など一般道でも自動運転できる技術を実用化する方針です。
また、トヨタ自動車やホンダ、それに富士重工業も4年後をめどに車線変更を含めて高速道路で自動運転が可能な技術を実用化するとしています。
海外の自動車メーカーでも、ドイツのダイムラーやBMW、アメリカのGM=ゼネラルモーターズなど、各社が開発に力を入れています。さらにアメリカのIT企業グーグルは、ドライバーが運転に全く関与しないいわゆる「完全自動運転」の実用化を目指していて、世界的に開発競争が激しさを増しています。
自動運転技術はまだ開発途上
自動運転の技術はまだ開発途上で、現在、実用化されているのは、あくまでもドライバーの安全運転を支援する技術と位置づけられています。
日産が来月販売する新型車では、ドライバーは運転中、ハンドルに手を添えておく必要があります。ドライバーがハンドルから手を離しているとモニター表示や警告音でハンドルを握るよう促し、それでも手を離したままだとシステムが解除される仕組みです。
日産のAD&ADAS先行技術開発部の飯島徹也部長は、「完全な自動運転の実現には、まだまだやるべき課題がたくさん残っている。道路の白線が見えず、機能が使えないときは、ハンドルを握るようにドライバーに促してシステムを切るとか、システムの限界に対するわかりやすさに配慮して設計している」と話しています。
自動運転を巡っては、ことし5月、アメリカの「テスラモーターズ」の車が自動運転の機能を使って走行中に大型トレーラーと衝突する事故が起き、ドライバーの男性が死亡しました。国土交通省は、現在、実用化されている自動運転の機能は運転を支援する技術にすぎないとして、過信しないよう注意を呼びかけています。
自動運転車の普及に向けては、交通事故の防止にもつながる技術の精度をいかに高めていくかが課題になります。
日産が来月販売する新型車では、ドライバーは運転中、ハンドルに手を添えておく必要があります。ドライバーがハンドルから手を離しているとモニター表示や警告音でハンドルを握るよう促し、それでも手を離したままだとシステムが解除される仕組みです。
日産のAD&ADAS先行技術開発部の飯島徹也部長は、「完全な自動運転の実現には、まだまだやるべき課題がたくさん残っている。道路の白線が見えず、機能が使えないときは、ハンドルを握るようにドライバーに促してシステムを切るとか、システムの限界に対するわかりやすさに配慮して設計している」と話しています。
自動運転を巡っては、ことし5月、アメリカの「テスラモーターズ」の車が自動運転の機能を使って走行中に大型トレーラーと衝突する事故が起き、ドライバーの男性が死亡しました。国土交通省は、現在、実用化されている自動運転の機能は運転を支援する技術にすぎないとして、過信しないよう注意を呼びかけています。
自動運転車の普及に向けては、交通事故の防止にもつながる技術の精度をいかに高めていくかが課題になります。