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北海道大が1930年代ごろ、研究目的で北海道浦河町のアイヌ民族の墓地から持ち出したとして、浦河町出身の小川隆吉さん(80)らが民事訴訟で返還を求めていた遺骨が15日、札幌地裁の和解を受け、小川さんらが設立した受け皿団体に返還された。
同町の杵臼生活館で、アイヌ民族の伝統衣装に身を包み、北大から遺骨12体の引き渡しを受けた小川さんらは、カムイ(神)に祈る儀式「カムイノミ」を実施。いろりで火を囲んで供物をささげ、参加者の一部は涙を流しながら、遺骨が戻ったことをカムイに感謝した。今後、先祖供養の儀式を執り行い、遺骨は浦河町内の墓地に埋葬する予定という。
【共同通信】- ロイターをフォローする