気象庁は25日までに、ホームページ(HP)で地図上に津波や気象関係の警報・注意報が出た場所を示す色を改善すると発表した。特に警戒を要する情報を、これまで使っていなかった「紫」で表示。警報クラスは「赤」、注意報クラスには「黄」を用いる。
津波や気象警報に危険度に応じた統一感を持たせ色覚障害者らにも見やすくするのが狙い。来年3月までに実施する。
大津波警報が出た海岸線の色は現在の赤から紫に、津波警報はオレンジから赤に変更。注意報は黄色で変わらない。大津波警報は、着色した海岸線のラインも太くして見やすくする。
気象警報・注意報の画面では、土砂崩れなどの危険性が高い「土砂災害警戒情報」が出た地域を紅白のしま模様から紫と黒のしま模様に変更。警報は赤、注意報は黄で変更はない。
色覚障害者が判別しにくいとされる赤と緑を、同じ図の中で使うのは避ける。大雨など数値が高くなるほど危険度が増す情報を示す色は、危険な方から紫、赤、オレンジ、黄の順となる。
台風情報で暴風域に入る確率を示す画面や、雨の強さを示すレーダー画面、震度分布、地域気象観測システム(アメダス)の気温分布の色合いも変える。
改善に当たっては色覚障害者らへのアンケートのほか、専門家の意見を参考にしたという。〔共同〕