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【大リーグ】

ダル復活、今季初黒星も凄い 5連続K、158キロ出た

2016年7月18日 紙面から

カブス戦の1回、ブライアント(手前)を見逃し三振に仕留めるレンジャーズのダルビッシュ=シカゴで(共同)

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◇カブス3−1レンジャーズ

 大リーグは16日、各地で行われ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(29)は敵地シカゴでカブス戦に先発。首と右肩の張りから38日ぶりの復帰登板で、今季初黒星を喫するも、5者連続など9三振を奪った。内容は4イニング1/3を2安打2失点、4四球。マリナーズの岩隈久志投手(35)は、アストロズ戦で7イニング2安打無失点。今季メジャー日本投手で10勝一番乗りを果たし、メジャー通算57勝は日本投手で歴代単独3位となった。レッドソックスの上原浩治投手(41)は、ヤンキース戦で5−2の9回から登板。1イニングを三者凡退に抑え、6セーブ目を挙げた。

 敗れてなお、すごさを見せつけた。ダルビッシュは6月8日以来38日ぶりのマウンドで、全くブランクを感じさせなかった。1回無死一塁。リーグ最多の25本塁打を誇るブライアントを、この日最速タイの98マイル(158キロ)直球で見逃し三振。ウィルソン捕手がミットの芯で捕り損ねるほどの球威だった。これを皮切りに5者連続三振。4回までに、アウト12個のうち9つを三振で奪った。

 「球は前回のリハビリ登板よりもはるかに良かったし、肩も自分の状態も良かった。不安? 全くなかった」。共同電などによれば、ダルビッシュは涼しい顔だった。3回は強打者リゾに内角低めのスライダーを右翼線に巧打され、2点二塁打で逆転を許しても「投げたいところに投げられた」と意に介さなかった。

 敵軍のカブスを震撼(しんかん)させた。球団公式サイトによれば、マドン監督は「やれやれ、いいときのダルビッシュだな。単にすごいという以上の球を持っている」と首を振り、6イニング1失点で投げ勝ったハメルでさえ、「自分の球はダルビッシュには程遠い。あれは別世界の球だ」と評した。

 唯一の気掛かりは4四球だが、背番号11は「普通に投げているつもりだったが、ビデオで見たら肘の位置が結構下がっていた」と修正点も把握している。マウンドの王として君臨する日も、そう遠くないはずだ。

 

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