ソフトバンクグループは7月18日(日本時間)英ARM Holdingsの買収を発表。孫正義CEOが両社の戦略的合意について記者会見で説明した。
孫社長は英国が国民投票でEU離脱を決定したタイミングでの英国企業大型買収であることについて「ようやく買収のための資金が手に入ったためで、このチャンスを待っていたわけではない」「英国の複雑な状況を憂慮している声もあるが、自分はいまこそが投資のタイミングであると信じており、英国の将来に賭けている」と述べ、英国の従業員を次の5年で倍増し、独立性は保持すると強調した。
ARMについては「この10年間、ずっと尊敬してきた企業」であり、「大きなパラダイムシフトはインターネットからモバイルに移り、その次はIoT」「このパラダイムシフトの初期に投資をしたい」と、ARMをソフトバンクグループの一員とした理由に挙げた。
ARMの将来性については、モバイルコンピューティングでは85%以上のシェアを持ち、これから伸びる自動運転分野での可能性、セキュリティへの注力、Cortex MaliなどのGPU製品も、これから伸びる要因として挙げた。
また、Sprintの経営立て直しに自信を持っているからこそ、ARM買収に乗り出したと説明した。
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