ATM不正引き出し 偽造カードに数字 番号で管理か

ATM不正引き出し 偽造カードに数字 番号で管理か
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全国のATMで偽造されたクレジットカードが一斉に使われ現金18億円余りが不正に引き出された事件で、偽造カードに手書きで4桁の数字などが記されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。警察当局は犯罪グループが大量の偽造カードを番号で管理していたとみて実態解明を進めています。
ことし5月15日、全国の17都府県のコンビニエンスストアなどにあるATMで、偽造クレジットカードが一斉に使われ、現金18億6000万円が不正に引き出されました。

警察のこれまでの調べで、偽造カードの多くは白い無地のカードで、南アフリカの銀行のおよそ3000件の顧客情報が記録された磁気テープが貼られていたということです。

その後の調べで、カードには手書きで4桁の数字などが記されていたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。警察当局は大がかりな犯罪グループが現金を引き出す、いわゆる「出し子」に大量の偽造カードを渡し、番号で管理していたとみています。

この事件を巡っては、これまでに20人以上の出し子が逮捕されていますが、防犯カメラの映像などにはマスクで顔を隠すなどした、およそ600人が写っていたということで、警察は映像を詳しく解析するとともにグループの実態解明を進めています。