オーストリアのチロル州ヒンタートックス
ヒンタートックスはオーストリアに数ある氷河スキー場の中で、唯一の1年中滑れるスキー場です。標高は3250メートル。パノラマ展望台からは、オーストリア最高峰であるグロースグロックナー山やヒンタートックスに向かう途中で見た、ドイツ最高峰ツークシュピッツェ山、イタリアとオーストリアにまたがるドロミテ山脈を一望できます。
夏でもスキーができるヒンタートックス
昼になると表面に水が浮いたり、条件が悪くなることがあると聞いていたので、朝一で滑るため、リフト稼働開始の15分前にゴンドラ乗り場に行きました。ヨーロッパ各国(オーストリアやイタリア、スペイン、デンマーク、ウクライナなど)から集まってきているスキーチームでかなり盛り上がっています。ナショナルチームの合宿するスキー場としても有名で、後でわかりましたが日本チームも来ていました。
ゴンドラを3つ乗り継いでいくと、スキー場のある氷河にたどりつきました。一面の銀世界です。雪はたっぷりあり、天気も快晴で、絶好のスキー日和です。スキー場のある氷河はボウルになっていて、ボウルの底部から両側の山に向かってTバーリフトがかかっています。Tバー乗り場を目指して滑り降りていきます。
スキー場の上部。南斜面から北斜面を撮影したものです。
Tバーの両側はポールトレーニング用に仕切られていて、乗り場に着いたときにはそれぞれのチームがポールトレーニングの準備をしていました。一般のスキーヤーはその外側にあるコースを滑っていきます。朝一の北斜面は表面に波はありましたが、コースはかたくなっていて、久しぶり(GW以来)のスキーを楽しむにはよい条件です。
北斜面です。ポールトレーニングをしています。
ここは高山のスキー場で、頂上(3250メートル)から、かなり斜度のある斜面を滑り降りていくと、途中から息があがりはじめます。2回ほど休憩しながらTバー乗り場へと滑っていきます。
北斜面を何本か滑ったあと、反対側の斜面にかかるTバーに移動しました。こちらの斜面はさきほどより斜度のゆるい中緩斜面で、カービングには最適です。移動したときにはすでに雪も緩んでいて、春スキーのザクザクした状態でした。残念ですが、条件の良い北斜面に戻り、さらに数本滑るとこちらも雪が緩んできたので、山を下りることにしました。
南斜面の全景です。
南斜面の頂上付近です。
さいごに
夏スキーができるヒンタートックス。とてもおすすめです。午前中にスキーは終えて、午後からは観光にでかけます。チロル州都インスブルックへ出発です。