ASEM首脳会議閉幕後、記者会見するEUのトゥスク大統領(左から2人目)やモンゴルのエルベグドルジ大統領(中央)ら=16日、ウランバートル(共同) 【ウランバートル共同】モンゴルの首都ウランバートルで開かれていたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議は16日、国連海洋法条約の原則に従った紛争解決の重要性を強調する議長声明を採択して閉幕した。同条約に基づく仲裁裁判所が南シナ海での中国の主権を否定する判断を示した後、初めて開催された大型国際会議の議長声明で仲裁判断受け入れを促した。中国に一定の圧力となりそうだ。
ただ、中国の李克強首相は16日の首脳会議で、仲裁判断は「いかなる影響も及ぼさない」と述べ、無視する方針を重ねて示した。中国に翻意を迫るのは極めて困難な状況だ。