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2016年07月18日 13時27分 UPDATE

ソフトバンク、ARMを買収か

米英の主要メディアが、iPhone、Androidなどモバイル分野での主要プロセッサで採用されているARMアーキテクチャの総本山がソフトバンクにより買収されると報じている。

[ITmedia]

 New York Times、Wall Street Journal、CNBC、Financial Timesなど、米英の主要メディアによれば、ソフトバンクはARM Holdingsの買収で合意に達したという。両社からの正式発表は行われていないが、各社の報道によれば、買収金額は3兆円を超えるとみられる。

photo ソフトバンク株主総会での孫正義社長

 ARM Holdingsは英国の半導体企業で、英国のコンピュータメーカーAcorn Computers、米国の半導体メーカーVLSI Technology、そしてAppleにより1990年に設立された。

 1990年代初頭から低消費電力のRISCプロセッサARMアーキテクチャの設計を行なっており、そのプロセッサはAppleのNewton MessagePadでも採用された。iPhoneもARMベースで始まり、現在では独自開発しているAチップでもARMアーキテクチャは継続している。Androidスマートフォンもその多くはARMベースである。

photo ARMのモバイルプロセッサファミリー

 ARM Holdingsは現在、全世界の約300社に850以上のプロセッサライセンスを販売。すべてのARMベースのチップについてロイヤリティを徴収している。ARMアーキテクチャはスマートフォン分野では独占に近いシェアを持っており、2-in-1やノートPCなどでも使用比率を伸ばしている。

 ソフトバンクは6月21日にSupercellを7100億円で売却、6月1日にはAlibaba株の一部売却で8700億円を調達しており、その使途が取りざたされていた。

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