Evernoteのノートブック内を整理するときの荒技
Evernoteのノートブック内を整理するときってあるじゃないですか。
inboxとか溜まっているアイデアノートとか、そういうノートブック。
そういうときって、まずその整理したいノートブックを開いて、上から順番にノートをチェックしていくことになりますよね。
ここまではいいんです。問題はその後のアクション。取り得る行動はいろいろあって、
- ノートを削除する
- 別のノートブックに移動する
- 同一ノートブック内の別のノートに追記する
- 同一ノートブック内の別のノートとマージする
- 他のノートブック内の別のノートに追記する
- 他のノートブック内の別のノートとマージする
みたいなところでしょうか。
「ノートを削除する」と「ノートブックを移動する」はOKですね。ごく簡単に行えます。でも、それ以外はちょっと面倒です。
同一ノートブック内の別のノートに追記する
これはまあ簡単なところ。
ようは、Aのノートに書いてあるものを、別のBのノートに移動させたいわけです。とりあえずはがんばってコピペしましょう。
同一ノートブック内の別のノートとマージする
これ一見簡単そうに思えるでしょ。でも、やってみるとちょっとした「イライラ」が起きます。
たとえば、マージしたいノートが見つかったとして、「たしか、このノートの内容と関連する別のノートがあったはずだ」と思いついたとします。それを、スクロールして探していくわけです。
で、それが見つかったとしましょう。そのノートの中身を確認するために、当然のようにノートをクリックします。すると、ノートの中身は表示されるのですが、もともとマージしようと思っていたノートのフォーカスが失われます。
どういうことかというと、今度はもともとのノートを探してスクロールしなければならないのです。Bad Tip!
かといって、最初から複数選択ができるcommandクリックすれば、マージの準備は整いますが、今度はマージ先のノートの中身が確認できません。かなりバクチのマージ作業です。
この場合は、ノートの表示順を更新順にし、マージしたいノートを見つけたら、空白スペースでも挿入して、ノートを最上位に集めてから、マージするというやり方で対処できるでしょう。
他のノートブック内の別のノートに追記する
他のノートブックが関わってくると面倒さはさらにアップします。
追記するなら、表示させているノートブックを変更しなければなりませんが、追記を終えて元々のノートブックに戻ってくると、スクロールが元に戻ってしまい、「さて、どこからだったっけ?」という事態に陥ります。
そうでなくても、Aというノートブックを整理しているときに、Bというノートブックにジャンプするのは心理的抵抗感が少なくありません。言い換えれば、面倒なのです。だから「まあ、いいか」という判断を下しがち。これでは、ノートの有機的な成長は見込めません。
一応これには対処方法があって、「戻る」コマンド__ショートカットはcommand + [__で、さっきまで見ていたノートまで帰れるのですが、追記先のノートを探すためにいろいろ表示させていると若干手間がかかる問題はあります。でもまあ、覚えておいて損はないでしょう。
他のノートブック内の別のノートとマージする
マージに至っては、ノートブックを越境することは原則不可能です。
つまり、いったんノートを対象のノートがあるノートブックに移動し、さらにそのノートとマージ先のノートを選択して、マージを実行しなければなりません。当然元のノートブックに帰ってきたときにはスクロール位置は戻っていますし、戻るコマンドもここでは機能しません。
じゃあ、先にまずノートの移動だけしておいて、ノートの整理が一段落してからマージ作業をすればいい、という発想になるのですが、だいたい私の経験から言うと、時間が経てば経つほど「どのノートと、どのノートをマージさせようとしていたのか」を忘れがちです。まあ、人間はそういう生き物です。
ARAWAZA
以上のような面倒さから、Evernoteに断片的に集めたノートを有機的に成長させていくのはちょっと面倒なのです。その点は、やはりWorkFlowyに大いに軍配が上がります。
が、それはそれとして、この面倒さを多少なりとも緩和できないだろうか、という気持ちにはなってきますね。
はい、大丈夫です。多少荒技ですが、あるのです。
Evernoteのメニューをご覧ください。「ファイル」メニューに、「新規Evernoteウィンドウ」という項目があります。そうです。これです。これを実行するとどうなるかと言えば、もう一枚Evernoteウィンドウが開きます。
ええ、重いですよ。マシンに過酷な要求をしますよ。でも、こうしておけば、整理しているノートブックから移動せずに、他のノートブックを操作できます。この「移動せずに」がポイントなんですね。なので、整理作業をしてる間だけ「2枚のEvernoteウィンドウ」体制にするのです。
ちなみに、AのウィンドウのEvernoteからBのウィンドウのEvernoteにノートをドラッグするとどうなるかというと、ごく普通に移動が可能です。
さらにちなみに、ノートをノートブックではなく、別のノート上にドラッグするとノートリンクがぺたっと貼り付けられますので、その辺も覚えておくとよいでしょう。Good Tip!
ともあれ、まだまだ完全とは言えません。「複数選択時のノートの中身がわかりにくい問題」は依然として残ります。この辺りも含めて、「Evernoteに蓄えたノート同士の有機的な成長」を促すような機能が欲しいところです。
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