参院選結果に46%が「不満」
今回の参院選の結果に「満足していない」との回答は46%で、「満足している」の40%を上回った。内閣支持層では「満足している」が74%だったのに対し、不支持層では「満足していない」が85%に上った。「満足している」層の74%は、国会で憲法改正の議論を進めることに「賛成」と答えた。選挙結果を評価する層は改憲議論に前向きだ。一方、「満足していない」層は国会での論議に「反対」51%、「賛成」42%と分かれた。
民進、共産など野党4党は参院選の「1人区」(改選数1)で候補者を一本化した。この野党の選挙協力は、「評価する」42%、「評価しない」41%と拮抗(きっこう)した。
1人区の結果は「自民党21勝、野党11勝」で、民進党内には次期衆院選に向けて協力関係を見直すべきだという意見がある。しかし、民進支持層の6割強は「評価する」と答え、共産支持層でも「評価する」が7割を超えた。「支持政党はない」と答えた無党派層では「評価する」「評価しない」がともに41%だった。
参院選の期間中、テレビ各局の選挙報道が少なかったという批判が出ている。テレビの参院選報道は「妥当だ」が52%で、「少なかった」の24%の倍以上になった。「多かった」は4%だった。【今村茜】
調査の方法
7月16、17日の2日間、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に、調査員が電話をかけるRDS法で調査した。福島第1原発事故で帰還困難区域などに指定されている市町村の電話番号は除いた。18歳以上のいる1667世帯から、1031人の回答を得た。回答率は62%。