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生体肺と脳死肺、同時移植に成功…2例目

脳死ドナーから右肺、生体ドナーから左肺を同時に移植する「ハイブリッド肺移植」手術をするチーム=2016年7月17日午前9時27分、岡山大病院提供

 岡山大病院は17日、肺の難病を抱えた60代の男性患者の両肺を脳死ドナーと生体ドナーの双方から同時に移植する「ハイブリッド肺移植」手術に成功したと発表した。約3カ月の療養後、退院できる見込みという。昨年4月、同病院が世界で初めて成功した手法で、これが世界2例目とみられる。

 男性患者は2012年5月、肺胞壁が炎症で硬くなり、呼吸による酸素と二酸化炭素の交換が困難になる「特発性間質性肺炎」と診断された。

 昨年7月に日本臓器移植ネットワークに登録。十分な呼吸機能を確保するには両肺移植が必要と判断されたが、55歳以上の患者には脳死ドナーからは片肺しか提供できないと定められているため、ハイブリッド手術を選択した。

 手術は、約20人のチームが17日朝に開始。約9時間かけて右肺に脳死者からの肺を、左肺に男性患者の息子の肺の一部を移植した。

 執刀医の大藤剛宏・岡山大病院臓器移植医療センター長は「今後も少しでも多くの患者を移植へとつないでいきたい」とコメントした。【瀬谷健介】

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