「どうしてあの人は会ってくれないんだろう・・・」
とか言ういい年こいた乙女ちゃんがたまにいるけれど、単純に会いたくないからだよ。
それぐらい気づけ。
会いたくて会いたくて震えたら儲かるのは西野カナだけです。
ちょっと逆の立場で考えればすぐわかることじゃない。
会いたい人ならどれだけ忙しくても時間作るし、逆に会いたくない人にはどれだけ時間があっても会いたくないでしょ。
会えない現実を見てもなお、会いたい会いたいばかり言う人は、言わば金も払わないくせにお客様状態なのです。
相手のことなんて何も見えていないくせに、自分に都合良く微笑んでくれた相手のことばかり思い出している。
自分を褒めてくれた。
自分の話をきいてくれた。
自分にとって好ましかった。
一緒にいると自分が楽しかった。
自分が、自分が、自分が、自分が。
どんな思いで相手が自分と接していたかなんて想像もしない。
昔は上手くいっていたのか、初めから遊びたかっただけなのか。
いや、百歩譲ってそこまで想像していたとしても、おもいっきり推測を間違えている。
自分に都合良く解釈した結果、予想していた状況と現実が違うのである。
一方的に相手に思いを馳せる状況というのは、お客様状態の人間特有の症状。
少しでも相手を想う気持ちがあれば、その気持ちがわからないという不安があれば、幸せとやらの瞬間瞬間に甘えたりせず、きっちり相手の気持ちを聞こうとする姿勢を持つはずでしょう。
ちなみにだからって、
「ねぇ、私のこと好き?」
とかやらないでね。それって要は、
「私がいい思いするために好きって言ってくれるよね?」
って意味でしょ。
見え透いた浅ましさってすぐわかるから。
他人ってそんなに馬鹿じゃないよ。
欲しい言葉を催促するのではなく、相手の意見をきちんとききましょう。
自分の心に届くことをしてもらって嬉しかったなら、相手にもそれを返してあげましょう。
それを自然としたいと思える日まで、恋愛に逃げるのはやめましょう。
そうしないと、相手にいいものを与えたつもりがいらないものを押し付けていたなんてことになりがち。
物事にはタイミングというものがあって、気づいたときには挽回のしようがないくらい相手が遠くにいるなんてよくあること。
今知ったなら、次に生かすしかない。
終わりは終わりと認めた方がいいときもある。
終わりが人には見えているのに、本人だけが話をきかずに突っ走るのも青春という名の無駄かもしれないけれど、相手にはますます嫌われるだけだしみんな平等に年は取るから気をつけてね。