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トルコのクーデター未遂、死者265人 米長官「米関与説は完全な誤り」

ロイター 7月17日(日)11時51分配信

[イスタンブール/アンカラ/ワシントン 16日 ロイター] - トルコ当局者は16日、軍部の一部勢力によるクーデター未遂に関連し、死者数が少なくとも265人に上ると明らかにした。このうち161人の大半が民間人と警察官で、104人が反乱勢力だという。

政府は状況は制御できているとし、反乱に関与した疑いで兵士から上級幹部まで2839人が拘束されたと発表。国営アナトリア通信によると、シリア、イラク、イランの国境を担当する陸軍第2軍司令部のトップも拘束された。

また当局は司法関係者についても、エルドアン大統領と対立する在米のイスラム教指導者ギュレン師に関係があるとして、3000人近い検察当局者や判事らの解任や拘束を命じた。

エルドアン大統領は、クーデターを企てたのはギュレン師の支持者だと主張しており、米政府にギュレン師を国外退去させるよう求めた。一方、ギュレン師は声明でクーデターを非難し、自身の関与を否定している。

オバマ米大統領は、クーデターを支持した勢力と政権側の双方に対し、一段の情勢不安定化を避けるため法の支配を尊重するよう求めた。

ケリー米国務長官も、クーデターに関する調査を行う際に法の支配が尊重されるべきだとトルコのチャブシオール外相に伝えた。また米国務省は、ケリー長官が「クーデターの試みに米国が関与したとの示唆や主張は完全な誤りで、両国関係に悪影響を与える」と述べたと発表した。

またケリー長官は、米国は反乱に関与した人物の特定に協力するとした上で、トルコ政府はギュレン師が関与したとの証拠を示すべきだと述べた。

*写真を追加して、再送します。

最終更新:7月17日(日)13時42分

ロイター

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