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【ゴルフ】

松山、まさかの初の予選落ち メジャー2戦連続も初

2016年7月17日 紙面から

◇全英オープン<第2日>

 ▽15日▽英国・トルーン、ロイヤルトルーンGC(7190ヤード、パー71)▽天候・雨▽賞金総額650万ポンド(約9億1852万円)、優勝117万5000ポンド(1億6604万円)▽154選手(うちアマ2人)

 【トルーン(英国)堤誠人】松山英樹(24)=レクサス=は前半で一つスコアを落とすと後半も6ボギーと崩れ、全英オープンでは自己最悪となる78の大たたき。通算8オーバーの111位で、4年連続4度目の出場だった今大会では初めて決勝ラウンド進出を逃した。メジャー大会は6月の全米オープンに続き、2大会連続で予選落ち。8人が出場した日本勢は通算イーブンパーで27位だった池田勇太(30)=日清食品=と、通算4オーバーで67位だった市原弘大(34)が決勝ラウンドに進出した。

 こわばったままの表情が、松山のショックの大きさを物語っていた。1バーディー、8ボギーの78。

 特に後半は2度の3連続ボギーで見せ場すらつくれず、「きのう(第1日)も後半が良くなかったし、きょう(第2日)も後半になってもっとひどくなった。今のゴルフがそのまま出た。言葉がないし、(今の心境を表す言葉を)考えたくもない」と言葉を絞り出した。

 5番パー3で約3メートルのバーディーパットを沈めたのもつかの間、その後は次々とボギーを重ねた。スコアを落とした要因はショットの乱れだ。

 この日のパーオン率は、全選手中でワースト3位タイの28%。後半は要所でアプローチのミスが目立った。立て直しを期した10番パー4では第2打がグリーンを越え、3連続パーで逆襲への態勢を整えた直後の16番パー5では第3打がグリーン左のバンカーに入った。

 「10番ではバーディーが取れなくても、普通のパーで終わればすんなりいったと思う。16番は風を読めなかった自分も悪いし、あそこのバンカーに入れているようでは話にならない」

 ティーショットも安定しなかった。難関の8番パー3はグリーン右の林に打ち込み、11番パー4ではボールがコース右の線路で跳ねる痛恨のOBだった。

 メジャー大会で年間に2度の予選落ちは初めて。米ツアーでも、予選落ちがない大会を除けば今大会を含めて3大会連続で予選落ちと苦しんでいる。

 「(対処法が)分かっていれば、こんなに予選落ちは続かない。技術的にもそうだし、これだけうまくいかないと、精神的にも一つミスをするとどんどん悪い方向へと考えてしまう。何かを変えなくてはうまくいかないと思う」

 袋小路に迷い込んでしまった感のある今の姿からは、マスターズで最終日まで優勝を争った春先の躍動感は少しも感じられなかった。

 

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