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月が導く異世界道中 作者:あずみ 圭

二章 ロッツガルド邂逅編

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星の湖

真が寝ている間に。
戦場に似つかわしくない幼い子供が片方の足を引き摺って、空から戻ってきた相棒を迎える。

「終わったか」

「多分ね。用意してくれた足場の一番上まで連れて行ったから。雲を遥か眼下に見下ろすなんて初体験だったわよ。貴方加減知らないの?」

子供らしからぬ口調にも、着地した女は気にした様子も無く答える。

「まさか我の剣があのように砕かれるとは、まるで悪夢を見ているようでな。少々動揺していた事は認める」

「現場にいたこっちはもっと焦ったわよ。変態は持ってる武器も変態みたいね。見たことも無い不恰好な短剣だったけど」

「我の記憶にも無いな。出来れば回収してアレをベースに剣を再構成したいが……」

子供の姿をした上位竜がその手にある剣の柄を見る。刀身は根元から少し残るばかり。

「回収してくれてたの。ありがと。てっきり氷漬けでショック死でもしているのかと思ったけど、やるじゃない」

「我の分身でもある。当然だろう。だが、砕かれた瞬間の全身を裂かれるような激痛。忌々しい氷の中だったとは言え、気付けを通り越して死ぬかと思ったな」

「ご愁傷様。さ、魔族に進軍の合図出して私達はのんびり行きましょう。流石にすぐには戦えないわ」

「……剣も砕かれ、防具も壊され破られてか。お前、我と戦った後よりもボロボロだな。まだ戦意が衰えないのは見事というか呆れるというか」

ランサーの言葉が皮肉を匂わせる。同時に、今は相棒でもあるソフィアの実力を褒めてもいたが。

「貴方の時には仲間も殺されたでしょ。もっとも、竜殺しの為に集まった命知らずの集まりだったけど」

「ふむ、今は誰も死んではいないか」

「ええ、装備は殆ど逝って体も結構ガタガタ。それでもマシかもね、あのライドウとかって変態を何とかできたんだから。勇者のいないリミア程度なら国の機能を停止させる程度の被害は問題無く与えられるもの」

ソフィアの言葉にはライドウへの呆れが見える。竜殺しとして名を馳せ、数多の戦いに身を投じてきた彼女にしても、ライドウと名乗った自称商人は理解しきれない存在だった。

上位竜の力を注がれて対魔力に特化した愛剣を弾く障壁。全力の一撃でようやく相殺に持っていけるレベルの非常に強力な壁だ。それでいて障壁の再構成程度の事にもたつく無様。

状況の確認には戦場では長すぎる時間を要し、その上最初から逃走を考える愚図な部分を見せた癖に、その後に用いた魔法にはソフィアも見たことが無いような追尾性能を付加する執拗さ。追尾付加など魔力のコストパフォーマンスを考えればまず行わない効率の悪いものだというのに。

剣捌きも素人に毛が生えたようなレベルだった。短剣を扱うにしてもあれはひどい。戦場を舐めているとさえ言えた。少なくとも、ソフィアはそう感じた。

(だけど、最後の一合。あそこでライドウは何故か前に出た。寸前まで仰け反って後ろに後退する気配を見せていたのに。おかげで上手く剣を合わせられて、しかもこっちが剣を折られた)

その動きは彼の意思を感じない反射的な行動を感じさせた。竜殺したる彼女の予想に反する動きだった。

迫る武器に対して前に出るという思考、行動は術師には通常有り得ない。商人にしてもだ。だがライドウはそれをした。ソフィアはライドウに剣術の経験があるのかと疑う。

(あんな状況でも体が覚えていて一連の動作に繋がった? それだけの修練を積んでいてあの程度の実力ということは無いと思うのよね。だとすると……)

「おい、何か……」

ランサーの呟くような言葉にソフィアも思考の渦から現実に戻る。空を仰ぐ彼の、歪んだ表情の意味はソフィアにもすぐにわかった。

空から何十もの青い筋が降り注いできたのだ。雲を破っておよそ無差別に降り注いでくる。

各々は細く、散弾のように大地に突き刺さっていく。ランサーの張った障壁が無ければ二人のいた場所にも直撃弾があった。弱った状態のランサーの防御で防ぐことの出来る威力だったが、弱くも無い攻撃だった。数を考えると十分戦場でも通用するレベル。

再び動き出した魔族にも青い光は落ち、軍が混乱し始めているのがわかる。幸いにも次弾はまだ無いようだが、安心は出来ない状況だ。

「……っ! これ!」

「ライドウめ、死なば諸共とでもいう気か!?」

「行くわ! あいつを妨害してくる。このままだと進軍に影響が出る!」

「ソフィア、駄目だ! 今ので足場の刃が全部やられた。あいつまさかあれだけ散らした刃を全部撃ち落した!?」

「ならすぐに、作って。次が、……ちょ」

ランサーを急かすソフィアの言葉が詰まる。彼女の瞳はまた上空を見つめていた。視線を塞ぐ雲の遥か先にいるだろう、一人の男を。

「……追わせぬ為に、足場を砕いただけの攻撃。今のはそういうことか、ライドウ。攻撃は、これからだと」

ランサーの表情は相変わらず苦渋に満ちたものだ。ソフィアと同じく上を凝視している。

彼が感じた上方に集まる魔力。今の攻撃など、塵芥に等しい。あれでも十分、広域攻撃魔法として通用するであろう威力だったのにである。事実、攻撃を受けた魔王軍の隊列は乱れ効果は十分に出ていた。

属性は水。ランサーが己の片足を見る。彼の術を食らって完全には受け止めきれず凍傷を負った。治すことは出来るだろうが、この戦場では使い物にならないと感じる怪我だ。

「どこまで笑わせてくれるのよ、あいつ。一人で作り出せる魔力じゃあないでしょうが! まだ何か隠し持ってたって言うの?」

「水属性、か。水の扱いに余程自信があると見える」

(だがどういうことだ?水の精霊はこの場に力を貸していない。それどころか周囲の魔力もその量を殆ど減らしていない。これだけの魔術の行使をするには付近一帯の魔力を残らず掻き集める筈……)

上位竜であるランサーはおかしな点に気付く。広域を攻撃する魔法の使用には多大な魔力が必要だ。当然、精霊の助けや大気中の魔力を必要とする。個人が保有する魔力では到底不可能だからだ。

「水、それならコレで……」

ソフィアはランサーの呟きに閃きを得て、かけていた首飾りを手にする。

それは水の精霊の助力を得られる産物で、ランサーもその性質を知っている。ただし使用は一度きり、水に関するならばおそらく万能に使えるであろう相当高位に位置する道具。それだけに先程のライドウの”矢”には使えなかった。ソフィアとランサーには他に凌ぐ手段と自信があったからだ。結果としてはランサーは負傷したものの、今の状況を考えると温存は正解だったかもしれない。

(確かに、あれなら術から精霊の助力を消せるし。通常なら不発に追い込める。撃てても水の精霊から術を禁止された状況で放てる攻撃など知れている。だが何だ、この違和感)

「ランサー、足場をお願い。有効範囲まで行ってあいつの魔法を潰す」

「……それは、駄目だソフィア」

「どうして?」

「確実ではないからだ。それは使おう、ただし。防御にだ」

上位竜として感じた違和感を信じてランサーはソフィアに指示する。

そして魔王軍の指揮官に連絡をする。混乱を収めていた指揮官である将官は、忌々しい光に召喚された人物に先行して戦ってくれた二人からの連絡にすぐに反応を返す。

女神の色たる黄金の光を見て尚、軍を憎悪に支配されることなく収拾した指揮官は今度の状況に対しても的確に立て直していた。光についてはソフィアとランサーが早々に先行してくれた為に軍を静止させやすかった。ともあれ優秀である。

上方からの再攻撃に備えて急ぎ防御結界を展開しろ。

指示に迅速に反応して魔王軍に動きが見られる。流石に良く訓練されている、ランサーは感心してその様子を確かめる。だがあまり時間は無い。張り詰めるような魔力は収束し、術の形になりつつある。馬鹿の一つ覚えのように、再度あの矢の魔法であろうと彼は予想する。

「防御、ね。了解。確かに嫌な感じだもんね」

「そういうことだ。あそこまでいけるな?」

魔王軍を指すランサー。既に彼の刃が付近で煌きを放っている。

「準備が早い。じゃ、行きましょ」

「頼む」

ランサーの言葉にソフィアが頷く。彼を抱えるように抱くと刃の位置と自分を入れ替える。

喧騒が二人の耳を突く。軍の中に入ったのだから無理も無い。急ぎ防御結界の展開される範囲内に移動する二人。

「それで?これはもう使っておく?」

ソフィアは首飾りを手にランサーに聞く。

「そうだな。この辺で良いだろう。ソフィア、それを我らの範囲にだけ使え。念の為にな」

「!?」

「結界に上掛けでは心許ない」

「……数日は一緒にご飯を食べた仲だってのに。残酷」

「別に仲間になったわけでもない。そういうお前にも、罪悪感など感じられないが?」

「ここは戦場だものね。私たちは立場的には傭兵で、自分の命を一番に考えるのは当然よ。相棒の判断に従いましょ」

ソフィアが首飾りに嵌めこまれた藍色の宝石に魔力を送る。宝石は煌きながら砕け二人を煌きと同じ青色の膜で包む。

「来るぞ」

ランサーの言葉。

「ホント、藪蛇だったかしらねえ」

ソフィアの言葉は悔いるようで、しかし表情はこれから起こる事への興味を浮かべている。

「仕方あるまいよ。あのまま状況を眺めていれば、金色の光に魔族どもが殺到して進軍どころでも無くなってしまっただろう。女神の干渉を示唆するあの色は魔族にとって見れば恐怖と憎悪の象徴。せっかくの軍勢もまとめて暴徒になってしまっては目的を果たせん」

「それで、こうなっても? 雄叫びあげてライドウに殺到する魔族を半分位殺して恐怖で縛り直した方が楽だったんじゃない?」

「結果論なら、な。……たら、ればで話すなら奴との交渉も有効だったかもしれんさ」

「どういうことよ」

「我らの全ての目的について実は奴と協力出来る関係にあり、ライドウがその為の手段についても寛容であってくれるなら、という前提であればな」

「なるほど。ありえない仮定かあ」

「精々、女神を敵視する程度の方向性が一致する位は期待できただろう。だがそこまでが限度と見て良い」

「そんな感じはあったわねえ。目的の為に手段を問わない奴なら、この攻撃を開幕でぶっ放せば良かったんだし。あ……来る?」

「うむ。魔族と同程度の感知か。流石だよ。当たりだ」

どうやら魔族の一般兵にも攻撃の存在を感じ取るものが出てきたようだ。悲鳴のような叫びが所々で上がる。

(凄まじい魔力だ。このまま落ちてくれば、先に退いていたヒューマンらも巻き込まれるな。っ! そうかわかった。魔力だ、違和感の正体。これから来るのはあの矢の魔法に違いない。広域用の魔法ではないのだ。つまり、奴は世界に散る魔力からも精霊からも助力を得ず単体仕様の魔法を自分だけでこの規模にまで……。では奴自身の保有する魔力の量は既に……!?)

彼の思考はそこで途切れた。

青い光に全身を照らされて。







蒼く、捩れた矢が雲に穴を穿った。

大きさは然程無い。これがどうして雲を大きく穿ったか理解できない程だ。

初めは伝えてくる魔力と外観の差に皆、毒気を抜かれた風になっていた。

変化は一瞬だった。

矢の内部で何が起こったのか、矢から円状の波紋が生まれた。まるで水面に物が落ちたかのように空に波紋が広がる。

矢が膨張し、加速したことに何人かが気付いた。

一度空に波紋を描くと、はっきりとした蒼色の矢は立て続けに同じ反応を繰り返した。

三つ四つと。空に波紋が出来るたび、矢は大きく速くなっていく。

最早巨大な槍と化した蒼光は円形に展開した魔王軍の中央からやや逸れた場所に突き刺さった。

軍は、上方に防御結界を張っていたはずだった。しかし、そんなものは無かったと言わんばかりに軍勢の脳天に槍が突き立つ。

最後の反応が起こる。だが今度は空で、ではない。既に半ばまで大地に突き刺さった状態からである。周囲の兵は消し飛び、捩れから元に戻ろうとする槍が生んだ凍てつく暴風が荒れ狂う。吹き荒れる風が広範囲の魔族たちを一瞬で氷の彫像に変えていく。既に惨事を作り上げた槍本体は波紋を生む代わりに、加速によってその身を完全に地中に埋めた。

一瞬の静寂。

全ての魔族の足元から、いや一帯の大地から光が吹き上がる。最初線状の光が漏れ出し空へ伸び、次いで何条もの数え切れない光が様々な太さで続いた。僅かな時間で景色も空も光で塗り潰されていく。

壮観。一撃を表現するのはただその一言だった。

術者、ライドウこと深澄真はこれほどの事態を全く予想もしていなかっただろう。

精々、戦場への嫌がらせ程度に考えていたと思われる。

彼は気付いていなかったのだ。

ソフィアやランサーに放ったブリッドと、遥か空で己が放ったモノの差に。戦場の、それも命の危険を感じて張り詰めた精神で精一杯発動した魔法と、通常時に近い心持ちでゆっくりと集中して作り出した魔法。その威力の差は大きい。高高度の空で平常心になれた、いやそれが二度目だったという彼の数奇な体験も間違いなく原因の一つだろう。

しかも彼は己が従者である元上位竜の巴の分体の犠牲とアルケーの決死の挺身で押さえ込まれた後の指輪の爆発威力を参考にしている。そして、その爆発ですら連鎖的に四つの指輪の決壊が招いた結果でしかない。深澄真は己の魔力を吸った指輪を過小評価していた。

指輪が一つ決壊して砕ける毎にブリッドが加速度的にその威力を規模を跳ね上げ、空に残った環状の波紋の残光と化した形跡を全て通過しきったソレが、巨大な槍となり大地に突き刺さるなど考えもしていなかった。

その彼が見た川原も川も森も林も。魔族の位置していた草原もその彼方に覗いていた荒れた茶色の大地も。

全てから光が溢れる。撤退していたヒューマンの軍も、例外ではない。彼らの移動した距離は、槍の作る巨円の直径に含まれていた。

触れたモノ全てを凍らせ、同時に膨大なエネルギーで塵へと砕く。塵になれば影さえ残らず何もかもが蒼一色に染まり、天から降った光の槍は大地を突いた後は半球の破壊のドームを形成した。

一瞬にも永遠にも思える時間の経過で光は徐々に霧散していく。

その跡地には擂鉢状の破壊の残骸、ではなく。

ドームよりもやや小さい直径の、それでも池というには巨大な水溜り。”湖”が一つ創り出されていた。

どれほどの威力だと言うのか。少なくとも一個人が戦術的に用いる規模では到底無く。戦略的な兵器、と呼ぶに相応しい。

森があり、平原があった場所には水面に空を映す大きな鏡が昔からあったかのように存在している。付近に流れる数本の川から水が流れ込み、また下流に放ってもいる。地図を変える一撃だった。

その湖面にまばらにだが、浮いている影がある。

殆どは微動だにしない。奇跡的に助かった兵ではない。ほとんどは体の原型が辛うじて残っていただけの死体や様々な残骸だった。いや、あの破壊の中で原型を保っていただけでも十分に奇跡的と言える。

だがその影は人型、五体満足で原型を残すどころか、震えながらも右手を顔に当て、目を覆っていた濡れ髪を鬱陶しそうにどけた。

竜殺し、ソフィア=ブルガだった。

良く見ると近くには片足を失った子供の影も見える。ランサーだろう。

「……ランサー、生きてる?」

「……」

「ねえ、あの首飾り。防御に使えば一回限りだけど水属性の魔法から使用者を完全に保護する、んじゃなかった?」

「……」

「私、”身代わり”が全滅、オーダーメイドの防具も全滅、その他防御系アクセもほぼ消し飛んだんだけど? 見てよ、裸よ裸」

言葉の通り、彼女はほぼ裸だ。引き裂かれたシャツが申し訳程度に残っていたが、とても布切れ以上の効果を期待できる状態ではない。

「……そうか。我は足が一本もっていかれた」

引き摺っていた彼の片足は無くなっていた。無傷、とはいかなかったのだろう。

「ライドウ、あの野郎死んだわよね?」

「……多分な。もしかしたら我らと同じく浮いているかもしれんが」

二人は目を合わせる事無く、お互い空を眺めながら話している。何故自分たちが浮いていられるのかには、もう触れてもいない。何とか奇跡的に命が残ったのだと、どこかわかっているからだろう。遠く空を見る目が語っている。

「……私、あれを探して育つ前に殺すべきだと思うの。あれで技量が基礎能力に並んだらもうお手上げになるわよ?」

「死んださ。あいつは落下して死んだ。とりあえずそういうことにしておけ。それに、今探しても殺しきれるかわからん。傷を治して装備を整える方が先だろうよ。どこから生えたかわからんような謎物体に我らの道筋をぶち壊されてもかなわん」

「やっぱ全力じゃなかったかな?」

ソフィアの表情が少し気弱になる。彼女はライドウがもしかしたら本気ではなかったのではないかと感じていた。勿論、竜殺したる自分と戦ったのだ。恐らくは本気だったろうが、と信じている。ほんの僅かな疑念だ。

「わからん、何もかもわからんよ。我らが目隠しをした女神同様にここで何が起こったか、まるで説明出来ぬ。こうなると、女神に問い詰めたい所だ。見せておくべきだったか、そうすればいずれ聞けたかもしれん。お前は何をんだ、とな」

「ライドウ、か。しばらくは勇者で遊ぼうと思ったけど、そうもいかなくなっちゃったかな」

ライドウに向けたのと同じ好戦的な笑みを口に浮かべる。殆ど身動きも取れない現状なのに、もう戦うことを考えている。

「後に取っておけ。先に我の用事を済ませてから、ライドウを追え。装備も整って力もついて再戦には言う事無しだろう」

嘆息するランサーは方針を提案する。

「……そうね。わかったわ御剣。アレを狩るにはまだ手札が足りない、か」

「まずは体力を戻して陸に上がらんとな」

「ええ、見事に動けないものね」

二人は湖面で笑いあった。

この日、奇跡的にこの惨劇を生き抜くことが出来た十人弱の生存者の言葉から、ヒューマンと魔族の双方に一つの噂が生まれた。

赤い衣に身を包む第三の女神の使者。その風貌は長身痩躯の絶世の美貌を持つとも、年端もいかない幼子だとも伝えられる。

囁かれるような小さな噂は、湖をその存在の証明として徐々に世界に広まっていく。

”魔人”

自分がそう称されていることを、深澄真はまだ知らない。
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