「行動力がない」
そんな悩みを抱える人もいるのではないでしょうか??なかなか一歩踏み出せないとか、行動を始めたのはいいけどなかなか続かないとかそんな自分を責めてしまっている人もいるように思います。かくいう僕も自分はなかなか行動に移せないというのを自覚していてもっと行動できるようになりたいなと日々思っていたりします。
そんな悩みを抱えつつ本屋をフラフラとまわっていた時にまるで僕の頭の中を覗き込んでいるのかと勘違いしてしまうようなドンピシャのタイトルの本を発見しました。それがこちら「めんどくさがる自分を動かす技術」サブタイトルはあなたの行動力を強化する50のコツ。まさに今の僕のためにある本ではないか!!
パラパラと読んでみたところ「イラスト入ってて分かりやすいし、これなら自分にも出来そうだ」と思いました。そして実際に購入し改めて読んでみたところ今日からでも実行できそうな内容が沢山詰め込まれていたので、今回はさすがに全てとはいきませんがこの本の中から行動力を上げるための方法を少しシェアしていこうかなと思います。
この本は「行動科学マネジメント」というメソッドを基にしています。行動科学マネジメントとはなんぞやということなのですが、本書では次のように説明しています。
アメリカのビジネス界や教育界などで大きな成果を上げている行動分析学・行動心理学を基にしたマネジメント手法を、日本人に最適な形にアレンジしたメソッドです。
このメソッドではまず大前提として
「意志の力だけでは、人間は動き出せない、続けられない」
としています。今までなかなか行動が出来ず「自分は意志の力が弱いからだ。」とか「自分には気合が足りない。でも気合を入れてもなかなか続かない。」なんて悩みを抱えていた方にとっては「おっ、気になるな。」と反応してしまうのではないでしょうか?(僕はすぐに反応しました)
なかなか行動できなかったり行動が続かなかったりすると「それは意志が弱いからだ!!」とか「気合が足りん!!根性見せろ!!」なんて言ってくる人もいますからね。もちろん、意志とか気合、根性が大事なのは否定しませんがそこに頼り切ってしまってもなかなか動けないよねということを本書では言っています。
じゃあ具体的にはどうすればいいのかという話なのですが、ここがとても大事。行動科学マネジメントでは
「人が自然と行動したくなってしまう環境や仕組みを作ってしまえばいい」
という考えを基にしています。簡単に言えば「意志に頼るんじゃなくて行動できる環境や仕組みを作っちゃおうぜ」ってことです。そしてそのために使える50のコツを伝授してくれてます。内容も難しくなくてすぐに実行できる物ばかり。ちょっとずつでも取り入れていけば行動力は少しずつ強化されていくでしょう。
ほんと簡単なことなんですよ。でもその簡単なことを修正していったりするだけで行動できるようになったりさらにそれを継続できるようになる。
例えば本書の中で紹介されている例をいくつか挙げてみましょう。
「机の上に今必要ないものは出ていないですか??」
これは仕事場でも自宅の机でも一緒です。たとえば自室の勉強机で何かの勉強をするとして机の上に教科書、ノート、筆記用具以外のものはおいてないでしょうか?
スマホ、関係のない書籍や漫画、読みかけの資料などなど。それらの全てが集中力を阻害する要因となります。ここでは勉強という行動を継続しにくくなってしまうわけですね。
おそらくですがこういう経験をした方も多いはず。勉強をしていてふと机に置いてあるスマホが目につきついついアプリを開き時間を費やしてしまう。読みかけの資料があれば「あっ、これ途中までしか読んでなかった」とついつい手に取り資料に目を通してしまう。
こうやって本来やりたいはずだった勉強からどんどん離れていき余計なことを考えたり今やる必要のない行動をしてしまったりするというわけです。そのままなんだかんだであまり勉強はかどらずに時間だけが経過してしまう。「クソ―!!今日も集中できなかった」と後悔してしまう。ガッカリしちゃう。でもこれってものすごくもったいない。
この場合自分の意志で「スマホを見ないぞ!!」って頑張ってもそれを実行するのってすんごく難しいんですよ。そりゃ目の前にスマホがあってさらにスマホにラインの通知なんかきてたらついつい見ちゃいますよね??だれだって気になるもの。(僕は企業からのお知らせしか来ないけどな!!)
だったらすべきことは「スマホを見ない!!」と気合を入れることじゃなくて「スマホを見ない環境を作る」ってことなんです。具体的に言えばスマホを机の上に置かないとか、バッグや机の中にしまっておくとか、電源を切っておくとかそういう感じですね。
仮に見たいと思ったとしても物理的に見るのが難しい、見るのがめんどくさいような環境を作っちゃうんです。そうする事で集中力をそがれることなく今やりたい勉強に集中しちゃおうぜということが一つのコツとして書かれています。
さらにもう1個。これは僕も常日頃から言いまくっている事なのですが、
「気乗りしない時は、行動レベルをグンと下げてみよう」
ってことです。行動のハードルを下げると言い換えてもいいかもしれません。
そりゃ、常にガンガン行動に移せればそれに越したことはありませんが、体調が悪かったり、疲れてたり、忙しすぎてなかなか行動起こせないなーなんて時は誰にでもあると思うんですよ。少なくともほとんどの人が凡人なわけでそうなるのが当たり前なわけです。
じゃあ、しょうがない。その日はどうしても動きにくいという状況なら「ちょっとだけでもいいからやってみようぜ」ということです。
仮に英単語を10個覚えようという目標を立てていたのであれば、その日は半分でもいい、あるいは1個でもいい。全くやらないのではなくてその時々でできそうなレベルまで行動のハードルを下げちゃう。
ダイエットのために毎日30分歩くという目標を立てていたんだけど、この日はなんだかめんどくさいとなってしまったとする。それならその日は10分で切り上げちゃう。
何もしないと何も起こらないけどちょっとでもやればそれは小さくても積み重ねになるし次につながります。さらにちょっとやってみたら段々と自分の気持ちが乗ってきて結果として目標を達成しちゃうとか、目標以上の事をやっちゃうなんて事もありますからね。
僕も読書をしてて例えばその日のうちにこの本を読み切ろうと決めていたとしても「なんか気乗りしないなー」って日があるんですよね。そんな時はとりあえずパラパラと数ページだけでも読んでみるようにしてます。するとたとえちょっとでも読んだ内容は頭に入るわけですから悪くはないですよね。
そういう感じで行動レベル下げまくってでもいいのでちょいと行動するとけっこういい方に転がることが多いです。少なくともマイナスになることはないので、なかなか行動に移せない人は「行動レベルを下げる」「行動のハードルを下げる」なんて事を意識してみましょう。
どうでしょうか??今紹介した例も別に誰でも出来そうじゃないですか??こういうコツとか技術みたいなものって本によっては「いやいやハードル高すぎでしょ」っていうものがあったりするんですが、本書に関してはそんなことはないです。
誰にでも出来てなおかつすごく簡単。
とはいえ、50のコツをすべて実行するのはなかなか大変です。そこは先ほどお伝えした「行動レベルを下げる」というコツをうまく使いましょう。50個やるのはハードル高いと感じるのだったら本書の中のコツからまずは気になるものや出来そうなものを1個でも2個でもいいから実行してみる。
そうして実際にいい成果が出たなら他のコツも試してみる。それだけでも今までよりは確実に行動に繋がるはずです。一気に全部やる必要はありません。ちょっとずつちょっとずつでいいのでできることから実行していきましょう。
「なかなか行動を起こすことが出来ない」「行動を継続することが出来ない」「もっと行動力をつけたい」
そんな風に考えている人はぜひ一度本書を読んでみてください。きっとあなたの行動力を上げるヒントや気づきが見つかるはずです。
それでは今回はこの辺で!!
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!