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【都知事選】「朝鮮人、あるいはサル」公然と叫ぶ桜井候補。在特会前会長の狙いは?

BuzzFeed Japan 7月18日(月)5時0分配信

「在特会」の生みの親

都知事選に出馬した桜井誠候補(44歳)。在日コリアンに対して「殺せ、死ね」と声を上げた、ヘイトスピーチが問題視された団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の前会長だ。有力候補ではないから、その声は大手メディアではほとんど取り上げられない。彼はどんな主張をしているのか。【石戸諭、渡辺一樹 / BuzzFeed Japan】

都知事選、初めての週末となった7月17日正午、練馬駅前に桜井候補はいた。その姿は一見すると、普通の選挙そのものだ。

日の丸が袖に入ったブルーのポロシャツを着たスタッフが、ビラを配る。桜井候補は半袖シャツにネクタイ、白い手袋をつけ、額に汗を浮かべながら手を振る。それを、

周囲にいる支援者が拍手で迎える。

聴衆は50人~60人といったところか。

しかし、「まこりーん」「元会長」といった声に押され、マイクを持つと、「普通の選挙」の姿は一変した。

「昨日も演説をしていたら、朝鮮人あるいはサル、と言われる人たちがですね、邪魔をしにくるんですよ」「あのですね、日本人がですね、日本人のための選挙をやっている最中において、邪魔をする気があるなら、命かけてこんかい。なめるな日本人を」

支援者からは「そうだ」という声があがる。

演説のほとんどはパチンコ規制に割かれた。

「ギャンブル依存症対策」「通学路にもパチンコがある」「パチンコにいった親が、車内に子供を放置して亡くなる事件が無くならない」と理由をあげて演説を続ける。ターゲットにするのは在日コリアンだ。

「パチンコ業界は在日の基幹産業。我々は一生懸命、反日韓国人、北朝鮮にお金を渡している」「民団の資金源を叩き潰すんです」

そして、こう続けるのだ。
「韓国、朝鮮人に怯えないでいただきたい」

白い手袋をつけた、手を振りあげる。支援者は「そうだ」「怖くないぞー」と声をあげる。

公約のトップは「外国人生活保護の廃止」。在特会が、在日コリアンの”特権”とみなしているものだ。他にも「朝鮮総連、民団への課税強化」「韓国学校建設中止」など、在日コリアンをターゲットにした公約がずらりと並ぶ。

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最終更新:7月18日(月)5時26分

BuzzFeed Japan

リサ・クリスティン:現代奴隷の目撃写真
この2年あまり写真家のリサ・クリスティンは世界中を旅して、我慢できないほど過酷な現代の奴隷の現実を記録してきました。彼女はガーナの鉱夫やネパールでレンガを運び出す人々等、心に残る写真を紹介しながら、世界中で奴隷扱いされる2千7百万人に上る人々の窮状を訴えます。

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