台北での日本紹介イベントに出演 震災支援に謝意
新メンバー馬嘉伶さん、故郷で初の活動
【台北・鈴木玲子】人気アイドルグループ「AKB48」のメンバー3人が16日、訪問中の台北市で、日本の観光・文化を紹介するイベントに特別出演した。ステージで数百人の台湾人ファンを前にAKBのヒット曲を熱唱したほか、今年4月の熊本地震や2011年の東日本大震災で台湾から寄せられた多くの支援に対する感謝の気持ちを伝え、地元ファンの声援に応えた。
3人は台湾人の馬嘉伶さん(19)と熊本県出身の倉野尾成美さん(15)、岩手県出身の佐藤七海さん(16)。
馬さんは昨年に台湾でのオーディションで選ばれた。日本で1人暮らしをしながら活動し、日本語も猛特訓中だという。メンバー入り後、今回が故郷での初の活動となった。馬さんはファンを前に「皆さんに会えてうれしい」と語った。
熊本県出身の倉野尾さんは熊本地震に触れ「台湾の支援もあり、熊本は復活してきています。本当にありがとうございます」とあいさつ。岩手県出身の佐藤さんは東日本大震災での経験を踏まえつつ「皆さんのおかげで東北も元気になっています」と笑顔を見せた。
3人はそれぞれ「ふるさと自慢」を描いてファンにアピール。馬さんは台湾名物「小龍包」や「マンゴーかき氷」などを描いた。ステージには、台湾オーディションで馬さんと共に競い合った台湾人9人も登場。久しぶりの再会に、馬さんが涙ぐむ場面もあった。