朴大統領、ASEM夕食会同席の中国首相とやり取りなし

朴大統領、韓国でのASEM経済閣僚会議開催を提案

 アジア欧州会合(ASEM)首脳会議に出席するため、モンゴルのウランバートルを訪れている韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は15日、欧州連合(EU)のドナルド・トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)およびジャン・クロード・ユンケル欧州委員長と韓国・EU首脳会談を行い、韓国・EU自由貿易協定(FTA)の改定に合意した。ブレグジット(英国のEU脱退)対応という観点からの合意だ。

 韓国大統領府(青瓦台)は「韓国・EUのFTA発効から5年間の状況の変化を考慮してFTAの改定作業を進め、特に投資規範の導入などを通し、相互の投資拡大に向けた新たな転機を整備していくということで双方の意見が一致した」と伝えた。またトゥスク常任議長は「ブレグジットは、韓国とEUの関係にいかなる影響も及ぼさないだろう」と語った。

 これに先立ち朴大統領は15日、ASEM全体会議で「自由貿易の基調を一層強固なものにする案をASEMレベルで協議すべき時期。より具体的な実践案を話し合うため、来年韓国でASEM経済閣僚会議を開催することを提案する」と発言した。

 また朴大統領は夕食会で、隣の席に就いた日本の安倍晋三首相、ロシアのドミトリー・メドベージェフ首相とそれぞれ言葉を交わした。朴大統領と安倍首相は、北朝鮮の核・ミサイル問題解決に向けた共助の強化と共に、昨年12月の慰安婦合意を忠実に履行していくこととした。

 一方で朴大統領は、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題関連で会うかどうか注目されていた中国の李克強首相とは夕食会で同席したものの、特に言葉を交わすことはなかったという。

ウランバートル=チョン・ノクヨン記者
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