「POWER DoLL」シリーズ
工画堂スタジオの代表作。
熱心なファンが数多くいらっしゃるゲームですので、ストーリーやシステム、
攻略法などについては、私が今更どうのこうの言うより、ネットで検索した方が
早いでしょう。
ここでは、「戦うヒロイン好き」の観点から少々戯言を。
このゲームの主人公は、女性ばかりで構成された特殊部隊「DoLLS」です。
皆さんプロの軍人さんです。素人じゃありません。言わばガチ集団。
「DoLLSだけはガチ!」と言っても別におかしくはありません。
(2代目隊長の名前は「ヤオ」ですが)
「戦うヒロイン」の必須要素に、戦うヒロインの「強さ」「凛々しさ」「使命
感」があるわけですが、彼女らは全軍から選抜された精鋭部隊。強さ、凛々しさ、
使命感は文句なしです。もっとも、3以降のシリーズでは、受け狙い…というか、
「貴様、軍人としての覚悟が足りん!!」とか「アンタ、社会人として不適合な
んじゃないの?」とか言いたくなるような隊員とかも混じっていますが。
それはともかく。
主人公たちがガチ集団なわけですから、当然相手もガチ、戦闘もガチンコです。
シリーズ第1作ではDoLLS隊員の戦死判定もあったほど。
2以降の作品では隊員が戦死することはなくなりましたが、「POWER
DoLLS 2
DASH」では、未帰還者が発生した場合、捕虜収容所に捕らえられた彼女らを救出
するミッションが発生します。また「POWER DoLLS 4」でも捕虜収容所を解放して
みれば、実は所在不明だった隊員が捕らえられていたというイベントがあります。
ここで「戦うヒロイン」の魅力の一つ、「捕まっちゃったらどうなるの?」の
どきどきハラハラ感がクローズアップされるわけです。
この作品、別に18禁ではありませんから、直接的な描写があるわけでもなし、
それっぽい展開を窺わせるようなモノも全くありませんが、なんせ相手は命(タマ)
のやり取りをしているガチ集団です。憎き宿敵を捕らえてみれば、これがうら若き
美女。特殊部隊隊員なだけに軍事機密とかもいっぱい知っていそう。・・・となると。
ああっ、捕まったらどーなることかっ!!
たとえ無事救出されたとしても、それまでの間にどんな○×な展開がっ!!
可哀想っ! あまりにも可哀想っ!!
18禁ゲーでもヌルいプレイヤーはお断り的凄惨にして淫靡なシーンが次から
次へと繰り広げられるのではっ!!
・・・てな妄想をかき立てられてしまいますね、どうしても。
(そっち方面をメインにした「エロゲー版POER
DoLLs」とも言うべき「POW」
とかいうタイトルのエロゲーがあったような気がしますが、記憶が曖昧・・・)
「お気に入りのヒロインとの個別EDとかはないの?」とかお訊ねになられる
方もいらっしゃるかもしれませんが、このゲームはギャルゲーではなく、単に
キャラが美女だらけなだけのれっきとした硬派な戦術SLGです。
よって、隊員たちとのラブラブ・いちゃいちゃシーンとかは微塵もありません。
(つーか、男キャラ自体ほとんど出てこないし)
けれど、キャラ設定は結構しっかりされていますし、熱心なファンが書かれた
SSも多数ありますので、妄想ネタとしては結構おいしい。
なまじ作中の展開であれこれ束縛されないだけ、自由に妄想・・・もとい、想像の
翼を羽ばたかせることができます。
「描かれないシーンは脳内でしっかり補完する」ことができない人には、普通
の戦術SLG(良作)として分類されるゲームでしょうが、脳内補完がしっかり
できる人には一粒で二度おいしいゲームと言えるかも?
【キャラ萌え度】☆☆☆☆
初代ドールズ(「POWER DoLL」〜「ADVANCED POWER DoLLS 2」)だけで27名、
新生ドールズ(「POWER DoLL 3」以降)では、途中入れ替わりもあって総勢30名
以上のキャラが登場しますから、何人か好みの娘が見つかるでしょう。
「俺は12才以下でないと萌えないんだ!!」とかのマニアックな趣味の人は、
別のゲームをあたった方が無難ですが。
ちなみに管理人の好みは以下のとおり。
○セルマ・シェーレ (初代ドールズ)
「銀髪のコンピューター」の異名を持つ才媛。同じ士官学校の先輩である
ヤオ=フェイルンに対しては信頼感を越えて慕う気持ちを持っており、ヤオの
方もセルマを妹のように可愛がっている・・・ というあたりが、色々と妄想力、
もとい想像力を刺激されます。能力的には高い射撃能力と防御力を兼ね備え、
最前線を構成するユニットとして重宝します。論理的な思考、無駄のない洗練
された動きなど一見すると大人っぽく見える一方で、実際の性格はやや内気と
いうあたりも「守ってあげたい」願望を持つ人にはオイシイのでは。
○アヤセ・ミノル (初代ドールズ)
防空軍の戦技研究班(アクロバットチーム)から転属してきた貧乳パイロット。
その能力値は乳のサイズと同様控えめで、最初のうちは「使えないコ」扱い
していたわけですが、あるイベントを機に評価が一変。あるミッションで他の
メンバーとともに行方不明となったので、救出のため捕虜収容所を襲撃したの
ですが、他の隊員は回収できたのにミノルちゃんだけが見つからない・・・
実は一定数以上の隊員が捕虜となる又は収容所から救出しなかった者がいた
場合、そのキャラは永久欠員となり、かわりにハーディ隊長が参戦可能となる
裏技があるんですが、当時そんなことは全く知らなかった管理人は、貧乳娘を
捜して捜して捜し回り、泣く泣く回収を諦めて収容所から撤退した後、ミノル
ちゃんのツルペタな肢体に襲いかかったであろう惨劇を想像して一人涙を流し
・・・気がついたときには立派なミノル萌えとなっていました。(爆)
やっぱ、戦うヒロインは捕まってナンボですな。(ちがいます)
○マハティ・ラーケーシュ (新生ドールズ)
インド人ニュータイプ。口調も微妙に富野語入ってます。インド人萌えの
方にお勧め。平地など防御補正値の低いところで移動完了すると「…ああ、
ここはよくありません…」とプレイヤーに助言してくれるありがたい存在。
○ジェニファー・メルビル (新生ドールズ)
「マフィアの首領の末娘」というトンデモ出自の隊員。でも本人は真面目
な性格のいい娘さんです。敵には容赦ないけど味方には優しいって感じ?
近接戦闘能力高いので、最前線で活躍してくれます。
【ふたなり妄想度】☆
管理人の場合、女の子が出てくるゲームをプレイしてると、自然に「むふふ、
この中でフタナリ化が似合うのは、どの娘かな〜?」と、つい思ってしまうので
ありますが、このゲームの場合は不思議とフタナリ妄想は浮かんでこない。てか、
特定キャラのフタナリ化があんまし思いつかない… なんでだろ?
【ゲーム性】
作品毎に完成度が異なりますので一概には言えない。特に「POWER DoLL 3」
以降の作品は、ゲームシステムそのものが変更になりましたからねぇ。
「POWER DoLL」から「ADVANCED POWER DoLLS 2」までの作品は、いずれもターン
制SLGとして完成度が高く、☆☆☆☆から☆☆☆☆☆評価をあげたいです。
「POWER DoLL 3」はセミ・リアルタイム制SLGになったものの、完成度がイマ
イチといった印象で難易度もやたらと低め。評価は☆☆といったところ。
「POWER DoLL 4」は、前作から完成度・難易度ともに大幅アップ。ミッションの
バリエーションも豊富で、いかにも戦場の火消し役といった感じがよく出ています。
キャラもゲーム中喋りまくりでギャルゲーっぽい。評価は最高の☆☆☆☆☆。
「POWER DoLL 5」「POWER DoLL 5X」では、再びターン制SLGに戻ったものの、
クォータービュー・マップ導入などの新規の試みが上手くいったかというと微妙の
一言。評価は甘めにつけても☆☆☆程度かなぁ。
PC-FX版及び「POWER DoLL 6」は未プレイですので評価できません。なんでも一部
ファンの間では黒歴史扱いされているようですが・・・
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