首相“紛争解決は法の支配の下 平和的に”を強調へ

首相“紛争解決は法の支配の下 平和的に”を強調へ
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モンゴルで開かれているASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議は、16日に2日目を迎えます。安倍総理大臣は、南シナ海を巡る国際的な仲裁裁判で、中国の主張が認められなかったことを念頭に、紛争の解決は法の支配の下、平和的に行われるべきで、当事国は国際ルールに従うことが求められるという立場を、強調することにしています。
モンゴルのウランバートルで開かれているASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議は、2日目の16日、地域情勢をテーマに各国の首脳らが意見を交わすことにしており、南シナ海を巡る問題や北朝鮮情勢などが取り上げられる見通しです。
これに先立って、安倍総理大臣は15日に中国の李克強首相と会談し、南シナ海を巡る問題に懸念を伝えるとともに、国際的な仲裁裁判で中国の主張を認めない判断が出されたことを受けて、当事国の中国に対し判断を受け入れるよう促しました。
また、安倍総理大臣は、もう一方の当事国であるフィリピンのヤサイ外相とも会談し、仲裁裁判の判断が順守されるよう連携していく考えで一致しました。
16日の会合で安倍総理大臣は、紛争の解決は法の支配の下、平和的に行われるべきで、当事国は国際ルールに従うことが求められるという立場を、強調することにしています。
一方、安倍総理大臣は、北朝鮮がことしに入って核実験や弾道ミサイルの発射を繰り返していることから、挑発行為をやめさせるため、国連安全保障理事会の制裁決議を各国が厳格に履行するなど、国際社会の結束を呼びかけることにしています。