脱北者か 保護の男性「日本にとどまりたい」

山口県長門市で16日、北朝鮮からの脱北者の可能性がある男性が保護されましたが、この男性が日本にとどまりたいという趣旨の話をしていることが警察への取材で分かりました。男性は、17日、長崎県にある入国管理局の施設に移されていて、今後、身元を詳しく調べたうえで対応が決められるものとみられます。
16日、日本海に面した山口県長門市仙崎で全身が水でぬれた若い男性が警察に保護され、「北朝鮮から船に乗ってきた」などと話したことから、警察は北朝鮮から逃れてきた脱北者の可能性があるとみて調べています。

警察によりますと、男性はその後の調べに対し「一緒に船に乗ってきた別の男性はその船で北朝鮮に戻った」と説明しているほか、みずからは日本にとどまりたいという趣旨の話をしているということです。男性には所持品がなく身元の確認につながる手がかりは得られていないということで、警察は17日午後、男性を長崎県にある入国管理局の施設に移しました。今後、入国管理局が脱北者に当たるかどうかなどを詳しく調べたうえで対応を決めるものとみられます。