会談を行う安倍首相(左端)と中国の李克強首相(右端)(15日午後、モンゴル・ウランバートルで)=安川純撮影

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 【ウランバートル=有泉聡】安倍首相は15日、モンゴルの首都ウランバートルで、中国の李克強リークォーチャン首相と会談し、南シナ海の中国の主権主張を否定した仲裁裁判の判決を踏まえ、法の支配に基づいて、紛争を平和的に解決するよう求めた。

 中国側によると、李首相は南シナ海に関する日本の対応を批判した。

 両首相の会談は、昨年11月、ソウルで行われて以来8か月ぶりで、約30分間行われた。

 会談の冒頭、李首相は「歴史をかがみとし、未来に向かう精神で安定的な関係に向けた努力をしてほしい」と話した。安倍首相は「日中間には依然として難しい問題があるが、前向きに取り組みたい」と語った。

 安倍首相は中国が人工島造成などを進める南シナ海の現状に懸念を示した上で、「法の支配の下、紛争を平和的に解決することが重要だ」と語り、中国に自制を求めた。