出版案内
福祉事業団
47NEWS

歌で平和尊さ伝えたい 秋に京都・宇治で合唱会

本番に向け練習を重ねる宇治シルバー合唱団「炎」と女性コーラス「しあわせ」のメンバー(宇治市宇治・市総合福祉会館)
本番に向け練習を重ねる宇治シルバー合唱団「炎」と女性コーラス「しあわせ」のメンバー(宇治市宇治・市総合福祉会館)

 京都府宇治市を拠点に活動する合唱団とコーラスグループが、反戦をテーマにした合同合唱会「君死にたまふことなかれ」を、今秋に宇治市内で開く。メンバーはシルバー、シニア世代で、戦争体験者もいる。「世界各地で紛争やテロが相次ぐなか、歌を通して平和の尊さを伝えたい」と練習に励んでいる。

 合同合唱会を開くのは、60~90代で構成する宇治シルバー合唱団「炎」と、50代が中心の女性コーラス「しあわせ」。ともに指導する下城衣子さん(67)が「人間は平和を求める一方で、殺し合いや戦争をする愚かさも持つ。戦後70年を超えた今、人間や平和のありようを考える場をつくりたい」と合同合唱会を計画した。

 歌うのは、日露戦争時に与謝野晶子が発表した「君死にたまふことなかれ」、谷川俊太郎さんがベトナム戦争さなかの1965年に作詞した「死んだ男の残したものは」など14曲。戦後に流行した「リンゴの唄」「青い山脈」なども披露する。

 「炎」のメンバーで、宇治市南陵町の小林博さん(85)は45年8月13日に長野県の自宅で空襲に遭った。「機銃掃射の音も、その後に多く見た戦争孤児の姿も忘れられない。歌詞に込められた思いを伝えたい」と話す。

 合同合唱会は10月23日午後1時半から、宇治市折居台の市文化センターで開かれる。無料。問い合わせは実行委事務局の携帯電話090(8230)2567。

【 2016年07月13日 12時15分 】

ニュース写真

  • 本番に向け練習を重ねる宇治シルバー合唱団「炎」と女性コーラス「しあわせ」のメンバー(宇治市宇治・市総合福祉会館)
京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース

      政治・社会

      子どもの貧困にアンテナ張って 京都・伏見で「人権の集い」

      20160717000042

       差別のない社会を目指す「ふしみ人権の集い2016」の第1回学習会が16日、京都市伏見区..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      ボクシング井岡、和気ら異常なし
      W世界戦で予備検診

      20160717000054

       ボクシングのダブル世界戦(20日・エディオンアリーナ大阪)の予備検診が17日、大阪と東..... [ 記事へ ]

      経済

      鳩山元首相、諮問委就任へ
      アジア投資銀の要請受け入れ

      20160716000087

       【北京共同】鳩山由紀夫元首相は16日、中国が主導する国際金融機関、アジアインフラ投資銀..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      教員労働時間短縮へ 京都府内学校、教委が対策乗り出す

      20160717000023

       国際的にも突出している教員の長時間労働を是正するため、京都府内の公立学校や教育委員会が..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      田舎の良さ、滞在で知って 京丹波で古民家を交流拠点に

      20160716000053

       京都府京丹波町和知地域の若手経営者らでつくる「田舎ぐらしステーションはふぅ」は、都市部..... [ 記事へ ]

      国際

      米共和コンビが団結呼び掛け
      トランプ氏、伴走者紹介

      20160717000001

       【クリーブランド共同】米大統領選で共和党の正副大統領候補になる見通しの実業家トランプ氏..... [ 記事へ ]