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国立西洋美術館:世界文化遺産に決定…コルビュジエ建築

世界文化遺産に決定…コルビュジエ建築

世界文化遺産登録が決まった「建築家ル・コルビュジエの建築作品」の一つの国立西洋美術館本館=東京都台東区で2016年5月、中村藍撮影

 トルコのイスタンブールで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は17日、国立西洋美術館本館(東京都台東区)を含む7カ国17資産で構成される「ル・コルビュジエの建築作品」の世界文化遺産登録を決めた。近代建築運動を世界に広めた点などが評価された。国内の世界文化遺産は昨年の「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県)に続いて16件目。自然遺産も含めた世界遺産は国内20件目となる。

 ル・コルビュジエ(1887〜1965年)は20世紀を代表するフランス人建築家。合理的、機能的なデザイン原理を追求し、20世紀の建築、都市計画に大きな影響を与えた。国立西洋美術館本館(鉄筋コンクリート地下1階、地上3階建て。延べ床面積約4400平方メートル)はコルビュジエが日本で手がけた唯一の作品で、59年に完成。らせん状の階段や1階部分を柱だけで構成するピロティなどが特徴とされる。

 17資産は日本、フランス、ドイツ、スイス、ベルギー、アルゼンチン、インドにある礼拝堂や修道院、住宅など。フランス政府が主導する形で各国が共同推薦し、2009年と11年の世界遺産委員会でも審議されたが登録は見送られ、今回が3度目の挑戦だった。

 ル・コルビュジエの建築作品は16日の世界遺産委員会で審議される見通しだったが、トルコ軍の一部によるクーデターの動きで16日の審議は中止され、17日に再開された。【佐々木洋】

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