九月六日に悠仁親王殿下がご誕生され、日本中が慶びに沸いた。悠仁親王殿下は四十一年ぶりに皇室にご誕生になった男子で、皇位継承権を持たれるお方である。九月三十日に、「悠仁親王殿下のご誕生をお祝いする集い」が日比谷公会堂で開催され、二千名超の大勢の国民が集まり、皇国史観研究会も参加して来た。尚、登壇者の発言は会員のメモから要約したもので、一部不正確な点があるかもしれないことを断っておく。
集会ではまず国歌斉唱に引き続き、主催者代表挨拶として、元最高裁判所長官で皇室の伝統を守る国民の会会長の三好達氏が「悠仁親王殿下のご誕生ほど、我が国民にとってこれ以上の慶事はありません。しかしこれで皇位継承が盤石になったわけではなく、速やかに慎重な方策を取り、男系男子による安定的継承を確保しなければなりません。私が思うに、皇位継承とは成文憲法を超越する存在であり、それは国の根幹に関わるものだから、しっかりとした対応が望まれます。」と挨拶した。 安倍晋三新総理の代理として出席した内閣官房長官の下村博文氏は「悠仁親王殿下のご誕生をお祝いする国民の集いが盛大に開かれた事に心よりお慶び申し上げます。悠仁親王殿下ご誕生は本当におめでたいことですが、これで皇位継承の安定が完全に確保されたわけではなく、そのための法改正も慎重に考えていかなければならないと思います。 『美しい国』とは先祖からの伝統をしっかり受け継いで来た国のことであり、皇室はその要です。皇室典範改正の問題がありますが、小泉総理のときに有識者会議が女系女性天皇を認める答申を出しましたが、総理が代わったので、この答申にとらわれる必要はないと思います。先人達の叡智がつまった皇位継承をやすやすと扱うことがあってはなりません。」と話した。 途中に国会議員達の挨拶をはさみ、特別提言として上智大学名誉教授の渡部昇一氏が登壇し「子供が生まれるのは種と畑なんです。種はどこにまいてもその実がなりますけど、畑は何が生えるかわからないんですね。だから日本は“種”を尊重して来たんです。大宅壮一氏は皇位継承を『血のリレー』と言い、竹田恒泰氏は『血のスペア』と言われたが、血では畑も入るから種と言っていただきたいです。」と男系と女系の違いを“種”と“畑”に例えて、分かりやすく面白く話された。 次いでジャーナリストの桜井よしこ氏が「明治初期の日本を旅した、イギリスの女性旅行家イザベラ・バードは、日本人は皆貧しいが、日本には貧困が無いと言いました。みな貧しいながらも自然と共に清潔で簡素で、お互いを気遣って親切に暮らしていることに驚いたんです。当時の日本には西洋にあった『福祉』の概念はないが、我々はその“実態”が日本には明確にあると認めざると得ないと驚いたんです。 なぜ日本がそうなったか調べると、必ずしも権力を持たない皇室という存在が日本の軸になっていた事に気付くわけです。いつの時代にも天皇が日本の中心にいらっしゃいました。天皇の権威は毎日必要な物ではなく、国家危急の事態に陥った時に国をまとめる力を発揮するのです。 国家とは放っておいても国運が開けて行くなんてことはありません。国家は節目節目に危機に直面します。その時に求心力となるのは政治や権力を超越した皇室という存在ではないでしょうか。ですから、この皇室が盤石であるために私たちは行動していかなければなりません。」と挨拶し大きな拍手を受けた。 最後に集会声明が朗読され、満場の拍手で採択された。以下に全文を掲載する。 声明 九月六日の佳き日、秋篠宮家に第三子として、悠仁親王殿下がご誕生になった。 ご懐妊が伝えられて以来、私たち国民は、紀子妃殿下のつつがなきご出産をお祈り申し上げて来たが、ご誕生当日、天皇陛下から「只今は、秋篠宮妃の無事の出産に対し、皆さんにお祝いしていただいたことを深く感謝しております。どうもありがとう」と国民への感謝のお言葉をいただいた。 ここにあらためて、秋篠宮同妃両殿下はもちろんのこと、天皇皇后両陛下に心よりのお祝いとお慶びを申し上げ、あわせて悠仁親王殿下の健やかなご成長をお祈り申し上げる次第である。 わが皇室は、百二十五代、二千年以上にわたり男系によって皇位を継承し、その淵源が神話にさかのぼる世界に比類なきご存在であることを、国民は等しく誇りとしている。 しかるに、皇太子殿下の次のご世代の皇位継承者が久しくご誕生にならず、国民は男子のご出生を心待ちにしてきた。 今般の悠仁親王殿下のご誕生は、皇室にとって、実に四十一年ぶりとなる男子皇族のご出生であり、皇太子殿下、秋篠宮殿下に続く、皇位継承順位第三位であられる。親王殿下ご誕生の報に接し、全国各地で奉祝行事が取り組まれ、いま国民は喜びに沸き立っている。 先の通常国会では、皇位継承の原則に重大な変更をもたらす皇室典範改正が政治課題として急速に浮上し、心ある国民は、深い憂慮の念を禁じえなかったが、今回の親王ご誕生によって、慎重な議論を行える環境を得ることが出来るようになったのは、まことにありがたいことである。 私たちは、この機会を生かし、わが国の伝統・文化の中心である皇室のご存在を今後とも盤石ならしめるため、万世一系の重みを踏まえ、皇室制度にかかわる諸課題について一層真摯な取り組み、活動を展開していく所存である。 右、声明する。 平成十八年九月三十日 悠仁親王殿下のご誕生をお祝いする集い 皇室の伝統を守る国民の会 皇室の伝統を守る国会議員の会設立準備委員会 日比谷公会堂での集会が終わった後、参加者全員で皇居の二重橋前まで移動し、国歌奉唱し聖寿万歳を捧げた。二千人にも及ぶ人々が日の丸の小旗をふりながら、二重橋前で聖寿万歳をする光景は圧巻だった。 声がガラガラになるくらいまで、聖寿万歳をして、千代田区丸の内のビル街に天皇陛下万歳の大きな声が何唱も何唱も響き渡った。君民一体の日本の形は変わる事無く日本の伝統として伝えられてきたのだ。この皇室というご存在を何としてでも守らなければならない。 悠仁親王殿下ご誕生奉祝のクリックを! ■
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by shikisima594
| 2006-10-01 01:17
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