部下から信頼される上司であるための条件として、以下の10項目があるそうです。
部下から信頼される上司
- 誰に対しても分け隔てなく対応する
- 口が堅く、安心して相談できる
- 発言と行動が一致している
- 仕事上の判断が的確である
- 必要なとき、いつでも話ができる
- 部下の意見をしっかりと聴く
- 約束は守る
- 自分の意見を隠さずに言う
- 良くない状況でも部下をかばう
- どんなことにも誠実に対処する
どの項目もシンプルで分かりやすく、また、納得できるものばかり。そして、どれもが重要だけれど、実行するのは難しいことだと思います。
部下から信頼されない上司
逆に、上記の反対の行動をとる人は、上司として部下からの信頼を得られないことになります。
具体的に例示してみると・・・。
- 仕事の割り当てや評価において、部下をエコヒイキしたり、厳しく当たる
- 口が軽く、秘密の話がダダ漏れになる
- 言うこととやることが全然違う(もしくは、かっこよいことを言うくせに行動しない)
- 仕事でトンチンカンな判断をして、意味不明な指示を出す
- 必要なときに限って行方をくらませたり、忙しそうに振る舞う
- 人の話を聞かない
- 約束は守らない。あるいは、約束しない
- 自分の意見は一切言わない
- 部下を叱り付け、自分は責任逃れをする
- どんなことにも後ろ向きで、その場を適当にごまかそうとする
こんなところでしょうか?
これじゃあ、とてもじゃないけど信頼できないですよね。
部下から信頼されない上司のほうが多い
さて、部下から信頼される上司10項目を全て充たしている上司を見たことはありますか?
いくつかの項目が当てはまる人はいても、10全てという人はそうそういないのではないでしょうか?
一方で、部下から信頼されない上司10項目、これも全てを充たしている人はそうそういないでしょう。でも、7~8項目に該当する人って、ずいぶんたくさんいるような気がするのです。
こう見ていくと、「部下から信頼される上司になることは非常に難しい」のとともに、「部下から信頼されない人が多数、上司になってしまっている」と言えるのではないでしょうか?
考慮すべきこと
ところで、これらの項目ですが、以下の2つの考慮すべき事柄があると思います。
- 達成度という幅があること
- 評価・判断しているのは部下であること
達成度という幅があること
いつでも、100%完璧に実行できているというのは、現実的ではないです。
ほとんど・大体・ある程度・・・みたいな枕詞とともに、重要な場面か、どうでもよいときかなど、場合によって行動の仕方が変わることもあるはずです。
評価・判断しているのは部下であること
自己評価で「出来ている」と思っても、部下がそのように見ていなければ「出来ていない」ということになります。
*個人的には、ダメな上司ほど自分が出来ていると勘違いしているように思っています
逆に、自己評価が低くても、部下にとっては信頼できる上司である場合もあるでしょう。
出来ているか否か、そして、どの程度出来ているかは、部下が毎日、職場における上司の立ち振る舞いを見て、評価しているということです。
つまり、上司の日常の行動の積み重ねが評価されている、といえるでしょう。
上司になったら
上司になったら、部下から信頼を得たい。
そのためには、上述の10項目が出来ていることが大切。
ですが・・・、これが存外に難しい。
であれば、まずは「部下から信頼されない行動」を取らないことに意識を集中してはどうでしょうか?
というのも、そもそも多数いるダメ上司は、「どうしたらダメなのか」が分かっていないと考えられるのです。
だから、平気でダメな行動をとってしまうのだと思います。
そんな中、ダメな行動を知り、それを行わないよう意識する。これだけでも、周囲から全然違った見え方になるはずです。
その上で、「部下から信頼される行動」のうち、自分ができそうな項目を実行していく。
これを、毎日続けていくと、「部下から信頼される上司」になれると考えます。
人から信頼される、まして、上司として部下から信頼されることは、本当に難しいものです。が、実直に努力を積み重ねるしかないのでしょうね。
では、また。
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