メタボ健診 受診率48%余 目標の70%と開き

政府は、中高年への実施が義務づけられているいわゆる「メタボ健診」の受診率を、来年度(平成29年度)までに70%とする目標を掲げていますが、26年度は48%余りにとどまり、目標と開きのあることが分かりました。
「メタボ健診」は、内臓に脂肪がついて病気になる危険性が高まるメタボリックシンドロームを早期に発見し改善につなげようと、40歳から74歳までの人を対象に実施することが義務づけられていて、政府は、来年度(平成29年度)までに受診率を70%とする目標を定めています。
こうしたなか、厚生労働省のまとめによりますと、平成26年度に「メタボ健診」を受けた人は2600万人余りで、受診率は前の年度より1ポイント増えて48.6%と、目標の70%とは開きのあることが分かりました。
また、健診を受けた人のうちメタボリックシンドロームに該当する人は、「予備群」と呼ばれる人を含めて26.2%と、全体のほぼ4人に1人に上ったということです。
「メタボ健診」の受診率が目標と開きがあることについて、厚生労働省は事業所が受診を指示する会社員などと比べて、扶養されている家族は受診率が低いなどと分析しており、目標の達成に向けて、今後、具体策を検討する方針です。