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止めていませんか?

よく生きるための考え方

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こんにちは、arto総研のToshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回は「止めていませんか?」というテーマで書いてみようと思います。

 循環

自然界では循環することであらゆるものが成り立っています。例えば、水の循環。

まず、海などの水が蒸発して水蒸気となり雲に姿を変え、大気中に貯まるとやがて雨となって地上に降り注ぎ、それが川となり、海に流れ、また蒸発して、ということを繰り返します。実際の水循環はもっと複雑で、よくわかっていないところもあるのですが、大まかな流れはだいたいこんな感じになっています。

生物も循環しているといっていいかもしれません。1つの種として見れば、子どもを作って子育てして、その子どもが成長してまた子どもを作って、というように生命が循環しています。

もう少し視野を広げるならば、生き物が死んだら、それを栄養として他の生物が取り入れたり、土の肥やしになったりして、また新たな命に受け継がれていったりします。

身近なところだと、私たちの体もそうです。血液が循環することによって体に栄養を送ることが出来ています。

このように自然界には循環が機能することによって、自然というシステムが成り立つことが出来ています。

ではこの循環が止まってしまうとどうなるでしょう。もし川で水がせき止められてしまったら、水が溢れて氾濫してしまいます。川の周囲は滅茶苦茶になってしまうことでしょう。

ある種の動物が子どもを作ることを止めてしまったら、その種は絶滅してしまうでしょう。血液の循環が止まってしまったら、その体は機能しなくなってしまうでしょう。

循環しているのが当たり前であり、その循環が止まってしまうと悪影響が出てくるようです。

止めていませんか?

この循環はどうも自然界だけではなく、人間社会においても同じことが言えます。

お金が循環することで経済は成り立つわけですが、日本においては現状、多くの人が将来の不安のためか、お金を使わずに貯蓄に回しています。これが続くと経済が破たんして、お金を蓄えている人も倒れてしまうでしょう。

仮に心臓に人格があるとしましょう。「この血液はワシのもんじゃい!全部ワシが所有するんじゃい!」と言って心臓が血液を止めると、体に血液が循環されず、体がダメになってしまいます。体がダメになれば心臓もダメになります。結局心臓自身がダメになってしまいます。

循環、言い換えれば、変化というのは、避けて通ることは出来ません。

私たちの体は20歳くらいまでは成長という形で変化していきますが、それ以降は老化という形で変化していきます。いつまでも「若々しくいたい」と思っていると、言い方は悪いですが、周りからは「イタい人」と言われるようになるかもしれませんし、自分自身、老化という現実を受け入れられず、「若々しくあるべき自分」と現実とのギャップに苦心するでしょう。

昔は大丈夫だったのかもしれませんが、今の時代は大企業であっても倒産することは珍しいことではありません。そんな時代の中で、終身雇用を妄信し、「この会社にしがみつくんだ!」ということをやっていると、将来が不安に思えるかもしれません。時代も変化しているようです。

私は仏教を信じているわけではないのですが、仏教には「無常」という概念があります。簡単に言うと、一切は常に変化しており、変化しないものはない、ということです。そして執着(変化を拒む)すると苦を感じます。

いつまでも若々しくありたい、と変化を拒むのではなく、年齢を受け入れ、それに適した振舞を身に付けると周りから尊敬されるようになるかもしれません。

1つの会社にしがみつくのではなく、実力を付けてどこででも通用する能力を身に付ける、または独立して本当の意味で自立していく、というように変化していくと将来への不安を感じるどころか、むしろ楽しくなってくるかもしれません。

何かを止めると不安を感じるようになってしまいます。もし何か悩みがあるのであれば、今何かを止めようとしていないかを考えてみると改善へと向かうかもしれません。

 

今回もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。

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