総選挙企画

【独占インタビュー・最終回】『アカおじの選抜総選挙改造論』



 独占インタビュー最終回は、選抜総選挙のシステムや演出についての討論。 誰もが行き詰まりを感じている選抜総選挙に、打開策はあるのか…?
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■「予定調和」に満ちていた総選挙2016 モウリス 今年の開票イベントは、あっと驚くことも少なく、予想されていたことを確認していく印象はあったと思います。もちろん、活動に力を入れた人たちの一喜一憂はあったと思いますが、それも含めて、想定の範囲だった結果がほとんどでした。  アカおじさんは、エコスタジアムで観ていて、どんなことを感じましたか? アカおじ まずはにゃんにゃん仮面みたいな寒いことをやるなら、もっとオタクを盛り上げろよ!ですね(笑)。 モウリス 本当にそうですよね(笑)。 アカおじ ぼくは、アリーナBのステージ横で観てたんですが、17位の発表が終わったあと、近くでガサガサと音がし始めたんですよ。優子ポリス出る準備をしてたわけです(笑)。つまり、開封する前に分かってたということですよね。選抜確定だからいつでも出られるようにしてたと言われれば、そうかもしれないけど。 モウリス でもそれは、何位でも同じじゃないですか? もっと下の順位である場合もあるわけですから。 アカおじ もっと下位だったら、あそこまで派手にやらなかったんじゃないですか?(笑)。 モウリス あ、そうか。39位とかであれをやったら、バカみたいですもんね(笑)。 あっきー 優子まで来てるわけだからね(笑)。39位なんてことはないわけですよ。まあ、どう考えても、都合よくあんな順位になるというのはね…。 アカおじ ぼくは、陰謀論はあまり信用しない方ですけど、とにかく今年は誘導が多過ぎましたよね。今年の総選挙は、ひと言で言うと、オタがピエロでしたよ。入場料を払って番組観覧させられるただのモブですよ。  やはり、オタが自主的に盛り上げられるような「仕掛けだけ」を作らないと。レールまで作っちゃダメにゃんにゃん仮面は、お膳立てに従ってやってるだけじゃないですか。シナリオ通りのものなんて、誰も見たくないんですよ。 モウリス 予定調和ですよね。 アカおじ 総選挙は、オタが作ってナンボですから。 あっきー 本来は、そうあるべきですね。 アカおじ だから金を掛けるんですから。 モウリス ぼくは、初めて開票イベントに参加したとき、「自分が投票した結果を教えてもらうのに、どうして入場料を払うんだ?と、素朴に思いました(笑)。 アカおじ 今年なんか、それだけにお金を払ってるわけですからね(笑)。コンサートは別料金ですから。しかも半分以上がメンバーのアピールで8,800円。客席にメンバーの手書きメッセージカードが置かれてたのは良かったですけど。 モウリス 予定調和と言えば、開票結果も、あまりにも予想通りで、面白みがなかったわけですよね。 アカおじ 驚きは全くないです。 モウリス あっきーさんのように1617位陰謀を感じてる人は多いと思いますが(笑)、でも、仮にあの2人があの順位にいなかったとして、結果に面白味が増したかというと、それほどでもないんですよね。 あっきー それはそうですね。 モウリス こじはる以外の選抜メンバーの顔ぶれを見ても、運営に推されてる人がほとんどです。 アカおじ 運営の思惑通りですよね。 モウリス 特に本店メンバーは、その傾向が強い。「運営推しが正しかったことを証明した結果」とも言えます。 アカおじ もう、そういうところに乗っかるしかないんですよ。推されてないメンバーに投票しても、何が変わるわけでもないですから。  それから、今年新たに付け加えられた方策は、良かったとは思うんですけど、全部後出しでしたからね。SHOWROOMも、劇場盤の申し込み段階でやってくれてたら、絶対に売上が伸びましたよ。野村奈央がランクインした可能性ありますからね(笑)。投票期間に入ってからあれをやられても、間に合わない。 モウリス そうですね。「今年は無理だけど、来年の選挙にはプラスになるかもね」という見方は多かったです。今年の印象が来年まで持つか分からないですけど(笑)。 アカおじ 「第1党に新公演」という副賞も、システム的に練られてなかった。あれは複数投票にしないとゲームにならないですよ。 ■来年、「複数投票制」はあるのか? モウリス 今年は、さすがにシステム自体を変えていかないといろいろ苦しくなってきた、という印象が強く残った選挙でもありました。  例えば、速報100位までの発表や圏外票数などから推測すると、総選挙に対して本気で取り組んでる界隈は、おそらくマックスで150くらいだと思います。速報で離脱する界隈を考慮したら、最後まで戦い続けているところはもっと少ないでしょう。速報101位以下からランクインしたメンバーも、誰もが予想出来た顔ぶれでした。選対の存在が見えやすくなったことにより、ランクインするメンバーが読みやすくなってきたし、これだけ選対のノウハウが固まってくると、来年はさらに意外性が低下するかもしれません。 アカおじ 今年もだいたい分かってましたからね(笑)。転売屋のルートを持ってるところが強いということにはなっちゃいますし、ちょっとやそっとでは動かなくなってきた。 モウリス そうですね。 アカおじ さすがに来年は、何かしらルール変更はして来ると思うので、作戦は立てづらいですよね。 モウリス とりあえずはコミュニティーの人数を確保しておく…ということですかね。どんなルールになっても、母数があることは強みになりますから。 アカおじ でも、限られたパイでどこまで増やせるのかですよね。1推しをかき集めなきゃいけないわけですが、全体のパイが増えなければ限界があるし、グループ内のランクインメンバーを増やせない。「新しいメンバーが上がると誰かが下がる」ということになる。  そもそも、いまどき単推しの人なんてほとんどいないじゃないですか。単推しとか言いながら、絶対に2人以上に行ってる(笑)。例えば、1票で3人に投票出来る「複数投票は、その状況にも対応するシステムです。転売屋も必要性が低下しますし。なにより上位争いが面白くなる。  1票で3人に投票出来る制度になったら、奈子なんかは選抜に入るでしょうね。下手すると神7ですよ(笑)。難波なら、山本彩太田夢莉に入れて」と言ったら神7(笑)。特に例の24万票なんかは、“選対委員長”が票の割り振りなんかし始めたら、とんでもないことになりますよ(笑)。「はい、あなたははるっぴ。あなたは咲良。あなたは…」 あっきー ははははは(笑) アカおじ アンダーガールズが全員HKT(笑)。あの人ならやりかねない。 あっきー その通りです(笑)。 アカおじ 下位メンバーは、指原1票献上することで1票貰えるわけですからね。 あっきー 複数投票じゃなくても、いま言ってたようなことは、さっしーに提案しようと思ってるんですよ。「もし来年立候補しないようなことがあれば、HKT全体の選対委員長になって欲しい」と。 モウリス でもまぁ、それくらいのことが起きないとなぁ…。 あっきー そうですよね。面白くなくなっちゃう。 アカおじ さっしーまゆゆの構図を続けてる限り詰まらないですよ。 あっきー うん。 モウリス あそこは、もうゲームオーバーですよね。 アカおじ だからと言って、どの組み合わせのセンター争いが面白いかと言うと、それも思いつかない…。だから複数投票制とかで、下の方を面白くしていくしかない。選対同士が組んだり、戦術が複雑化して面白くなります。いままであり得なかったことが起こるでしょう。井上由莉耶北川綾巴といった組み合わせのように、グループを超えて連携するのも面白い。  それから、申し訳ないからという理由で、投票しないメンバーの握手券を買わない人が結構いるんですよ。それが堂々と行けるようになるし、それによって転売屋が買いにくくなります1回で3票入れられれば、そもそも転売屋から買う必要も無くなってくるモウリス 2票目、3票目を誰に入れるかの情報は掴みにくいですから、蓋を開けてみないと分からない面白さは増えますよね。 アカおじ はい。あそこあそこは組んでるけど、もう1つ別の界隈が絡んでるかもしれない…」みたいな楽しさがあると思います。 モウリス それと、ファンの数を維持するためにも、DD化の促進は必要だと思います。単推しは、推しメンが卒業したらオタ卒する可能性がありますから。 アカおじ そうですね。それに、選対がここまで機能してくると、単推し同士の戦いになっちゃうので、固定化して面白くなくなっちゃうわけです。1推しの人をかき集めなければならないわけですが、そんなにたくさんいるわけじゃないですから。運営も、単推しよりDDの方が絶対に儲かる。実際、DDを重視してきているのか、二本柱の会限定で、DD Tシャツというのを売り始めたんですよね。上手い商品だと思います。DDが市民権を得て来たのであれば、総選挙もそれに合わせたルールにしないと。 モウリス 劇場盤の売上げが、転売屋の購入数減を相殺して有り余るくらいは増えますよね。 アカおじ かなりの人が、いままで買わなかったメンバーの分を買うわけですから、絶対に増えますあっきー 複数投票が実行されたら、物凄く複雑化しますね。 モウリス バランスが問題ですよね。あまりに把握しにくいと、面白味がなくなってしまいますアカおじ 箱推し票は上位メンバーに行きますから、上の方はある程度固定するとは思います。 モウリス よく超選抜が固定で詰まらないという意見がありますけど、それって、ロングテールメンバーを推してる人の感覚なんですよね。投票してる人が多いということは、それだけ喜んでる人の数も多いわけで。問題は、ネクスト以下のメンバーとそのファンの楽しさが薄いということですよね。 あっきー そうですよね。 アカおじ テレビのことを考えたら、上はある程度固定でもいいんですよ。でも、上の方しか扱ってくれないんであれば、下の方は頑張る意味がない。例えば、総選挙シングルをユニットごとに5枚出したっていいじゃないですか。そして、複数枚買うと写メ券なんかの特典が付いてくるようにすればいい。グラビアアイドルでは、「DVDを3枚購入するとチェキが撮れる」なんていうのは、ふつうにやってることです。そもそも劇場盤なんて、選抜によって売上枚数が変わるわけじゃないですから。  …まぁ、複数投票はシステムが面倒になるので、やらないかもしれませんけどね(笑)。 モウリス 今年の新施策は、後出しとは言え、あたらしい面白さがプラスされたとは思いますが、来年も採用されるかどうかは分からない。そもそも今年の新公演ですら、ちゃんと行われるのか分かりませんから(笑)。卒業メンバーが立候補出来るルールも一回きりだった。ただ、総選挙のルールに関する手詰まりや、結果へのご褒美に対して積極的に手を打って来始めたことは確かですね。 あっきー 戸賀崎さん今年まではいままでのルールでやる」と言ってましたからね。 モウリス 選対手法の成熟は「攻略法が見つかってしまった」ということでもあります。となると、ゲームマスター攻略法の通用しないルール変更をしてくる可能性は、かなり高い。それはどんな施策なのか? …ということで、まだまだお聞きしたいことはたくさんありますが、今度はニコ生の番組の方にも是非来ていただいて、さらに議論を続けていきたいと思います。
※JKT48は複数投票制度を採用しているが、全て同じメンバーに投票出来るため、ここで議論している「1票3人投票制度」とは異なる。
参考までに、JKT48の投票権は下記のようになっている。

①アルバム に封入されているシリアルナンバーカード/6票
②アルバム ミュージックダウンロードカードに封入されているシリアルナンバーカード/3票
③JKT48 OFFICIAL FAN CLUB/1票
④Mobile Content Music(着メロ)ダウンロード/1票
⑤劇場公演を観賞して得られるシリアルナンバーカード/1票
(公式ホームページより)

■エピローグ
モウリス 最後に、少し雑談でもして終わりにしたいと思います。今年「アカおじさんはNGTメンバーに投票するのではないか?」という憶測も流れていましたが…。 アカおじ 76位かとみな(加藤美南)が呼ばれたとき、軽くガッツポーズをしたんですが、そのとき雛壇の指原先生睨まれてたような気がしました(笑)。ぼくの方をじっと見てたんですよ。 あっきー それは睨んでるね(笑)。 アカおじ 「あいつ入れやがったな」みたいな感じで(笑)。かとみなには入れてませんけどね。NGTで入れるんだったら、今年はまほほん(山口真帆)でしたけど、時間がなかったですからね。初めて劇場で観たのが2月末でしたから、そこから動くと言ってもね…。やはり、一度は握手に行って話をして、本人の意思を確認してからじゃないと、動きたくないので。『翼はいらない』でようやく握手券を買ったんですが、それでは遅い。ただ同情だけで入れるんだったら、入れたい子はたくさんいますから。なつみかん(田中菜津美)とか、みなぞう(今田美奈)とか…。 モウリス アカおじさんというと、総選挙の策士のようにイメージしてる人は多いんじゃないかと思うんですけど、今回のお話を聞いていちばん印象に残ったのは、握手を大事にされてるということです。劇場盤をたくさん購入するそもそものきっかけも、総選挙ではなく、握手だった。 アカおじ ぼくが最初にまとめ出しをしようと思った理由のひとつは、厄介を追い払おうと思ったからなんですよ。厄介というのは枚数でしかドヤれないので、枚数を潰せば消え去ってくれるだろうと。彼らが50枚出すなら、こっちは100枚…とやっていって、100対300くらいになったところで、諦めて消えていきました。 モウリス まだまだエピソードには事欠かないとは思いますが、もう5時間もお話ししてるので(笑)、今日はこのへんでお開きにしたいと思います。今回、記事に盛り込めなかったお話も含めて、またニコ生番組や記事の企画をご相談させていただきたいと思います。  本日は、どうもありがとうございました。 アカおじ ありがとうございました。

「まだまだアカおじさんの話が読みたい!」という方は、アカおじさんのブログに飛んで行け!
 今回お話しいただいた選抜総選挙改善案について、細かくシミュレーションされています!

たないちぶろぐ(仮)
『AKB総選挙2016総括と改善私案』
http://s.ameblo.jp/tanaichi-kj/entry-12172518845.html


…そして!!
 アカおじさんとあっきーさんの、さらに深いお話が聞ける番組を企画進行中
 番組公式Twitterで告知しますので、ぜひフォローを!!




【関連番組】
AKB選抜総選挙2016最終討論! ~燃える!オタの深夜談話室~
http://www.nicovideo.jp/watch/1467612706



【連載・独占インタビュー】「アカおじ総選挙史2012-2016」第3部 博多代理戦争



第3部 博多代理戦争

-前回までのあらすじ-
 NMB48の吉田朱里を初ランクインさせるも、運営サイドは無反応。 リクアワでの『ジッパー』不発、劇場公演が当たらない…等が重なり、すっかりトーンダウンしたアカおじさんは、九州・博多の地に流れて行った…。

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■アカおじ、博多に乗り込む ―2014~15年― アカおじ HKTのシングルは、通常盤は『スキ!スキ!スキップ!』から買ってましたが、劇場盤はNMBのシングルと重なってたので、『桜、みんなで食べた』が初めてでした。NMBの翌日の名古屋の握手会では、最初にじーな(神志那結衣)450くらい出して、栗原紗英ちゃんに200、その他のメンバーに少しずつ行って、最後になっちゃん(松岡菜摘)440でした。  そのとき、初めてあっきーさんとお会いしたんですよね。 あっきー ちょうど指原レーンが隣だったからね。 モウリス 2014年は、誰に投票されたんですか? アカおじ あの年は、アカリン1000なっちゃん3000くらいですね。なっちゃんは、あれを入れてなかったら危なかった。 モウリス なっちゃん64位で12,569票80位が9,561票(大島涼花)ですから、ギリギリですね。 アカおじ 選対が動いてましたから、それだけでランクイン出来るだろうし、こっちはそれに乗せればいい…と思ってたんです。悪くても50位くらいは行くと思っててましたから、64位は驚きましたね。 モウリス 「吉田朱里松岡菜摘」から、2015年には「松岡菜摘神志那結衣」と、完全に博多に移るわけですが。 アカおじ アカリンに入れなくなったというのは、別に嫌いになったというわけじゃなくて、ランクインしても反映されないということもありますが、ぼくの票数があてにされてる状況を、断ち切りたかったという意図もあるんです。 モウリス 関わってしまうと油断を生んで、総量的には減ってしまう可能性があるわけですね? アカおじ そうです。軌道に乗ったら離れるというのも必要かなと。握手に来る人も増えてきたし、「これは関わらない方がいいな」と。  それはなっちゃんについても同じ。なっちゃん推しがTwitterで「アカおじがまた入れるから、今年も大丈夫」と言い出したので、「去年どんなに危なかったか知ってるの?」とマジギレしたんです。「そんないい加減なことやってたら、今年はランクインできないぞ」と。  ぼくは、後のことを考えて行動しないといけないという考えなんです。「速報に入ってないメンバーには投票出来ない」というのは、そういうことなんです。ぼくが動いたら騒がれる。騒がれてランクイン出来なかったら、申し訳ないじゃないですか。やると言ったら、絶対に入れなきゃいけないあっきー この年はじーなの方に多く投票されてると聞いてますが。 アカおじ 最初はなっちゃん<の分しか買ってなかったんです。ところが、じーなが速報で頑張ったので速報29位、7,136票「これは入れないと」と思ったんです。後から買い足したやつは、全部じーなに入れました。ただ、あまり時間もなかったので、2000行くか行かないかくらいだったと思いますけど。 モウリス それまでの1年でじーなについて何か決定的な要素があったというよりは、あくまでも速報順位というテクニカルなところから再起したわけですね? ■神志那結衣との遭遇 ―2013年・晩秋― モウリス じーなは、いつ、どこで見つけたんですか? アカおじ 研究生の『PARTYが始まるよ』は何度か観に行ってるんですが、じーなはあまり出てなくて、そのときは全然見つけられなかったんです。 モウリス そうなんですよね。ぼくも、当時のじーなの印象はまったくないです。というか、どこにいたかも記憶がないくらい目立ってなかった。「プロフィールページには載ってる」くらいな感じでした(笑)。 アカおじ その後『脳内パラダイス』が始まって、その頃でもまだ、じーなはアンダーでした。ところが、ぼくが劇場に入った日が、たまたま芽瑠が休みの日で、「泣きながら微笑んで」をじーなが歌ったんです。そのときに「この子、何?」「あれ?って(笑)。 モウリス それ、いまとなっては観ておきたかったですね…。 アカおじ じーなは、アカリンを尊敬してるというので、存在は知ってました。アカリンと撮った写メを見たことがありましたが、まだ垢抜けない頃で、ふーんという感じでしたね。  それが劇場で観たらこれがあの子か?となったので、挨拶代わりに握手に行ってみようかと。ところが、500枚くらい取ろうとしたら、まとめ出ししてる人が他にもいて、300枚くらいしか取れなかったんですね。その人は、その後オタ卒しちゃいましたけど。 ■そして変革へ ―2017年へ― アカおじ 今年(2016年)もそんなにやる気はなかったんです。しかも、総選挙の時期に自宅のリフォーム工事が重なって、CDそのものが搬入出来なくなってしまったんですよ。それに加えて、体調を崩して入院してしまいましたし。 モウリス 以前、番組(PLANETSチャンネル『燃える深夜談話室・選抜総選挙最終討論』)に電話出演していただいたとき、病院内で集票活動されてたとおっしゃってましたよね(笑)。 アカおじ 何も持たずに入院したので、他にやることがなかったんですよ(笑)。 モウリス どのくらい集まったんですか? アカおじ 全部で400前後にはなったと思います。スマホを持ってる人で10票、ガラケーで8票。それを42人くらいやりましたから。 モウリス 携帯を借りてバチバチ入力していったんですか? アカおじ 年配の方の場合はそうでしたね。若い人は、少し説明すればスムーズにやってくれました。中にはまゆゆ(渡辺麻友)に投票したという看護師がいて、AKBモバイル以外で7票入れて貰いました。 モウリス 初めての人たちは、課金に抵抗はなかったですか? アカおじ  みんなが集まるような場所で入力作業をやってると、「何やってるの?」って寄ってくるんですよ。説明すると自分の携帯も使っていいよと言って貸してくれるんですよ。 モウリス へぇ?(笑)。  で、課金の代金はその場で渡す? アカおじ だいたいはそうですが、新潟に遠征すると言ったら、じゃあ、酒を買ってきてくれればいいよという人もいましたよ(笑)。  …でも、これからは、ちょっとやり方を変えないといけないと思ってるんですよ。いままでは、選対とは関わらないで、影で動いてたわけですよね。どう動くのか分からないことによって盛り上がったりする。上り調子のときに乗っければ、それでバーンと跳ね上がる。2~3000入れれば、かなり上に行けますからね。それをやるかどうかは、状況を見て判断するわけです。今年は、じーなとして、NGTまほほん(山口真帆)の線でギリギリまで考えてました。 モウリス アカおじさんは、言わばトランプのジョーカーのようなものですね。 アカおじ そんなにたいしたもんじゃないですけど、それで少しでも楽しくなればと思ってます。そこの基本はこれからも変わらないと思います。ただ、今年のようなことがあったとき、連携を取っていれば、票を預けることが出来たわけなんですよね…。

・・・・・・そしてこの後、
話題は、オタ活の歴史から、
選抜総選挙そのものに移行していく。
アカおじさんのオタ活も選抜総選挙も、
現在進行形のものであるから、
この〈歴史物語〉には、クライマックスもオチもない。

ただ、アカおじさんの
「やり方を変えないといけない」
という発言が持つ意味は大きい。

指原の24万票無理ゲーと化した選抜総選挙を、
どう変えていくべきなのか?
今年の開票イベントは何故あんなに詰まらなかったのか?
運営もオタも、変革待ったなしである。

ということで次回は
〈アカおじが語る選抜総選挙〉シリーズ最終章として・・・

 『選抜総選挙改造論』

をお送りします。
今週公開予定!お楽しみに!!

  →掲載のお知らせは、番組公式Twitter、「モウリスの755」をチェック!





【関連番組】
AKB選抜総選挙2016最終討論! ~燃える!オタの深夜談話室~
http://www.nicovideo.jp/watch/1467612706



【連載・独占インタビュー】「アカおじ総選挙史2012-2016」第2部 難波死闘編



第2部 難波死闘編

-前回までのあらすじ-
 グラビアアイドルの一言からAKBにハマることになったアカおじさんは、小森美果推しを経て、NMB48に流れて行った。 2012年、長期活動休止から復帰した吉田朱里に投票するも圏外に。 翌年、「速報に入れば何とかする」と約束するが、その情報を得たアカリン推しの人たちが、アカおじさんの前に現れた…。
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■オタの「意気」と「消沈」 ―2013年・大阪― アカおじ 「速報に入れれば何とかするって、本当ですか?」と聞かれたので、「今年は何とかしたいと思ってます」と言ったら、「じゃあ、組みましょう」ということになった。その頃には、前の年の経験で買い方が分かってたので、早めに動いて通常盤を1200枚くらい押さえたんです。そうしたら、急に「劇場盤にも投票券が付きます」という発表があって、「大丈夫か?」ということになった(笑)。でも、もともと握手券はたくさん買ってたので、「握手が出来るなら、予算は決めないで取れるだけ取ろう」と進めてたんですが、結局速報には入らなかったんですね。 モウリス なるほど。 アカおじ 当時のNMB界隈には、速報に入ったメンバーは助けようという空気があったんです。2011年の総選挙で、さや姉(山本彩)みるきー(渡辺美優紀)が速報入りしたのに、最終結果でみるきーだけが圏外に落ちたことがきっかけになっています。NMBが初めて参加した総選挙だったので、「1人でもランクインさせたいから、キャプテンのさや姉に入れよう」という流れになったんですね。その結果、さや姉28位で、みるきー圏外。そうしたら、みるきーが号泣して立てなくなっちゃった。ぼくはそのとき会場にいたんですが、スタッフに抱えられて退場していく姿を見て「速報だけで終わらせたら絶対ダメだ」と思ったんです。そのときのNMB界隈にも「速報に入れたら最後まで持っていく」という空気が出来た。  2013年の速報はアカリンまーちゅん(小笠原茉由)が入らなくて、その二人は消しだという空気になっちゃったんです。「消し」だと言われたら、ぼくの力だけではどうにもならない。でも「速報に入らなくても、やる気があるところを見せなきゃいけない」という話になって、みんなで幕張メッセの握手会場で投票することになったんです。 モウリス ほう。衆人環視の中で入力をすると。 アカおじ 「叩かれるし、後々面倒だから」と言って止める人もいました。でも、それしか方法がなかった。いくら「票を持ってます」と言っても信用されないので。いまだに「アカおじは絶対入れてないだろう」と言う人がいますからね(笑)。だから、人から見えるところでやらないと絶対にダメだと。そうしたら、やっぱり2ちゃんねるにスレッドが立った(笑)。 モウリス 具体的には、幕張メッセのどこですか? アカおじ 9-11ホールの2階です。生誕ブースとかがあったところですね。フリースペースの目立つところにパソコンやiPadを持ち寄って、一斉に入力作業をやったんです。 モウリス 吉田朱里に入れてることは、通りがかりの人たちに分かるんですか? アカおじ 札みたいなものを出してましたし、NMBオタの人なら「いつもアカリンレーンにいる連中だ」というのは分かりますから。 モウリス その日1日で何票くらい入力したんですか? アカおじ 正確には数えてませんけど、最終的に劇場盤で6000、通常盤で1000くらい入れたうちの半分程度は、そのときに入力してると思います。その場にいた他の人たちもそれぞれ持ち寄っていたので、全体としてはもっと入力されてます。 モウリス その後、どんな展開になっていったんですか? アカおじ 「あれくらい入ったんなら」ということで、アカリンに投票してくれた人は結構いたと思います。 モウリス かなり手応えはあった? アカおじ いや、ギリギリかもしれないと思ってました。最終結果がどんどん発表されていって、菊地あやか佐藤すみれが呼ばれた辺りでこれは入らないな。帰ろうかな…と思いました。50位で「チームN」と言われたときも「どうせ上西恵だろう」と(笑)。 モウリス あくまで信じてない(笑)。 アカおじ 結果は50位だったわけですが、49位の柊ちゃん(薮下柊)61票しか差がなかったんですよ。実は、投票期間の後半に通常盤を買い足していて、配送を投票最終日の午前中指定にしていたんです。ところが、宅配業者のミスで指定時間までに届かなかったんですよ。届いたのは、投票締め切りの30分前「いま来ても使い物にならないから、持って帰って」って(笑)。その買い足し分があったら、49位だったんですけどね。 モウリス フューチャーガールズのセンターだった…。 アカおじ それを考えると悔しいですね。本人に言うといろいろ言われそうなので、言わなかったですけど(笑)。 モウリス センターはともかく、結果としてはどうでしたか? アカおじ ランクイン出来たので良かったです。 モウリス 初ランクインですもんね。 アカおじ そうです。これで上に上がって行ってくれたら…と思ったんですが、あそこの運営はそういうのをなかなか反映してくれないので、ちょっとガッカリしました。若い人たちも無理して頑張ってくれたんですけどね…。  でも、その後『ここにだって天使はいる』公演で「ジッパー」を貰えて、しかもみるきーと一緒ですから、そんないいことは無い。  ところがその『ここ天』がなかなか当たらなくて、結局劇場に入れたのは3月でした。あまりにも当たらないので、HKTに行こうかな…」と、その頃思い始めたんです。 モウリス なるほど、そういう事情で博多に向いたんですね。 ■アカリンおじさん、博多へ ―2014年・春― アカおじ 『鈴懸』は、アカリンまりり(山田麻莉奈)を中心に2500枚くらい買ったんですが、あのときだけ劇場盤にもリクアワの投票券が付きましたよね。当然「『ジッパー』に入れてくれ」ということになるわけです。ぼくは、初めての公演は必ず劇場で観ることにしていて、先にDMMでは観ない。つまり、観てない曲に入れなきゃいけない(笑)。それでも『ジッパー』に入れましたけど、結果は30位でした。 モウリス 思ったほど伸びなかったと。 アカおじ そんなこともあって、なんとなくやる気のない状態のまま3月になって、また総選挙の話が出て来たわけです。そもそもぼく自身のやる気もなかったんですが、どうせアカおじがたくさん入れるから、やらなくてもいいだろうという空気にもなってた。当てにされてもやる気がないし、かと言ってランクインしないのもかわいそうだし、どうしよう…と。だったら博多に派手に(握手券を)出して、行かない(投票しない)という意思を見せようと思って、『桜、みんなで食べた』の劇場盤を買ったんです。  『桜食べ』の握手会は難波と被ってたんですが、1日目を難波にして、2日目を博多にしました。するとアカリン「今年はどれくらい入れてくれるの?」と聞かれたんです。「明日相談しに行かなきゃならないから」「明日も握手券持ってるの?」「いや、明日は博多の握手会に行く」…という会話をしていたら、後ろに並んでたオタが聞いてて、また2ちゃんにスレを立てられた(笑)。 モウリス すぐスレが立ちますね(笑)。 アカおじ 何をやってもすぐ書かれちゃう(笑)。  その頃からですかね、「派手にやるとみんなが動くんなら、ちょっと派手にやってみようか」と思ったのは。それ以前は、意図していたわけじゃなく、勝手に騒がれてたんですが、その辺りからわざとやるようになりました。
(つづく)

明日はいよいよ最終回!
『第3部 博多代理戦争』をお送りします!!






【関連番組】
AKB選抜総選挙2016最終討論! ~燃える!オタの深夜談話室~
http://www.nicovideo.jp/watch/1467612706



【連載・独占インタビュー】「アカおじ総選挙史2012-2016」第1部 秋葉原純情編

出席者:
たなかいちろう(アカおじ)
あっきー
モウリス

モウリス 2016年選抜総選挙特集の最後を飾るゲストは、この方しかいないと思いました。これまでほとんどメディアに出ることはなかったんですが、48グループや選抜総選挙が大きな転機を迎えている今、是非ということでお願いしました。総選挙の現場で、この方の愛称を知らない人はいないと思います。「アカおじ」こと、たなかいちろうさんです。今日は、よろしくお願いいたします。
 
アカおじ よろしくお願いします。
 
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第1部 秋葉原純情編 ■AKB48との出会い―2008~2010年・東京―
モウリス まずは、アカおじさんがAKBに関わることになった原点についてお聞きしたいんですが、AKB以前にもアイドルには関心があったんですか? アカおじ AKBの前は、ハロプロを見てた時期があるんですけど、イベントに申し込んでも全然当たらないし、面白くなくなって自然に離れて、その後はグラビアアイドルの撮影会に行ってました。1回で3万円くらい掛かるんですが、でも、朝から晩までですからね。AKBの握手会に朝から晩までいたら3万じゃ済まないですから(笑)。 モウリス そうですね。今、一瞬高いと思ったけど、握手会と比べたら、そんなことなかった(笑)。 アカおじ 当時は高いと思ってましたけどね。お客さんはそんなに多くなくて、少ないときは3人とかでした。撮影してる間はずっと喋れますし、1日中一緒に遊んでるようなもんですから、いま考えると神イベントです。坂口杏里によく行ってました。女優の坂口良子の娘なんですけど、AKB劇場に行くきっかけになったのは、彼女なんです。アイドル好きで、指原莉乃を推してたんです。彼女に「劇場面白いから、1回行ってみなよ」って勧められたのが、AKBを見るようになったきっかけです。 モウリス 坂口杏里の勧めでAKBに!?(笑) それにしても、その頃のさっしーを推してたというのは、目が高いですね(笑)。 アカおじ それで入ってみたのがチームAの『恋愛禁止条例』なんですが、たまたまその日は佐藤亜美菜の生誕祭だったんです(2008.10.28)。初めてなので「生誕祭って何?」という感じでした。当時は、申し込みのときに生誕祭とは書いてませんでしたしね。 モウリス 握手会デビューはいつですか? アカおじ 最初に行った握手会は『ポニーテールとシュシュ(2010年)の個別握手会です。握手券の申し込みが初めて抽選になったシングルです。その前まではいわゆる“キャラアニ戦争”というやつで、先着順だったんです。ぼくが最初にチャレンジしたのは『桜の栞』の写メ会でした。21時から受付開始ということだったので、パソコンの前で待機してたんですが、いきなりサーバーが落ちたんです。その後は一晩中リロードです。いつスタートするか分かりませんから。でも、結局始まったのは翌朝の7時でした。ぼくはその頃勤め人でしたから、復活したのを後から知ったんです。気づいたときには人気メンバーは全部売り切れてましたが、秋元才加が取れたんです。券には「9時~21時」と書いてあるので、その間に行けばいいのかと思ったんです。トガブロ(AKB48公式ブログ)にはタイムテーブルが書いてあったんですが、そんなものがあるなんて知らなかったですから。余裕ぶっこいて夕方に行ったら、秋元才加昼くらいに終わってたんです(笑)。 モウリス あ痛たたた(笑) アカおじ 初めて券を買って、初めて券を溶かしたんです(笑)。  その次の『神曲たち』のサイン会は、サーバー問題が起きないように「抽選になります」ということだった。「抽選ならゆっくりやればいいや」と思って、受付が開始されてしばらくしてから注文したら、抽選と言いながら、実は先着順だったんですね。 モウリス えっ。 アカおじ 抽選と言っておけば、サーバーがパンクしないじゃないですか。開始後に申し込んだ人はみんな当たっていて、ぼくは全部落選。本当の抽選は『ポニシュ』から始まって、そこでようやく人気メンが買えたんです。 モウリス 誰の握手券を買ったんですか? アカおじ AKBを見始めた頃は、小嶋陽菜さんや篠田麻里子さんを見てたんですが、『AKBINGO!』を見ていて小森美果が気になったんです。そのときもこもりんの券を取っていて、しばらく通ってました。 ■〈アカおじ〉誕生―2011~2013年・大阪― モウリス そして2010年10月にNMB48が発足するわけですが、NMBにはどの辺でシフトして行ったんですか? アカおじ 2011年6月の『見逃した君たちへ』に、ほぼ全公演入ったんです。「見切れ席」というバルコニーの端っこの席なら、簡単に取れたんですよ。それで毎日通ってた。そのときに『青春ガールズ』と『誰かのために』を観て、NMB面白いじゃないか」と思ったんです。そうしたら、その2週間後くらいに難波の劇場公演が当たった。そこからしばらく難波に通うようになったんですが、9月に入ってアカリン(吉田朱里)長期の活動休止になったんですよね。翌年の2月に活動を再開するわけですが、最初の握手会ではそれなりの結果を出してあげないとと思って、「買えるだけ買おう」とバーッと申し込んだんです。謹慎前は序列3番手くらいの人気があった子なので、どうせあまり取れないだろうと思ってたら、500枚くらい取れたんです。 モウリス 500枚…。 アカおじ それが『純情U-19』のときで、その次の『ナギイチ』では1200枚くらい買って、レーンをグルグル回ってたんです。その頃に「アカリンレーンを回ってるやつがいるぞ」ということで「アカリンおじさん」と言われるようになったんです。 モウリス なるほど。総選挙の投票からではなく、NMBの握手会場が起源ということですね? アカおじ そうです。そこから「あいつ、あんなに持ってるなら選挙入れろよ」と言われたりして。「あんなに金使ってるのに、選挙やらないんだったら、ただの握手厨やろ」と(笑)。でも、有名になってもいいことなんて何にもないです。ちょっと連続して当選しただけで不正したって言われますからね(笑)。 モウリス そして2012年の総選挙の時期がやって来るわけですが…。 あっきー 『真夏のSounds good!』に投票券が付いた、指原4位になった年ですね。 アカおじ 「復帰したばかりで結果が欲しいから、ランクインしたい」と、アカリンに言われたんです。  握手券をたくさん出してますから、それなりに投票出来るんじゃないかと思ったんでしょう。まだ劇場盤に投票券が付いてなかった時代で、初めてのことであまりよく分からないまま通常盤を買い回ったんですが、どこの店でも1人1枚や3枚の購入制限が掛かっていて、結局250枚しか買えなかったんです。最終結果では、アカリン圏外でした。動き出しだのが実質2か月前でしたからね…。  そして翌2013年1月の握手会で、アカリン「今年の総選挙はどうしましょう」という話になった。私は速報には一切手を出さない。他の人たちが速報に入れてくれれば、あとは何とかします」と本人に言ったんです。そうしたら、そのとき幾つかあったファン・グループの一人に、その話が伝わったようなんですね。握手会場を出たところで彼らに囲まれて、「速報に入れれば何とかするって、本当ですか?」と聞かれたんです。
(つづく)

明日は『第2部 難波死闘編』をお送りします!!
お楽しみに\(^o^)/






【関連番組】
AKB選抜総選挙2016最終討論! ~燃える!オタの深夜談話室~
http://www.nicovideo.jp/watch/1467612706



【選対2016ファイナル座談会①】『良い選対の作り方、ダメな選対の壊し方』 ―後編―

出席者:
しぎょういつみ
ずのり
モウリス

座談会1_1

■選対の基本的マネジメント①〈票読み〉

モウリス 前回は上手くいってない選対の話が中心でした。でも、上手くいってる選対も当然多いわけです。選対を順調に運営していくには、どのようなことに配慮すればいいのか。後編では、実務的なテクニックについてお話を進めていきたいと思います。 しぎょう 今年の選挙では、去年までに比べて票読みが緻密になって来た印象があります。私が見た限り、どこの選対でも、選対員が何票投票したかを申告してもらって、「いま、1万票まで来てます」というようなことをやっていた。それはそれでいいんだけれども、注意しなければならない面もある。つまり、申告のときに「盛る」ことがあるんですよ。 ずのり そうですね。 しぎょう 仕方ないことではあるんですよね。例えば、Aさんが「20票入れた」と言ったら、「自分は15票です」とは言いにくいので、「30票です」と言ってしまったりするんです。そうすると、票読みで2万票だったはずが1万6000票だったりして、揉めたりするわけですよ。それを見てたら、「みんなに見えるところで申告してもらうのはどうなのかな?」と思いました。 モウリス それこそ、選対資金を使って集めたモバイル・モバメ票が虚偽申告だった場合、お金の問題にも発展していってしまいますしね…。 しぎょう 票読みする場合、LINEグループのノートなんかに投票数をどんどん書き込んでいくわけなんだけど、そういう見えるところではなくて、誰か1人が知ってればいいと思うんですよ。それも、誰が担当するかを慎重に決める。出来れば、界隈にあまり濃密に関わってない人の方がいいような気がします。表立って活動している人より、あまり目立ってない人の方がいいと思う。しっかりしてるけど影が薄い人って、どこの界隈にもいるじゃないですか、 ずのり いますね(笑)。 しぎょう そういう人に取りまとめてもらうと、わりと正確な票読みが出来るんじゃないかと思います。  それから、こんなこともあります。選対で把握していた票が1万5000票だったとします。最終結果が1万5500票だったとき、「うちのメンバーは、一般票が500票しか入らないのか?!」という話になる。そうじゃなくて、票読みの数字が大きすぎたんですよ。「盛る」ということを念頭に置いておかないと、そういう誤解も生じるんです。 ずのり 以前、ある選対をやっていたときは、みんなでオープンに申告してもらって、「あいつが50票入れたんなら、おれは80票入れよう!」というように相乗効果で高めあって、いい結果を残せました。でもそれは、お互いの信頼度がひじょうに高い選対だから出来たことであって、信頼が形成されてない選対でそれをやると、「おまえはそんなに入れてないだろう」みたいな逆効果になったりすると思います。 しぎょう 結局は人間関係なんですよね。 ずのり はい。どんな議論をしても、必ずそこに行き着くと思います。 モウリス 組織を分けるやり方もあると思います。中枢にいる人たち数名で票読み部会を行い、その外側にいる人には詳細を開示しないという二重構造しぎょう それもいいですね。他にも、いくつか方法はあると思います。 ずのり それと、申告のときに「20票しか入れられませんでした。申し訳ございません」と投稿する人がいるんですが、自分の票数を謝ることは絶対にしないで欲しいんです。そういう発言をすることで、より投票出来ない人気軽に関わりたい人が、参加しづらい環境になってしまうからです。 しぎょう そうですね。 モウリス そこは、1票の価値とともに、あらかじめ選対が明示しておくといいですね。

■選対の基本的マネジメント2〈人材配置〉

しぎょう 選対をまとめるには、しっかりしたマネジメントがもちろん必要なんだけど、でも、あまり事務的なことだけをきちんとやり過ぎてても、熱気が出て来なくなっちゃうんですよね。そういうタイプの人は、事務局長には向いてるかもしれないけど、代表は、熱さでみんなを煽れる人がなった方がいいと思う。 モウリス そう思います。いつも言ってるんですが、選対には大きく2つの要素が必要だと思ってます。それは「しっかりとした管理」と「熱量、気合い」です。どちらか一方が欠けても駄目なんですよね。構図としては「熱量を管理でコントロールする」という形がベストな気がします。 しぎょう そうそう。 モウリス それは、「管理=票読みなども扱うような《選対本部》」と、「熱量=一般に開かれた《コミュニティー》」という、セクション的な分け方も出来ると思います。 しぎょう それから、トップに立つ人は、いろんな界隈に顔が広い人がいいと思います。外からの情報はとても重要なので。 ずのり それはそうですね。 モウリス 渉外係宴会部長は必要だと思います。渉外係は、代表であってもいいし、別立てでもいい。宴会部長というのは、感想戦や飲み会の幹事ですね。LINEグループなんかも、代表よりは、そういう人が管理した方がいいと思う。コミュニティー内では、ちょっとしたことでいざこざが起きたりするわけですが、どんな場合でも代表が当事者にならないよう、少し外側から見ていた方が、ぼくはいいと思います。もちろん、組織にはそれぞれスタイルがあるので、それが唯一の正解というわけではありませんが。いずれにしても、必要な人材を適所に配置しようと思ったら、基礎となる人数が要るんですよね。 ずのり そうですね。 モウリス いつもドラクエのパーティに例えるんだけど、魔法しか効かない局面には、魔法使いがいて欲しい(笑)。例えば、選対資金を管理してもらう人は、お金を管理するノウハウを持ってる人が望ましい。経理の仕事をしてる人とか。 ずのり これは賛否両論あると思いますけど、外側との繋がりという意味では、票を工面するルートは必要ですね。 しぎょう それは無いとまずいですね。 モウリス それと、メンバー同士が仲のいい界隈は、せっかくだから交流した方がいいですね。 ずのり そうですね。それでいい関係にある選対も、実際にあります。 しぎょう 渉外担当は、出来るだけ多方面に開かれていた方がいいです。去年、ある新聞社が選対に注目して、握手会場に取材に来たんですよ。いろいろな界隈を当たられたようなんですが、機密を重視して断った選対もあったようです。でも多田選対は、選対会議から何から全部オープンにして取材してもらったんです。そうしたら凄く感動してくれて、結局多田選対だけが取り上げられた記事になったんです。外との付き合いが上手く出来ると、選対の宣伝にもなるわけです。 モウリス 情報って、提供しないと貰えないものですからね。閉じていると、外の情報も入って来ない。 しぎょう そうですね。 「良い選対」02

■これからのテーマは「選対の創意工夫」

モウリス これまでお話しした内容は、どれも大事なことではあるんだけど、基礎中の基礎でしかない。来年に向けての選対は、このくらいの知識やノウハウは持っていて当たり前。むしろ、そこからどんな独自性を創っていけるかが、これからの選対のテーマだと思います。そしてそれは、他の選対ではすぐに応用できないようなものだと尚いい。  それから、ひとつの方向性として、「楽しく活動出来る工夫」をもっと増やして欲しい。無理して票数を集めても、辛いだけだし、翌年確実に疲弊してしまいます。街頭に立ってモバメ票を集めていた選対の目撃例がありますが(笑)、そういうことじゃないと思うんですよ。  LINEグループに70~80人登録していても、実働するのはせいぜい10~15人程度です。なので、前回も言いましたが、ふだんからコミュニティーの人数を増やしておくことは大事です。人を増やしていくには、これからは「楽しさ」がキーワードになると思う。 ずのり そのために必要なのが、ふだんからの活動だったり、プチ企画なんです。生誕祭以外でも、「劇場公演100回記念」や「昇格何周年」といった企画が考えられます。もちろん、メンバーが喜ぶことをしてあげるというのが第一ですけど、もう一つの目的として、ファン同士の繋がりを増やしていくことも大事。そうしたことも、選挙活動のテクニックのひとつになるんじゃないかと思います。 モウリス メンバーの愛犬の生誕祭とかね(笑)。 ずのり それ、川栄選対でやってました。愛犬の誕生日に、ケーキにロウソク立てて(笑)。そういう悪ふざけ的なイベントだと、初めての人でも気軽に参加してもらえるし、そこから入った人が、後に生誕祭の手伝いに入ってくれたこともありました。要は「みんなで集まる楽しさ」なんですよね。 モウリス 小さなお祭りを絶え間なく続けていくことは、参加意識の持続に繋がると思うし、あまり投票出来なかったり、地方で現場に行けない人たちも、「一緒に盛り上げられた」という充足感を持って貰えるんじゃないでしょうか。  とにかく、ぼくがいつもイラッと来るのが、選対サイトのど真ん中に投票サイトのQRコードがドーン!と貼り付けてあるやつです。誘導するための仕様のつもりなんだろうけど、「おれは投票ロボットじゃねーぞ!」と思う(笑)。そんなことの前に、自然に投票してもらうムードを1年掛けて作っていく。選対は、そのためのコミュニティーですよね。 しぎょう そうですよね。結局はコミュニティー作りなんですよね。 ずのり 選挙だけに捉われないで、楽しんで活動して欲しいですよね。 しぎょう 多田選対を動かすのは、たいへんなこともたくさんあったけど、楽しかったもん。一生の思い出ですよ。 ずのり 結果が出せれば、なお楽しい。ランクインだけじゃなく、「ファンが増えた」というのもひとつの結果だし。 しぎょう 「ここが出来た」ということが、何か一つでも見つかればいいですよね。 モウリス 「メンバーとファンの距離が凄く縮まった」とかね。単に「ランクイン出来た出来なかった」だけが判定基準では、長く持ちませんよ。票読みのための選対なんて、いかにも詰まらないじゃないですか。「負けてもまたやりたくなるゲーム」にしていかないと。 「良い選対」01

■エピローグ

モウリス それと、何故だか分からないけど、界隈や選対が一向に盛り上がらないメンバーっていますよね? そういう、いつ選対が出来るかも分からない状況って、どうして起きるんだろう? ずのり ほとんどはオタク側の事情だと思います。界隈を束ねていた人が地下に流れて行ってしまったとか。そこに他の界隈の経験者が入って来たとしても、面白く思われないんですよ…。そういう人が入っていけないから、そもそも選対を作る以前の問題が解決出来ないんです。 モウリス 何だそれ!? 他の界隈の人だろうが何だろうが、経験者がわざわざ関わってくれるなんて、超おいしい話なのに。 ずのり そう、めちゃくちゃ有り難い話なんですよ! しぎょう 生誕委員が「純粋なファンだけでやりたい」と言うのなら分かるけど、選対の経験者が来てくれるなんて、大歓迎ですよ。 モウリス そんな申し出を断るなんて、どうかしてる。 ずのり 敵視とかを持ってしまうんですよね。 モウリス またそれか…。 しぎょう とにかく、絶対にランクインできないと思うメンバーでも、とりあえず選対を立ててみたらいいと思う。 モウリス 前回言ったように、選対にはファンクラブとしての機能もあるので、「選対」という名前が嫌なら、「応援隊」でも何でもいいんですよね。 しぎょう もし3000票くらい入れられる人なら、1人でやったっていいんですよ。入力作業を手伝ってくれる人を10人くらい集めて、3000票を一晩で入れるんですよ。1人で、とりあえず速報だけに入れてみる。そういうやり方だってあるんですよ(笑)。 モウリス しぎょうさん、1人で入れる戦術が好きですね(笑)。以前にも、「絶対にランクインできないメンバーに10万票入れて、総選挙が本当にガチかどうか調べてみたい」と言ってましたが(笑)。 ずのり 100位が2,283票だということが分かりましたからね。そのくらいの枚数なら、上手くやれば、そんなに不可能じゃないかも… モウリス それはそれとして(笑)、来年の総選挙はたいへんなことになりそうですね。 しぎょう どの選対もレベルが上がって来てますからね。 ずのり どんどん選対が強くなっていきますね。 しぎょう 「選抜総選挙は1人1票制にしろ」っていう主張がありますが、選対のレベルが揃って来たということは、来年はその「1人1票」のバランスに近づくかもしれませんね。結局は、ファンの数が勝負になって来る。 モウリス それはあるかもしれませんね。  それから、これからの握手会は、メンバーとの作戦会議の場になっていくと思います。 ずのり ああ、なるほど。 しぎょう うん、なっていきますね。 ずのり でも、選挙の話題は憂鬱だと言うメンバーもいますけどね。 しぎょう それを憂鬱にさせないのが、ファンの役目だから。 モウリス 握手会で選挙の話ばっかりするやつも嫌だしね(笑)。 ずのり それは嫌ですね(笑)。 モウリス ぼくらも、選対の話ばかりしてると思われてるかもしれないので、この辺でお開きにしたいと思います(笑)。  お二人とも、長時間ありがとうございました。
(後編・了)

……そして『選対2016ファイナル』企画第2弾は!
独占インタビュー・アカおじが語る選抜総選挙(前後編)

いまや総選挙の現場で「アカおじ」を知らない者はいない。これまで語られたことのないアカおじの実像を、初の独占インタビューで解き明かしていく!

公開予定
 ・7/11(月) 前編「アカおじ総選挙史 2012-2017」
 ・7/13(水) 後編「選抜総選挙改造論」





【選対2016ファイナル座談会①】『良い選対の作り方、ダメな選対の壊し方』 ―前編―

出席者:
しぎょういつみ
ずのり
モウリス

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■そもそも〈選対〉とは何なのか?

モウリス 選抜総選挙イベント直後に連載した《選対インタビュー・シリーズ》は、おかげさまでとても好評をいただきました。今日はそのファイナル企画の第1弾として、48グループの選対にお詳しいお二人に、たっぷりとお話を伺いたいと思います。  昨年は、「選対」の存在が前景化してきた総選挙でした。そして今年は、次世代メンバーが多数上位にランクインすることに一役買い、総選挙の物語性に欠かせない存在となりました。  しかしその一方で、選対に対して嫌悪感アレルギーを示す人たちも一定数います。そこでまず、そもそも選対とはどういうものなのかについての確認から始めたいと思います。 しぎょう いつも言ってるんですが、選対というのは基本的に「勝手連」なんですよね。選抜総選挙を核にした、メンバーを応援するために集まったファンの有志。だから、1人のメンバーにいくつもの勝手連(選対)があってもいいわけです。「やりたい人がやる」という組織であることを、まず念頭に置いておいていただきたいです。  ですから、選対「委員会」というネーミングは良くない。委員というと「特別に選ばれた人たち」ということになってしまうので、「選対本部」「選対室」、あるいは単に「選対」というネーミングがいいと思います。生誕祭が生誕「委員」であるのに対して選対が勝手連であるということは、いくら強調しても、強調し過ぎることはないですね。 モウリス それと選対には、私設ファンクラブ的な側面もあるような気がします。AKBには、アイドルやアーティストによくある「年会費12,000円」みたいな形のオフィシャルのファンクラブがない。でもAKBの場合、選抜総選挙という熱量を発散出来るシステムがあって、それに向けてファンがコミュニティーを深めていける。それによって「◯◯ちゃんを推してる」という帰属意識参加意識を得られるというメリットもあると思います。

■〈選対〉にありがちなトラブル

ずのり 生誕祭はどのメンバーにも年1回必ず開かれるものなので、生誕委員は絶対に組織しなければならないものですが、それに対して選対は、作られてない界隈も結構多い。荒れるからという理由で作らない界隈もあります。 モウリス 誰かが主導権を握ると、たちどころに揉める界隈というのがあったりする。 ずのり そういうところは、選対があっても、それが敗因になるケースがあります。選対というのは、生誕委員のように「一律いくらお金が掛かりますよ」ということがほとんどないので、軽い気持ちで入れてしまうんですよね。「おれのおかげで」と言いたい人が集まって来やすいので、揉めやすい荒れやすいという傾向があるんじゃないかと思います。 モウリス 「メンバーを応援したいんだけど、選対が上手くいってない」という悩みを持つ人は多いと思うんですよね。 しぎょう そうですね。 ずのり 多いでしょうね。 モウリス 例えば、何でも一番を取りたいという欲求が強い人が選対を仕切ると、不協和音が広がり、組織として混乱弱体化していくという話は、しばしば聞きます。選対によっては、そうした人が排除されることもあるようですが、出来ればやりたくないことですよね。そんな場合、どうしたらいいんですかね? しぎょう まずは、そういう人が居づらい環境をつくるということなんだけど、逆に、好きにさせてあげるということも大事だと思います。さっき言ったように、選対はいくつあってもいいわけだから、「あなたは◯◯支部をやってください」というように、住み分けてもらうという方法がひとつ。それから、やる気が強い人なら、自分で勝手に選対を始めればいいんですよ。「選対埼玉支部」でも「勝手に連帯する大学生の会」でも。 ずのり そうですね。 モウリス それは角が立たないんですか? しぎょう メンバーを応援するのは自由なんだから、誰にも文句は言えないですよ。Twitterとかで発信していけば、どんどん人が集まって来て、いずれはそこが本部になるかもしれない。とにかく、動かないと何も始まらないし、選挙にも勝てないずのり 分裂して別の組織を作って活動してるケースは、実際にあります。 モウリス 違和感を感じるような界隈なら、同じことを考えてる人がいる可能性もあるわけですしね。 しぎょう そうそう。  それから、選対の問題に関してよくあるのが、コミュニティーの中心になってる古参の人と、いま現場で中心になってる人たちとの間に、意識のズレが生じてるケースです。もうそんなに熱心じゃなくなった管理人が退いてくれないために、コミュニティーが上手く回ってないケースはよくあります。立てた人がすでに他界(※現場から居なくなることを指すヲタ用語)しちゃってるせいで、mixiのコミュニティーが全然機能しておらず、新たにLINEグループを作り直すことも。  …それから、実はメンバーの問題もあるんですよね。賢いメンバーは、誰が自分のためになっていて、誰がなっていないか、ちゃんと分かってます。でも、分かってないメンバーもいるんだよなぁ…。 ずのり そうなんですよね。 しぎょう 分かってるメンバーの界隈は運営が楽です。「メンバーは分かってるから」ということでやっていけますから。ただ、メンバーのためになってない人が、周囲のオタクから人気があるという界隈もあるんですよね…。 モウリス それをいちばん断ち切ることが出来るのは、メンバー自身なんですけどね。いわゆるオタ切りというやつ。 しぎょう 指原さんが一時期やってましたけど、大事なことですよね。 モウリス それをやらないと絶対に状況を打開出来ないケースもある。でも、まだまだこれからファンを増やしていかなければならないメンバーにとっては、なかなか難しい行動です。 しぎょう 難しいですね…。 ずのり それとオタクの世界では、「何をやったか」ではなく、「誰がやったか」が優先されてしまう傾向があります。だから結果を出せていても、あの人では気に入らないという話になってしまったりするんですよね。本質がズレているとしか思えませんけど。 しぎょう 「あいつがトップでアンダーガールズに入るくらいなら、あいつがいないでランクインしない方がいい」とか言う人がいるわけですよ(笑)。本末転倒なんですけどね。 モウリス ともかく、選対内で揉めるのは自由ですが、そんなことをやっているようでは、どうせ他の選対に勝てないし、メンバーのチャンスを奪い、悲しませている事例に事欠かないということだけは、言っておきたいと思います。

■〈選対〉を作ることの意味

しぎょう 去年までは選対がないメンバーも多かったんだけど、今年は選対があるのが普通になって、「何で私には選対がないんだろう?」と言うメンバーが出て来くるくらいに変化した。そこまで来ると、メンバーのことを考えたら、選対を作らないとまずいと思うんですよ。いちばん簡単に始められるのはTwitterなので、とりあえず選対アカウントを立てて、最初は選挙と関係ない単なる情報発信だけでいいんですよ。公演の出演情報とか、申し込み開始の情報とか。ファンを増やしたり、注目を集めるようなことをするだけで、それを見たメンバーが安心すると思うんです。まずはそこから。そして、選挙期間中だけでなく、1年中動かしていくことも大事です。 モウリス 今回の選挙期間に、48ジャーナルのWEBサイトで「選対自作ポスター・ギャラリー」という企画をやりました。いろいろな選対に声を掛けようと思ってネットを調べたんですが、どうしても行き着かない選対がいくつかありました。活動をしているのであれば、検索してすぐに辿り着けることは、とても大事だと思いました。 しぎょう 最低限、Twitterアカウントは必要ですよね。 ずのり ぼくは、選対活動をしてることをメンバーにアピールすることは、売名のような気がして、あまり賛成ではないんです。あるメンバーのケースだと、選対であることを掲げて握手に行った人がいるんですが、メンバーがモバメでそのことに触れたことで、何千枚も投票券を持ってる人がモチベーションを下げて、投票をやめてしまったんです。 しぎょう 私の場合は逆でした。私が2014年に多田愛佳の選対を立てたのは、メンバーに見てもらうためだったわけ。毎年毎年、総選挙のたびにメンバーが「孤独だ」と言って病むわけですよ。だったら、ファンも一緒にやってることを見せないといけないと思って始めたんです。ファンに缶バッジを配布して、握手会のレーンで付けてもらって、それをメンバーに見せることが、まず第一の目的でした。 モウリス ずのりさんの事例は、手順の問題じゃないですかね。まず、界隈内のコンセンサスを取らずに単独行動してしまったことがひとつ。それから、メンバーの対応も失敗だったと思います。特定のファンに反応してリップサービスをしてしまったことで、ある人のHPは10倍になったけど、別の人のHPを0にしてしまった。でも、経験の浅いメンバーに、常にクレバーな判断を要求するというのも酷な話です。そこは、メンバーも選対も、経験の中で洗練されていけばいいんだと思います。 座談会1_1

■ファンを根付かせる土台としての〈選対〉

ずのり しぎょうさんは、実際に選対を作って活動をされていたわけですが、ランクイン出来なかったときのことは、どう考えてましたか? しぎょう ランクイン出来なかったら切腹するつもりでやってた(笑)。 ずのり なるほど。多田さんの場合、ランクイン出来ることがある程度考えられると思うんですが、活動年数の少ないメンバーの選対は、結果を出せないことに対する恐れや焦りがあると思うんです。 しぎょう それはうちも同じで、ベテランになって来るとファンが減るんですよ。順位もどんどん落ちていく。それはそれでハードルが高いわけ。新規である私が活動を始めたとき、それを良く思わない古参の人も絶対にいたと思うんですよ。でも、票数と順位を上げれば状況は変わって来る。だから、結果は出さないと駄目なんです。 ずのり 選対は結果主義ですからね。 しぎょう そう。だから、最初の目標設定が大事。ファンを増やすことなのか、メンバーを支えることなのか、アンダーガールズにランクインさせることなのか、初めに決めておかないといけない。  今回、今村麻莉愛ちゃんの選対をやってたんですけど、彼女が今年ランクインする可能性はほぼなかったわけです。なので今年の目標は、選対アカウントから毎日情報発信することで活動自体をアピールして、まずはファンの目を引き付けることでした。 モウリス 活動年数の浅いメンバーの選対は、最初はそんなところからスタートするんだと思いますが、ランクインが難しいと分かっていながら、投票はされてるんですか? しぎょう そんなにされてないと思います。まだ1推しが少ないので。でも、これから麻莉愛ちゃんが上がっていくには、1推しのファンを増やさないといけない。今村界隈は、あちこちの生誕委員長コミュ管といったお強い人ばかり集まってるんだけど(笑)、投票はやはり自分の界隈が優先なんですよ。麻莉愛ちゃんにも投票するけど、たくさん入れるわけではない。いずれ麻莉愛ちゃんに投票する1推しが現われるまでの土台を作っておく、という意識なんです。麻莉愛ちゃんが1推しのファンはいるんだけど、ほとんどが小学生なんですよ。そこに大人が入ってくるまでの繋ぎになるのが、私たちの役割なんです。 ずのり 荻野由佳の界隈も同じような状況です。選挙で戦うには、まずファンの土台を作らないといけないということで、いろいろな界隈の人たちが集まって、缶バッジを作ったり、飲み会交流会を開いたりしてきました。その結果、LINEのコミュニティーも45人くらいいるそこそこ大きな組織になって、選対活動をしてないのに、速報で100位以内に入っちゃったんです。 モウリス あれって、そうなんだ。 ずのり 誰かが無理をしたわけではなく、みんなが少しずつ投票したら、自然に速報91位になったんです。そういう界隈は、これからいい発展の仕方をしていくかもしれません。初年度にやるべきことは、やはりファンの土台を作ることだと思います。 しぎょう そう。そして、それをするときには、最初から選対と名乗った方がいいと思う。そうすれば、メンバーも安心するから。  今田美奈ちゃんのところも、今年初めて本格的な選対を作ったケースです。速報だけで最終結果ではランクイン出来なかったけど、本人も凄く喜んでるし、ファンも「初めてこんなに頑張った」と言ってるし、大成功だったと思います。選対は結果が全てではあるんだけど、例えランクイン出来なくても、「成功」と言える結果は残せるんですよね。 モウリス 速報100位までの発表は、最終的にランクイン出来なかったとしても、いい意味での諦めもつくし、来年へのモチベーションにもなると思いました。ちょっとだけでも名前が出るというのは、とても大きい。 ずのり いい方策ですよね。荻野界隈なんかも、「来年はいけるんじゃないか?」と思えますから。 しぎょう 選挙に強くないメンバーの界隈でも、「とりあえず100位に入れよう」という目標でまとまれますからね。  それから、今年、握手会の部が短いメンバーでランクインしたのは、昔から投票してるファンがいるみゃお(宮崎美穂)だけなんですよ。そこでもまた、「まずは握手会をフルの部制にしよう」という目標が立てられるわけです。 モウリス まさに1年がかりの活動ですね。 しぎょう 今田美奈ちゃんも、選挙って、本当に勝とうと思ったら1年掛かるんだねと言ってた。その通りなんですよね。だから、選挙が終わった翌日から動いてる界隈と、年が明けてから動く界隈では、全然違うわけです。まずはファンを増やすことから始めるしかないんです。 ずのり それが選挙活動ですよね。 モウリス 投票券付き劇場盤が届いた後に界隈の人数が少ないことに気づいても、もう遅いんですよね。 ずのり 1年やったところやらなかったところでは、雲泥の差があります。それはメンバーも同じで、選挙期間だけアピールしてるメンバーは、興ざめしちゃうんですよ。メンバーも、1年を通して頑張って欲しいですよね。

■メンバーが〈選対長〉になる時代

モウリス 今年は、メンバーが選対の意味に気付いた総選挙でもあったと思います。握手会で「選対を作ってください」とアピールしていたメンバーもいれば、「自分の選対は動いてないので、ランクインは難しいと思う」とモバメに書いていたメンバーもいました。また総選挙後には、「ファンへの発信が大事だと気付きました」と言ってたメンバーが何人もいたようです。そうなると、来年までの1年間は、メンバー自身の選挙への取り組みも、見所の一つになるかもしれません。  それと、ひとつ付け加えておきたいのは、今年ランクインしたメンバーの界隈で、すでにトーンダウンしてるところがあるということです。ランクインしたことに満足してしまってるように見えたり、「ここから頑張ろう」という意識の変化が見られないメンバーに対して、とても厳しい見方をしている界隈がいくつかあります。 しぎょう 指原さんのところみたいに、メンバーが選対長になるといいんですよね。 ずのり それがいちばんいいですね。 モウリス これから、そういう風潮は広まると思います。 しぎょう 多田愛佳は、今年は選挙に出なかったけど、HKT全体の司令官みたいになってた。「あなたは◯◯ちゃんに入れること」とか、ちょっと浮気な人にはNGTに入れるなよとか(笑)。  これからは、そういうことを上手に出来るメンバーが、票を伸ばしていくと思う。 モウリス そうなると、「選挙のテクニックに特化しすぎじゃないか」という反論が出て来ると思うんですけど、AKBの中核に総選挙というものがある以上、決して過剰なことではないと思うんですよね。 しぎょう ランクインしたいなら、テクニックは大事ですよ。 モウリス 人気商売であるアイドルを志したくらいなら、それくらいは難しいこととは思わないし、「そうじゃないメンバーだっている」というのは、その先の議論です。 しぎょう そう。メンバーやファンが「ランクインしなくてもいいや」と思うんなら、それはそれでいい。でも、総選挙に勝ちたいんだったら、テクニックは必要。なので次は、そのテクニックの話をしましょうか。
(前編・了)

★★後編(近日公開)に続きます(^-^)/★★



【選対インタビュー・第5回】涙が浮上させた広大な裾野〜HKT48チームH/AKB48チームB 矢吹奈子選対インタビュー

お話=矢吹奈子選挙対策委員会・たけださん
(聞き手=モウリス)

――まずはアンダーガールズ28位、おめでとうございます。 たけだ ありがとうございます。 ――以前から、総選挙の話題になると「なこみくは、今年はどうですか?」という質問をたくさん受けました。去年も特に目立った情報がなく、難しいでしょうね…と返事するしかありませんでしたし、実際、速報にも入りませんでした。 ところがここに来て、いきなり速報で52位(5,734票)に現われ、歓声が上がりました。どのくらいの時期から「今年はランクインさせよう」という機運が高まって来たんですか? たけだ それは何よりも、去年の総選挙後の生誕祭スピーチ奈子が選抜でごめんなさいと発言したことだと思います。 ――やはりそこですか。例えば、田中美久さんなどは、握手会で積極的に「選対を作ってください」といったアピールがあったと聞いています。 たけだ 奈子は、そういうことを言わないんです。「投票してください」くらいのことは言いますけど、基本的には「私、頑張りますから、応援してください」というスタンスなんです。 ――その辺は好対照ですね。握手会で積極的にアピールするスタイルも、とても田中さんらしくて納得しますけど(笑)。 たけだ 奈子は速報に入りたくないとすら言ってたんですよ。 ――えっ、どうしてですか? たけだ 「速報に入って、本番で落ちるのが嫌だから(笑)。「一度もランクインしてないんだから、速報に入らないと本番でもランクイン出来ないよと言うと、「やっぱりそうかなぁ…」とか言って(笑)。ランクインしなければならないというプレッシャーは凄く持ってるんですが、それを表には出さないんです。 ――総選挙で票を得るには、「もっと認めて欲しい」といったような強いモチベーションが要りますよね。奈子の場合、運営から押されてるし、いろいろなことが出来てしまっている。投票動機を持つのが難しいポジションだと思うんですが。 たけだ はい。なので、「まだ中学生なのに、あんなに推されてしまうのは、本人にとって大変なことなんだということを分かってもらう必要がありました。天狗になってるわけでもなく、与えられたソロ曲も、一回一回しっかり歌うように努力している。だから、奈子に反感を持つ人は少ないと思います。 ――そうですね。去年の生誕祭スピーチは、心無い者の暴言がきっかけのひとつにはなっていたようですが、少なくともぼくは、奈子のアンチだという人を見たことがありません。でも、そこがまた難しいところで、AKB的には、多少のアンチがいた方が、モチベーションをまとめやすいということもあるわけです。そうした状況で、どのように選対をまとめられたんでしょうか? たけだ 選対といっても、集票というよりは、奈子の宣伝活動が中心でした。奈子の場合、そもそもファンの母数が多いんです。握手会のレーンを見ていると、ひとりひとりの枚数というよりも、来る人の人数が多い。女性ファンも多いですし、海外にもファンは多いです。生誕祭のメッセージカードを集めても、かなりの枚数が集まります。そういう人たちの中に、「奈子に絶対全部入れるね!」という人から、「奈子ちゃんは可愛いから、ちょっとだけ入れるねという人まで、いっぱいいました。聞くところによると、たかみな(高橋みなみ)推しの人で投票してくれた方もいるようです。 ――至る所に奈子ファンがいるわけですね? たけだ はい。箱推しの方や、推しメンが立候補してない人が、相当数投票してくれたようです。1人でたくさん投票された方もいなくはないですが、広範囲から票が集まっての結果だと言えると思います。 ――ということは、票読みがしにくいですよね? たけだ 票読みはやりませんでした。ある程度投票される方の数は把握していましたが、うちの選対は学生さんや女性の方が多いので、そうした少しずつ投票してくれる人と、両方を尊重するという意味で、あえて票読みはしませんでした。選対だけが頑張るのでなく、奈子ファンみんなで投票しようというスタンスですね。奈子が次世代メンバーなのであれば、選対も次世代のスタイルがいいんじゃないか、ということでもあります。  ただ、速報には絶対に入れたかったので、目標を立てて活動しました。速報ランクイン後は、広報活動によって、奈子が頑張ってる姿をひたすらアピールしました。奈子の日頃の活動の一生懸命さが票に繋がってることを彼女に教えてあげたい、という気持ちで。それに対して、1票2票入れてくれた方がたくさんいた、ということだと思います。 ――そうなると、最終的にどこにランクインするかは、開票するまで分からなかった? たけだ そうですね。誰も分かっていなくて、30位くらいでもうダメだ…と思ってました(笑)。 ――そうなんですか(笑)。 たけだ 28位で発表されたときは、えっ!?という感じでした(笑)。 ――しかし、そうしたポテンシャルも、去年の生誕祭スピーチがあって、初めて掘り起こされたわけですよね? たけだ そうです。それから、開票日が奈子の誕生日だったということも大きかったと思います。選対活動のスローガンとして、「今年はもう泣かせない」と「誕生日に素敵なプレゼントを贈ろう!」の2つを掲げました。特に一般の方からは、「誕生日にプレゼントしたい」という声は多かったです。 ――意外とそういうのが効くんですね(笑)。 たけだ ぼくも驚きました(笑)。そんな風に思って貰えるのも、奈子の純粋さがあってこそだと思います。 ――お話を伺って、票の集まり方が指原さんのケースに似たところがあると感じました。 たけだ そうかもしれませんね。投票した人の人数では、選抜メンバーには負けてないと思っています(笑)。 ――これで矢吹さんの活動ぶりに順位が追いついた形になったわけですけど、これからの矢吹さんは、どのように飛躍していって欲しいですか? たけだ 先日(6/27)行なわれたHKT48劇場での生誕祭でAKB48の選抜に入りたい」という目標が語られたので、本人の努力だけでは届かないところをサポートして、支えていきたいと思います。 ――最後に、矢吹さんにメッセージがありましたら、お願いします。 たけだ 生誕祭の口上でも言いましたが、奈子のファンは少なくないということです。奈子の頑張りはみんなに伝わっていて、「老若男女問わず応援してるんだよ」と伝えたいと思います。 ――今回の結果で自信を持ったことで、どんなふうに変化していくのか、これからの矢吹さんがさらに楽しみになりました。本日は、どうもありがとうございました。

【取材後記】
 AKB48選抜総選挙史上、おそらく10指に入るであろう「前年比爆上げ」を果たした奈子票田も、生誕祭スピーチがなければ、今年も掘り起こされることなく終わったかもしれない――そう思うと、総選挙というのは怖いですね。ひとつ自信を得た、これからの矢吹奈子に注目です。

……そして!次回予告!!
たいへんご好評をいただいた2016年〈選対インタビュー・シリーズ〉、その最後を締めくくる2大スペシャルが決定しました!!


※特別座談会※
『良い選対の作り方、ダメな選対の壊し方』
お話=しぎょういつみさん、ずのりさん
選対活動に詳しいお二人に、選対の功罪を含め、突っ込んだお話をたっぷり伺います。


『独占インタビュー・アカオジが語る選抜総選挙』
お話=たなかいちろう(アカオジ)さん、あっきーさん
これまでのAKB選抜総選挙において、常にこの人の存在が話題になってきました。盟友であるあっきーさんにもご同席いただいての、初のロングインタビューです!

上記2件は、来週中に収録し、順次公開していきます!
公開のお知らせは公式Twitterでお知らせします。お楽しみに!!
 

【関連番組】

*アーカイブ*
緊急討論・指原莉乃2連覇~24万票と総選挙の世紀末』

【データで見る選抜総選挙2016】連載③8年間の通年データ


今回は過去8年間全てのデータを使って、いくつかランキンググラフを作成してみました。





「活動年数」と「年齢」から見るランクイン傾向
活動年数別ランカー数
 
上のグラフはこの8年間の総選挙のランカー延べ478名のランクイン時点の活動年数別の人数をグラフ化したものです(例えば、第1回~第3回まで全てでランクインしている前田敦子第1回で4年目第2回で5年目第3回で6年目…とそれぞれにカウントされています)
 活動3年目から一気にランカーの数が増えており、“票田が出来るのに2年かかる”という俗説はこうした体感から生まれたものと考えられます。

年齢別ランカー数
 上のグラフは、活動年数のグラフと同じように、ランクイン時点の年齢別を人数をグラフ化したものです。
 18でのランクインが最も多く、この点からもやはりアイドルの旬18歳でピークを迎えると言えそうです。

 因みに、過去最年少のランカーは1回総選挙での松井珠理奈12が唯一の例となっています。
 逆に最年長のランカーはしばらく第5回総選挙での篠田麻里子27でしたが、本年度の第8回総選挙にて小嶋陽菜28でその記録を塗り替えました。


8年間で積み上げられた票数
票数選抜

 上の表は、過去8年間のランクインメンバーの圏内票数の合計と票数の平均(ランクインした年の分のみ)のランキングです。
 合計票数8年連続で上位にランクインしているメンバーに当然有利なので、上位4名ほどは予想通りの結果と言えるのではないでしょうか。
 第5回までしか出馬していない大島優子の食い下がり方は、むしろ流石と言えそう。
 この条件で須田亜香里16に滑り込んできているのも見逃せません。

 平均票数においても、指原莉乃圧倒的な強さが見て取れます。
 やはり本年度24万票が効いている、という所でしょうか……。
 また平均値のデータとした事で、一度の参加で選抜入りしている生駒里奈がランクインしてきています。


票数の偏差値ランキング
 ここでちょっと変わったデータを見てみましょう。
 以下のランキング表は、各回の総選挙で、ランクインメンバーのみを対象に票数を偏差値化した物をベースに作成しています。
 これにより、第1回総選挙第8回総選挙の“一票の格差”の問題がクリアーになったランキングが作れた……かもしれません 
偏差値選抜
 やはりと言うべきでしょうか、過去の最高偏差値を取ったランキングでは、またも指原莉乃トップ
 本年度の総選挙での、脅威の偏差値109.5は、やはり誰にも敗れませんでした。
 17位以下に目を向けてみると、票数ベースのランキングでは名前の見られなかった佐藤亜美菜河西智美の名前があり、1票の価値が確実に違う時代があったことを、改めて感じさせられます。
 
 偏差値の平均(ランクインしている年のみを対象)を取ったランキングでは、なんと指原莉乃4に。
 代わって前田敦子にがトップに立っています。
 それ以外にも全体的に2011年~2012年の全盛期AKB48の色の濃い選抜16名となっています。
 そこに滑りこむ宮脇生駒はやはり流石といった所でしょうか。
 そして、17位以下には、またも懐かしい名前が……

 どちらのランキングでも、横山由依17についているという点も見逃せません。

その他 偏差値アレコレ
 上記ランキングでは総選挙でのアンダーガールズ相当となる32位までをお見せしましたが、そこには載らない話も少々。

 例えば偏差値の平均が、最も50に近い、つまり総選挙における最も平均的な票のポテンシャルの持ち主は入山杏奈49.7
 次点が、意外や意外、松村香織50.4でした。
 そして、本年度偏差値平均が最も50に近かったのは小嶋真子49.8
 以上の事から、総選挙での平均的票数は真ん中辺りの順位ではなく、アンダーガールズ選抜境目辺りに来るものらしいことが見て取れるかと思います。 


通年データの中での総選挙順位
 最後に、一番プレーンとも言える、過去8年間の総選挙順位をベースしたランキングを載せておきます(圏外、及び不参加はカウントしていません。あくまでランクインした中のみでのデータです)
 最高順位選抜最低順位選抜は、同率の場合には便宜的にランクイン回数が多いメンバー上位としていますが、そこに深い意味はありません。
 あくまでお遊び的なものとしてとらえて下さい。
 各ランキングで、総選挙を代表する人物たちである、前田敦子指原莉乃大島優子がそれぞれ1となっています。
順位選抜




 
 

【選対インタビュー・第4回】「本店停滞」の風穴はどうやってあけられたのか?〜AKB48 チーム4 川本紗矢選対

お話=川本紗矢選挙対策委員会・やっさんさん、謎の男(参謀A)さん
(聞き手=モウリス

――アンダーガールズ27位へのランクイン、おめでとうございます。 やっさん 謎の男(参謀A) ありがとうございます。 ――まず、速報15位という結果に驚いた人は多かったと思います。そこに向けての熱量は、いつ頃からあったんでしょうか? やっさん 去年の総選挙の時点では、選対という形にはなっていませんでした。ぐぐたすを中心とした「選挙応援室」というコミュニティはあったんですが、「さややの選挙を盛り上げよう!」みたいな応援サークルのような感じで、さややを思う気持ちはあっても、票読み管理などの具体的なことは、していませんでした――ゆるい組織だったと(笑)。 やっさん 実は私、去年は別の選対に属していて、さややは2推しでした。はたから見てる限りでは、さややは間違いなくランクインすると思ってました。総選挙直前の握手会でも、列が途切れることがない状態でしたから。ところが、ふたを開けたら速報すら入れなかった。そのときに物凄く罪悪感を持ちまして、「来年の総選挙は絶対にランクインさせよう」と心に誓いました。「選挙応援室」の人たちも同様にショックを受けていて、それがスタートになりました。 ――やはり選対組織をきちんと作らないとだめだと思われた? やっさん はい。ただ、秋ごろに選対を立ち上げたんですが、結局はノウハウがないので、「応援室」の延長にしかならなかったんです(笑)。そのまま12月に突入してしまいました。これでは去年の二の舞になるということで、「応援室」とは別に、メンバー限定の選対組織を作ったんです。 ――いま「応援室」はどうなってるんですか? やっさん 「誰もが入れる、誰もが閲覧できるコミュニティ」として、いまでも存在しています。しっかりした管理は選対の方でやっているんですが、限定されたメンバーで運営しているので、外からは見えません。 ――なるほど。住み分けして共存しているわけですね? 謎の男(参謀A) 「応援室」は選対の窓口ですね。 ――でも、12月というのは、選対活動の始動時期としてはギリギリですよね? やっさん そうです。ギリギリと言われたので、そこで立ち上げたわけです。後に私が委員長になり、票読みを始めたんですが、投票方法の詳細がまだ分からなかったので、とりあえずボーダーを去年の13,000票に設定して、選対内で10,000集める目標を掲げました。ところが、周りからは「かなり難しいのでは?」と(笑)。でも、そのときの私は、「ランクインさせたい」ではなくて、させなきゃいけないと思ってましたから、それなら選対内で10,000は必須だろうと。ところが、モバイル・モバメで10票になることが発表されて、「ボーダーは絶対に上がるよね」という話になり、ボーダー予想を15,000に修正しました。すると、ある委員から「ボーダーが15,000なら、選対だけで15,000集めるべきだろう」という意見が出て、目標を上方修正しました。  そして劇場盤の申し込みが始まったわけですが、そこが勝負でした。「さややに完売が出るくらいに票の先取りをしよう」と発信して、みんな頑張ってくれました。 ――選対の熱量がどんどん上がっていくのが伝わって来ますね。そして、速報をしっかり押さえていくと。 やっさん ランクインしたことがないメンバーということもあり、浮動票を得るには速報に入れる必要がある。それも上の方に入れば、かなり注目される。注目されれば、迷ってる人たちが入れてくれるはずだ、という期待感はありました。なので、速報には物凄く力を入れました。私たち2人は、もちろん徹夜です(笑)。 ――そして、作戦通りの結果を得られた。 やっさん はい。読んでいた通りの数字でした。 ――速報上位に付けたことで、どんな効果がありましたか? やっさん 迷ってる人や2推し3推しの人たちが、さややに乗っかろうという動きはありました。 謎の男、参謀A ぐぐたすや755に、「今年は投票するよ」というコメントが増えた感じはありましたね。 ――モバメ票はどうでしたか? やっさん モバメは苦戦しましたね(笑)。そこは誤算でした。「ふだんスマホで課金していないので、IDコードが分からない」という人がたくさんいました。お願いした人たちのうち、半分くらいは投票出来ませんでした。 ――そこから締め切りまでの期間は、順調に進みましたか? やっさん 速報が良すぎたことで、逆に安心感が広まってしまいました。去年の空気がまた出てきてしまったんです。かなり意識的に煽ったんですが、なかなか変えられなかったですね。 ――そこをどう乗り切ったんですか? 謎の男(参謀A) さやや本人から、「さらに上を目指したい」という発信があったんです。 やっさん 「出来る限り上を目指したい」ということを、ほぼ毎日発信してくれました。 ――速報がメンバーの意識を変えたわけですね。 謎の男(参謀A) 自信がついたんだと思います。 やっさん さややは、「初めて自分も参加した選挙だった 」と振り返っています。去年までは「ファンのみんながやってくれる選挙 」という感じだったと思うんですけど、「自分も一緒に頑張る選挙」というのが、さややにとって初めてのことだったと思います。さややとファンのみんなが一体となって頑張ったことが、27という結果に繋がったと思っています。
――川本さんは、どんなことがきっかけで推しになる人が多いですか? やっさん 劇場公演が多いと思います。他のメンバーを観に行ったのが、さややのパフォーマンスが目に付いて、それ以来推しになったという人が凄く多いです。彼女のパフォーマンスは、イメージと違って、かなりキレキレです(笑)。 ――ぼくは、劇場の川本さんを見て、「あんなに頑張ってることが伝わって来るメンバーもいない」と思いました。 やっさん そうですね。いつでも全力いつでも一生懸命という感じなんですよね。 ――とても印象的だったのは、『夢を死なせるわけにいかない』公演初日の「初めてのジェリービーンズ」です。西野未姫さんがあの感じで弾けてるので(笑)、川本さんが完全に出遅れてたんですね。でも、それに何とか付いていこうとする姿が、AKB的にはとても魅力的に映りました。さらに感心したのは、2〜3回あとの公演を観たら、かなり追いついてたんです。あれはちょっと感動しました。 謎の男(参謀A) 自主練は、かなり頑張ってるように見受けられますね。 ――2年後、3年後、川本さんはどのようなポジションでAKBを支えていくことになると思いますか? やっさん 表立って引っ張っていくタイプではないですからね(笑)。でも、いわゆる次世代メンバーを中心とした16人が形成されたときに、フロントにいるようにはしてあげたいと思います。 ――「今年の結果は1年遅かった」とよく言われます。その遅れが、「本店は元気がない。盛り下がってる」と言われる要因のひとつにもなっていたと思います。でも、総選挙というものが、それまでの1年の通知表だとすると、決して盛り下がっていたわけではないということですよね。 やっさん 去年の結果が起爆剤になりましたよね。今年は、それをさややが一緒になって引っ張ってくれた。だから私たちも頑張れた。決して盛り下がっていたということはないですね。 ――しかし、いい順位にランクインしたと言って、喜んでばかりはいられない。川本選対さんは、重大な責任を背負ったとも言えると思うんですよね。来年、絶対に落とせないじゃないですか(笑)。しかもそれは、AKB48の世代交代第2章というテーマに関わってくることでもあります。 やっさん 来年は目指すところが1つしかないんですが(笑)、それはまた、さやや本人に発信してもらうことになると思います。私たちが目指すのではなく、さややが目指すのを支えていく。さややが発信してくれれば、私たちはまた無理をしますよ(笑)。 謎の男(参謀A) そうですね(笑)。 ――最後に、川本さんへのメッセージがありましたらお願いします。 謎の男(参謀A) スピーチでも言ってましたが、さややは自分に自信がないんです。でも、誰よりも頑張ってると思うので、それについては自信を持って欲しいと思います。あとは、今のかわいいさややでいてくれれば、それでいいです(笑)。「本当に、いつもありがとうございます 」という気持ちです。 やっさん 「今年の総選挙は、一緒に頑張ってくれて本当にありがとう 」と言いたいです。結果が出たことはもちろん嬉しいけれど、それ以上に、さややが一緒に選挙を頑張ってくれたことが、凄く嬉しかったです。なので、来年はさらに上を目指すというのであれば、「また一緒に頑張っていこうね 」という気持ちです。 ――そのメッセージが届くといいですね。本日は、ありがとうございました。

【取材後記】
 やっさんさんは営業マンだそうで、「目標を決めて、それに対して結果を出していくところは、仕事と同じですね」と語ります。
 取材のときは社員バッジの付いたスーツ姿でしたが、現場では夏は赤いポロシャツ、冬は赤いパーカー。しかし、クラーク・ケントスーパーマンになるのとはだいぶ違うような気がします。何故なら、そこには1人の女の子の道を拓いていくという、紛れもない現実があるからです。


【速報!】
4回連載でお届けした《選対インタビュー・シリーズ》は、おかげさまでたいへんご好評をいただきました。 …ということで、現在、追加インタビューを準備中です! 48ジャーナルならではの人選でお届け出来るよう進行しておりますので、続報をお待ちください!!(公式Twitterでお知らせいたします)





【データで見る選抜総選挙2016】連載②「選抜」と「圏外」

今回は、「選抜」と「圏外」についてのデータを少し掘り下げてみましょう。





「選抜」の票数減少について
0623_圏内票数推移
 
アンダーガールズ以降が軒並み前年比票数増やした一方で、選抜メンバー前年同位比減っていることは、すでにご承知の通りです。
 しかし、それだけではザックリしすぎているので、もう少し細かく見ておきましょう。

選抜の票数減少
 ご覧のように、メンバー自身の前年比を見ると、多くのメンバーが増加しているか、減っているとしても数千票程度です。もっと言えば、一昨年よりは選抜全体の票数も伸びています。これは、昨年がバブル状態になった特殊な年だったか、そうでないのか。もちろん、今年の減少を「人気の停滞」と読む人もいるでしょう。どちらの要因が強いのかは、来年以降の結果によって、さらに鮮明化するでしょう。
 

毎年変わらない「圏内/圏外」票数比率
0623_圏内/圏外票数割合
 こちらは、劇場盤票が増えて以降、何故かアップカミングが増設されても、割合に有意な差見受けられません
 念のため、圏外票の実数の推移のグラフも作成しました。
0623_圏外票数推移
 この4年間で、10万票程度の増加傾向が見られます。
 これについては、例えば「8000票平均で終わる界隈が123増えた」というような試算が可能です。それは、総選挙への意欲を持つ界隈が増えたと同時に、その分、志半ばに倒れていく界隈も増えたという現実を示しています。


グループ別のユニットランクイン傾向
0623_グループ別ユニットランクイン数
0623_グループ別ユニット占有率
 このグラフは各ユニット毎(上のグラフは8位区切り)に、どのグループのメンバーが何人入っているかを表したものです。
 今年の傾向ではAKB上位層HKT中間層SKE下位層が、それぞれ特に厚いことが見て取れます。
 SKE箱推し勢が、第一党を目指し票を散らした結果、下位層SKEが厚くなったのかもしれません。


ポイント選抜-過去3年で頑張った上位16人
 圏外の話題で終わるのもどうかと思うので、最後は、ちょっとしたお遊びのようなデータを作成してみました。
 2014年から2016年までの3回の選抜総選挙でランクインした全メンバーを対象に、順位によってポイントを付けて1位80P~80位1P、その合計値の高い順に16人の”選抜”を選出してみました。

ポイント選抜(順位)
 まず注目していただきたいのは朝長美桜です。一般には「美桜は超選抜を狙いすぎていないか?」という厳しい指摘も耳にしますが、本人は、われわれが思っている以上に、この結果のような手応えを持っているのかもしれません。
 峯岸みなみも、過去3年間に1度も選抜入りしていないにも関わらず、なかなかの順位に付けています。
 次に、集めた票数でのランキングも見てみましょう。
 
ポイント選抜(票数)
 今年参加していない高橋みなみ宮澤佐江、そしてここでも峯岸みなみランクインしているところに、初期メンバーの恐ろしい強さを感じます。
 ちなみに票数だと、朝長美桜22となっています。



※次回の【データで見る選抜総選挙2016】は、
 過去8年間のデータを全て調査し、さまざまな切り口による「おもしろランキング」を特集します!


 

【選対インタビュー・第3回】特に計画性はありません。〜NMB48 チームM 沖田彩華選対

お話=沖田彩華選挙対策委員会・ライダーさん、NTさん
(聞き手=モウリス

――アンダーガールズ25位へのランクイン、おめでとうございます。
ライダー NT ありがとうございます。 ――沖田さんというと、どうしても去年からの一連の流れを思い浮かべてしまいます。しかも、沖田さん本人がスピーチで「今日が(ドキュメンタリー映画の)本当のクライマックス・シーンだと思います」と述べられてました。やはり映画は選対の活動に影響がありましたか? ライダー 映画というよりは、その前からの流れですよね。去年の段階で、沖田さんとしては「NMB48の選抜に入りたい」という希望がありました。「じゃあ、そこを頑張ってみよう 」ということになって、握手券の売上を増やす活動をしました。ところが、列や部数が増えても、一向に選抜に入れて貰えない。そこに矛盾を感じていたわけです。そして去年の総選挙の前に、沖田さんから「速報には入りたい」という希望があったので、それに向けて一気に動き出しました。 ――今年はどのような流れでしたか? ライダー 去年は速報だけで終わってしまったので、「今年はなんとしてもランクインさせないと 」というリベンジですね。 ――ドキュメンタリー映画のことがあるので、それが起爆剤になったと想像している人は多いと思いますが、特にそういうことではない? ライダー 沖田ファンとしては、そうじゃないですよね。「選抜に入れて、メディアなどの仕事を増やしてあげたい 」ということが根本です。パフォーマンスも握手会も、全然だめならともかく、かなりいけてると思いますから。なので、25で発表されたときは、「やっとここまで来れたね 」という気持ちでした。ただ、映画に反響があったのは事実で、それを観て握手に来る人が増えたという話は聞いてます。 ――29,517ということは、去年の倍以上の票が集まったことになります。選対以外の票も多く投票されたということでしょうか? ライダー 選対で把握していたのは、最終得票数の2/3くらいでした。「速報14」というのが、凄く効いたんだと思います。 ――速報で上位に付けようという作戦でしたか? ライダー いや、計画性はなかったです(笑)。モバメ票が増えたりして、80位以内に入れるのに何票入れればいいのか、よく分からない状態でした。ただ、「速報には入れたい」という選対内の総意はあったので、だったら中途半端な票読みをするよりは、「沖田推しらしく全力で行こうよ 」となったということで、特にどこを狙ってたわけでもないんですよ(笑)。 ――まさか14位になるとは思わなかった? ライダー 速報発表の途中で「あれ? 入力間違えたか? 」と思いました(笑)。選対が把握していた数にプラス1000くらいの結果でした。 NT うちは、最初の劇場盤販売の時点で選対内の投票券が集められるので、いろいろな方が買われる上位メンバーよりも、速報までに票数を揃えやすいという、副次的な状況はあったと思います。 ――そして最終結果では、白間美瑠さんの直下に迫る25にランクインとなりました。そのくらいまでは行けるという読みはありましたか? ライダー そこまでではなかったですね。ネクストくらいだろうと思ってました。 ――NMB48の中で、選抜常連ではないメンバーがアンダーガールズに入ったのは、初めてのことじゃないですか? ライダー そう言われれば確かにそうですね(笑)。 ――となると、この結果が今後どう反映されるかが注目ですね? ライダー そうですね。16th以降どうなるかは、順列も含めて気になるところです。
――沖田さんは、何をきっかけにファンになる方が多いですか? ライダー 劇場でずっと頑張って来たメンバーなので、劇場公演でのパフォーマンスを見てファンになった人が多いですね。今後は、選抜に入ってメディアの仕事が増えれば、そこで見つけて貰えるチャンスが出てくるのかなと思います。あとはギャップですね。しっかりしてそうなんですけど、天然だったりするので(笑)。握手に行って、彼女のそんな雰囲気を直接つかんでもらったらいいと思います。それと、「フランクだ 」という感想はよく聞きます。変な言い方をすれば、長い付き合いの女の子と話をしてるような感覚というか(笑)。それから劇場のパフォーマンスを観てもらう、という順番でもいいと思います。 ――ふだんは普通の女の子に見えるけど、劇場のステージではしっかり踊っていることとのギャップということですかね。 ライダー それはあるかもしれませんね。パフォーマンスをする彼女はかっこいいです。 ――来年はさらに上を目指していく感じですか? NT 僕たちの界隈は、「沖田さんと約束をする」という流れがあるんです。一昨年の生誕祭では、「握手会を4部にしたい 」「NMB48の選抜に入りたい 」という希望を提示されたので、僕らはその夢を叶えられるような活動をしてきました。今年は、「ランクインしたい 」という発信があったので、それに向かって頑張って来ました。来年どうするかは、沖田さんから希望が出てくれば、それに対してまた頑張るということなんです。僕たちは、沖田さんの思いと離れたところで何かしようということはなくて、その関係は、これからも変わらないと思っています。 ――そうなると、今年も秋の生誕祭のスピーチに注目ですね? NT 毎年そうなんです。何を言われるのか、ドキドキします(笑)。 ――最後に、沖田さんに何かメッセージがあればお願いします。 ライダー うーん……なんだろう……(笑)。 NT 沖田ファンって、ふだんから握手会で言っちゃうんですよね(笑)。こういう機会にあらためて言うことは、多分ないんですよ。みんな、握手会やブログのコメントで、何でも正直に書いてるんです。沖田さんのファンは、とてもピュアな人が多いです(笑)。だから、ライダーさんが何も思いつかないのは、とても良く分かります。 ライダー 彼女に対して、ああして欲しい、こうして欲しい、というのはないんですよね。逆に「どうしたら楽しくなれる? 幸せになれる? 」という感じです。 ――「希望を言ってくれれば、いつでも頑張る体制でいますよ」ということですね (笑)。 ライダー とんでもないことを言われたら、「ちょっと待って 」となるでしょうけど。「20万票集めてください」と言われたら、それは……(笑) NT (笑)。 ――難波界隈らしい、いいオチをいただきました(笑)。今日は、どうもありがとうございました。

【取材後記】
 メンバーとファンのコミュニケーションの形が、ここまで洗練されて出来上がっている選対さんは初めてでした。
 「本人が発信した希望を実現する」……とてもシンプルです。 ライダーさんは、あーぽんの初ステージの日にたまたま劇場に入り、その日から彼女一筋に推して来たそうです。そんなライダーさんの、印象的なつぶやきを引いておきましょう。
 「将来卒業するときに、最良のかたちで送り出してあげたい 」 それもまた、「推す」という気持ちが極めてシンプルに凝縮された、それ故に温かみを感じるひと言でした。


※次回の連載第4回は、「本店低迷」という風評に風穴を開けた選対のひとつ「AKB48 チーム4 川本紗矢選対委員」をお送りします。




【関連番組】


【選対インタビュー・第2回】総選挙はさきぽんを広める手段~SKE48 チームKII 竹内彩姫選対

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お話=竹内彩姫選挙対策委員会・しまんちゅーるさん
(聞き手=モウリス)

――まずは、アンダーガールズ31位という素晴らしいランクイン、おめでとうございます。 しまんちゅーる ありがとうございます。予想外の結果で良かったと思っています。 ――上位を狙っていたわけではないんですか? しまんちゅーる 「ランクイン出来ればいいや」というのが最初のスタートでした。去年の選挙が終わった翌日に、さきぽんがぐぐたすで「来年は入る」というのを決意して、そこからいろいろと動いてきました。もともと界隈そのものがそれほど大きくはないので、まずはランクインすることが目標でした。と言っても、選挙そのものが目的ではなく、あくまでもさきぽんを広く知ってもらうための手段として。なので、アンダーガールズを意識し始めたのも、速報が出た後でした。 ――速報も、あそこまでの順位は狙っていなかった? しまんちゅーる モバメ票が増えたので、ボーダーはもっと上だろうと思ってましたが、実際にはそれほどでもなくて、「こんな上に行っちゃった」という感触でした(笑)。 ――でも、前回まで(最終結果では)圏外だったのが、速報で12,935(9位)というのは、そう簡単ではないと思うのですが。 しまんちゅーる 総選挙が発表されてからすぐに具体的な票集めを始めたんですが、早期の段階で、ある程度の手応えはありました。でも、界隈の自力だけだと、どうしても後半に息切れしてしまうので、「スタートダッシュを決めて、支援をいただけるようにしないと」という思いはありました。 ――かつて、同じSKE48の柴田阿弥さんが速報でぶっちぎって来たこと(第6回総選挙)があるので、今回もそうした爆上げ作戦的なものかとも思いましたが、そういうことではなかったわけですね? しまんちゅーる そうではないですね。柴田さんの場合は、「選挙で選抜にねじ込むぞ!」というイメージだったと思うんですけど、僕らの場合は、界隈の力が弱いということが分かっているので、がむしゃらにスタートダッシュを決めたら、結果的に凄く良い順位になった、ということなんです。 ――速報で高い順位に付けると、やはり周囲の反応は変わるものですか? しまんちゅーる 物凄く変わりました。ランクインは確定的になったので、あとはどれくらい積めるか? ということになって来て、界隈内の士気もかなり高くなりました。界隈外の人にモバメ票をお願いするときも、「よく分からないけど、速報9位なら協力するよ」というノリはありましたね。モバイル・モバメの10票を集めるというのはハードルが高いことだと思うんですけど、速報9位に付けたことで、かなりお願いしやすくなりました。  それから、さきぽん自身にも速報で変化がありました。下北FMに呼んでいただいたり(6/9放送)あかりん(須田亜香里)江籠(裕奈)ちゃんと雑誌「CULTURE Bros. vol.3(amazonリンク)(6.29発売)で、平松可奈子さんのブランド(Honny Cinnamon)の服を着て表紙を飾ることにもなりました。いままでそういう仕事は全然なかったので、「速報9」というのは凄いんだな、と思いました。 ――なるほど。それから、竹内さんの選対は活動が個性的ですよね?(笑) しまんちゅーる 「さきすぽ」ですね(笑)。あれは担当者が1人いて、選挙期間中は毎日あたらしい画像を更新していましたhttp://sakipons.nagoya/saki/archives/category/gallery/sakispo  「さきすぽ」では日々の活動を、「彩り日記」というページでは過去のぐぐたすやブログのセレクションを、毎日発信していきました。「とにかく知ってもらわないと」というのがテーマなので、何とかして目立とうと頑張りました。
――竹内彩姫さんと言えば、昇格まで2年以上かかり、総選挙も3年連続圏外で、苦労人というイメージがあります。 しまんちゅーる 同期の中では、いちばん後ろでしたからね。 ――劇場やライブで竹内さんのパフォーマンスを観るたびに、何故もっと評価されないのか?と思ってました。 しまんちゅーる 僕らも、本当にそれが分からなくて。コミュニケーション能力が高くて先輩たちにも可愛がられてるし、パフォーマンスも悪くないし、握手会もそれなりに売れてはいましたし。でも、常に後ろだったので、「何故?」という思いはありました。 ――そこで、ここは選挙で後押しをしよう!と? しまんちゅーる 「このままにしておくと、永遠にチャンスが来ないぞ」と思いましたから。 ――先輩メンバーが注目する若手として、竹内さんの名前をよく聞くような気がします。 しまんちゅーる そう思いますね。かおたん(松村香織)ちゅり(高柳明音)ちゃん、1期生では佐藤実絵子さんや中西優香さんが期待をしてくれていました。 ――SKE48には、エースの他に必ず「THE SKE」と言えるような存在がいますよね。斉藤真木子さんのような。どちらかというと、竹内さんもその系統のような気がします。 しまんちゅーる そうですね。センターやエースというよりは、たかみな(高橋みなみ)のような精神的支柱のような存在になっていくんじゃないかと思います。いまKIIの中で、ちゅりを見ながらいろいろ学んでいるんだと思います。 ――最後に、竹内彩姫さんにメッセージがありましたらお願いします。 しまんちゅーる 「なにも遠慮しなくていいよ」と言ってあげたいです。将来はSKE48の中心人物になれる人だから、自信をもってやりきって欲しい。上に対しても、どんどん意見を言っていって欲しいです。ずっと後ろで苦労してきたので自信を持ててない部分もあると思いますが、「大人の評価なんか気にしないで、どんどん前に出て行け!」と(笑)。 ――竹内さんは、SKE48の中でも特に期待しているメンバーなので、今回のランクインは嬉しかったですし、これからも陰ながら応援させていただきたいと思います。本日は、どうもありがとうございました。

【取材後記】
 「メンバーとファンは似る」というのは、しまんちゅーるさんには半分しか当てはまらないように思いました。
 やるべき事を丁寧に積み上げていくイメージは共通するのですが、鋭い目力ダイナミックなダンスさきぽんとは真逆に、しまんちゅーるさんは、爆上げということばがあまりマッチしない、控えめで柔らかな語り口でした。
 握手会では、さきぽんにバッサリやられるのを楽しんでるファンも多いとか。
 総選挙はあくまで手段であり、さきぽんの名を広めることと、握手会での楽しいコミュニケーションこそを大切にしてることがとても伝わって来た、爽やかなインタビューでした。


※明日の連載第3回は「NMB48 チームM 沖田彩華選対委員」をお送りします!




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