【治療の基本】
治療の基本は以下の3つです。
①うつ病かな?と思ったらまず病院
②うつ病になったらゆっくり休むこと
③薬はきちんと飲みましょう
【治療の基本:解説】
うつ病は病院に行けばよくなります。
病院に行って薬もらって飲んで治すというのが
一般的な流れですが、
実は薬を飲むと「悲しい気分がおさまる」だけで
「うつ病が治る」わけではありません。
じゃあなんで薬飲むの?ってなりますよね。
薬を飲むとまず「悲しい気分がおさまる」
そうすると結果的に「精神が安定した状態が長くなる」んです。
常に悲しい状態だと、それが元で精神的に疲れて、
また悲しくなってしまう、という悪循環に陥りやすい。
なのである程度、薬でコントロールしてやると、
精神が疲れてないから、悲しくなりづらくなる
つまり薬は基本的には悪循環から抜け出す(もしくは陥らない)
ために使われます。
そして、薬で手に入れた安定の間に何をするか?
休息を取ります。
休息をとると、はじめてうつ病は回復します。
結局うつ病もほかの病気や怪我同様、
「自己治癒力」によってのみ回復するのです。
しばらくすると薬の効果が切れてきます。
もう一度薬を服用し、安定した状態を作る。
安定した状態の間に休息を取り、自己治癒力により回復する。
基本的にはこれを繰り返すことで、
徐々に回復し、寛解に至ります。
【治療の基本:注意事項】
ごくごく軽いうつ病であれば、薬の力を借りなくとも、
休息をとることで回復することができます。
ただ、うつ病患者のほとんどは、
休息を取ったつもりでも休めていません。
頭の中が常に悲しい状態のため、体を横たえても
頭の中が休まらないのです。
自力で休息を取ることができない、といってもいいでしょう。
そのため、薬を使って頭の中を一時的に休めます。
怪我が痛すぎて眠れないから麻酔を使って痛みを取り眠る。
そんな感じです。
悲しすぎて頭の中が休めないから、薬を使って悲しみを取り休む。
どのくらい悲しい場合に薬を使うのがよいか?
またどのくらい悲しい場合なら薬は不要か?
この判断は医師しかできません。
だから、
①うつ病かな?と思ったらまず病院
というわけなんですね。
なぜか病院に行くことをためらう人が多いのですが、
病院に行って損になることは何もありません。
うつ病と診断されたなら、治療できてよかった。
うつ病でないと診断されたなら、病気でないことが分かって安心。
行かない理由がありません。
行けない理由は何となく見当がつきます。
うつ病に対する偏見でしょう。
自分がうつ病なんて、周りに知れたらどうしよう。
うつ病なんて社会の失格者、不適合者だ。
自分はそんなに弱い人間じゃない、自分はそんなだめな人間じゃない。
適切な治療と回復を手放してしまうには、
どれもこれもクズのようなくだらない思い込みです。
別名「偏見」ともいいます。
とっとと捨てて病院に行くのが賢い選択です。
さて、病院から帰ったら、薬を飲むことはもちろんのこと、
休息を取らなければなりません。
薬を飲むと一時的に悲しい気持ちがおさまります。
これを「うつ病が治った」と勘違いして休息を取らずに
仕事や勉強に戻る人がいます。
必ず悪化します。
なぜならうつ病は他の病気や怪我同様、
「自己治癒力」でのみ回復するからです。
そして「自己治癒力」がきちんと稼動するには
休息が必要だからです。
②うつ病になったらゆっくり休むこと
とは「自己治癒力」を最大限まで稼動させること、
ということなんですね。
薬を飲み、休息をとる、これを繰り返していると
徐々にうつ病から回復してきます。
ここでも気をつけなければならないことがあります。
「だいぶ治ってきたからもう薬はいらないな」
勝手に薬を飲むことをやめてしまう人、多いです。
必ず元の悪い状態にもどります。
「自分のことは自分が一番分かる」
おそらくこのような考えがあるのでしょう。
確かにその通りだと思います。
ただ、自分の飲んでいる薬のことを一番分かっているのは
自分ではありません。
一番分かっているのは医師です。
医師とは薬のエキスパートです。
何百種類もある薬が頭や体に与える影響を、
数mg単位で熟知しています。
加えて、何百・何千・何万といった患者に
そのような薬の調整をしてきた経験もあります。
自己判断で薬を飲むのをやめた患者の末路など、
掃いて捨てるほど見てきています。
末路は必ず悪い状態に戻る。
③薬はきちんと飲みましょう
勝手にやめれば必ず悪くなるし、責任も持てないぞ。
そういってるんですね。
【まとめ】
私はこのサイトのほかの記事で、
「うつ病は薬で治す」
ということを繰り返し書いてきました。
今回の
「うつ病は自己治癒力でのみ回復する」
と矛盾しています。
まとめとして、最後にこの矛盾の言い訳をしていこうと思います。
うつ病は以下の順番で治ります。
薬を飲んで、悲しい気持ちを抑えて、一時的に安定した精神状態作り、
休息をして、自己治癒力を働かせ、回復を図り、うつ病が治る。
今回の記事を読んでいただいた皆様であれば、同意していただけると思います。
ただ、そうでない人がこの順番だけを見たところで「なんじゃそりゃ?」でしょう。
ましてや、うつ病の症状が重い状態の人へ説明しても、
理解できないどころか、反感や治療拒否につながる恐れがあります。
うつ病とは本当に苦しいものです。
私もそうでした。
今でもそうです。
自分が自殺するかもしれない。
本当に恐いんです。
言葉通り、死ぬほど辛くて、死ぬほど恐くて、死ぬほど切羽詰っているんです。
そんなうつ病が重い患者に対し、
「うつ病とはね。。。
薬を飲んで、悲しい気持ちを抑えて、一時的に安定した精神状態作り、
休息をして、自己治癒力を働かせ、回復を図り、うつ病が治る。
そういうものなんだよ」
そんな説明をされても
理屈はいいからどうすれば治るんだ!!
本当に死にそうなんだぞ、分かってんのか??
医者だろ早く治してくれ!!
こうなってしまうんです。
結果として中間を端折った
「薬を飲んで、うつ病が治る」
となるわけです。
確かにとっても大事な「自己治癒力」が抜けていますが、
薬を飲んで休んでいれば、「自己治癒力」を意識しなくとも
うつ病は治ります。
ただ、この
「うつ病は薬で治す」
「薬を飲んで、うつ病が治る」
といった説明は、
「薬さえ飲んでいれば、うつ病は治る」
ということではありませんので、
くれぐれもお間違えのないように。
だんだんややこしい話しになってきました。
結局うつ病を治すには、
①うつ病かな?と思ったらまず病院
②うつ病になったらゆっくり休むこと
③薬はきちんと飲みましょう
焦らず、たゆまず、へこたれず、
まずはこれをきちんと守ること。
これが意外とできないんですよね。
【追記】
今回の記事は「うつ病の治し方の基本」となります。
さらに詳しい説明は、下記の記事に追記いたしました。
「うつの治し方 – 休息編」
「うつの治し方 – 波編」
「うつ病の治し方 – ストレス軽減編」
「遠回りしないうつ病治療」
お時間のある時にのぞいてみてください。