07月15日 10時03分
石川県と岐阜県にまたがる白山で、気象庁が発表する噴火速報を登山者にスマートフォンなどを通じていち早く伝えるために、8月中に携帯電話の大手3社のすべての電波が山頂の近くで受信できるようになることが分かりました。
石川県と岐阜県にまたがる白山は、気象庁が、今後、噴火するおそれがあるとして、24時間監視を続ける全国47の活火山の1つです。
気象庁は御嶽山の噴火を受けて、去年8月から白山を含めた全国の活火山で、登山者にスマートフォンのアプリなどを使って噴火の事実を知らせる噴火速報の運用を始めていました。
しかし、これまで白山の山頂付近ではNTTドコモの電波しか受信することができず、すべての登山者に速報が伝わらない状況が続いていました。
こうしたことを受けて、KDDIは山頂やその近くにある宿泊施設の室堂ビジターセンター、それに一部の登山口などで電波を受信できるよう、7月下旬に新たな基地局を設けることになりました。
また、ソフトバンクも8月中に基地局を設けて、室堂ビジターセンターやその周辺の登山道で電波の受信を可能にします。
これによって、登山者は山頂の近くにいてもスマートフォンなどを通じて、噴火速報の情報をいち早く入手できるようになります。
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