仏 車突っ込み60人以上死亡か テロ事件で捜査

仏 車突っ込み60人以上死亡か テロ事件で捜査
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フランス南部のニースで14日夜、フランス革命を記念する祝日の花火を見物するため集まっていた人たちの中にトラックが突っ込み、地元メディアは検察当局者の話として「60人以上が死亡したおそれがある」と伝えています。検察当局はテロ事件として捜査を始めました。
フランスの複数のメディアによりますと、フランス南部のニースで14日午後10時半ごろ(日本時間の15日午前5時半ごろ)、フランス革命を記念する祝日の花火を見物するために集まっていた人たちの中にトラックが突っ込んだということです。
これについて地元メディアは、検察当局者の話として、「トラックはおよそ2キロにわたり人混みのなかを暴走し60人以上が死亡したおそれがある」と伝えています。
また、目撃者の情報として、トラックに乗っていた何者かと警察との間で銃撃戦があり、トラックの運転手は射殺されたということです。
トラックには手投げ弾などの武器が積まれていたということで、検察当局はテロ事件として捜査を始めました。
フランスでは、14日はフランス革命を記念する祝日で、パリ中心部のシャンゼリゼ大通りで軍事パレードが行われたほか、エッフェル塔で花火が打ち上げられるなど、フランス各地で大規模なイベントが行われていて、新たなテロへの警戒が続くなか、厳重な警備体制が敷かれていました。

現場近くにいた日本人学生は

事件当時、現場近くにいた北海道出身の学生、山田晴詩さん(20)は「当時、事件が起きた海沿いから数百メートル離れた飲食店が立ち並ぶ通りにいた。花火が終わったのでホテルに戻ろうとしたら、周りから叫び声が聞こえ、大勢の人が一斉に同じ方向に走り始め、パニックのようになった。混乱でベビーカーが倒れたりお皿などがあちこちに散乱していた」と話していました。

フランスの最近のテロ事件

フランスでは、去年1月、パリの新聞社「シャルリ・エブド」が襲撃されさらに2日後には、ユダヤ教徒向けの食料品店で立てこもり事件が起き、一連の事件で合わせて17人が死亡しました。
さらに去年11月にはパリでコンサートホールやレストラン、それにサッカースタジアムが襲われた同時テロ事件が起き130人が犠牲となり、フランス全土に非常事態宣言が出されました。
また先月には、パリから50キロ余り西のマニャンビルで当局が過激な思想を持つ人物として監視対象としていた男が警察官の男性やそのパートナーの女性を殺害し、オランド大統領は犯行をテロと断定しています。

代表的な観光地ニース 比較的治安よい

ニースはフランス南部のコート・ダジュール地方にある地中海に面した保養地で、年間400万人ほどの観光客が国内外から訪れる、パリなどに次ぐフランスを代表する観光地です。
夏のリゾート地としてだけでなく、1年を通して穏やかな気候から冬の避寒地としても人気があり、代表的な観光名所には、7.5キロにおよぶビーチや高級ホテルが並ぶ「プロムナード・デ・ザングレ」と呼ばれる全長3.5キロにおよぶ海岸沿いの遊歩道、それに、20世紀初頭に活躍したフランスの画家アンリ・マティスの作品を展示する美術館などがあります。
フランス南部の都市の中でも、比較的治安がよいことで知られており、今回の事件は大きな衝撃を広げています。