韓国北東部で「ポケモンGO」ブーム 全国からゲーマー殺到

【束草聯合ニュース】米国で大ヒットしているスマートフォン(スマホ)ゲーム「ポケモンGO」が韓国北東部の江原道・束草やその近隣で利用できることが伝わり、全国からゲームユーザーが押し寄せている。

 ポケモンGOはスマホの全地球測位システム(GPS)の位置情報を使い、外を歩きながらポケモンを捕まえたり、戦わせたりして遊ぶゲーム。今月6日から米国などで配信されており、韓国では利用できないが、何らかの理由により束草地域ではプレーできるようになっている。

 13日には代表的なポケモンの生息地とされた束草のエキスポ公園に多くのゲームユーザーが集まり、昼間だけでなく深夜にもポケモンを探し歩く姿が見られた。同じころ、束草の海岸沿いでも多くの若者がスマホを手に散策路を歩いていた。

 エキスポ公園にいたあるユーザーは「午後4時ごろバスで束草に到着し、7時間ほどポケモンを探し歩いた。7キロほど歩いたと思うが、ゲームができて運動にもなるので一挙両得」と話した。

 近くにいた別のユーザーは「1泊2日の予定で来た。ポケモンGOを思う存分楽しんでソウルに帰るつもり」と語った。また「明日は仕事のため、3~4時間ほどゲームを楽しんで早朝にソウルへ戻る」と語った30代の会社員もいた。

 ポケモンGOのにわかブームで、地元の宿が思いがけない恩恵を受けている。ある宿泊施設は「夏休みシーズンのため稼働率が高いのは確かだが、昨夜は約30室が満室になった。ゲーム効果のようだ」と話している。また、エキスポ公園などに近いコンビニエンスストアも客の急増を喜んでいる。

 自治体の動きも素早い。束草市と近隣の襄陽郡、高城郡は交流サイト「フェイスブック」などに公衆無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」ゾーンのマップを掲載したり、ゲームの可能なエリアを案内したりと、ゲームユーザーの呼び込みに懸命だ。

 一方で、これらの地域では中高校生はもちろん小学生までもがポケモンGOに熱中していることから、親たちが心配を募らせている。束草のある保護者は「昨夜は子どもたちがポケモンGOをやると言って遅くまで外出していた。勉強に支障が出ないか心配だ」と話した。

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