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SONOS ソノス ストリーミングWIFIスピーカーは音楽鑑賞の常識を全て変える

 

 

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我が家のSONOS

 

SONOS「ソノス」

200ドル。日本円換算で約二万円。

二万円で人生が変わる。

音楽オタクの自分のリスニング環境を180度変えた、SONOS PLAY。

なんでもっと早く買わなかったのか後悔するぐらい素晴らしい商品だ。

その良さを文章で説明するのは非常に難しい。

騙されたと思って、米国から代行輸入業者を使ってでも手に入れて欲しい。

飲み会を数回ガマンする程度で自分の人生が数倍充実する物が買える。

自分の中では20万以上のバリューがある。

まずは東洋経済オンラインとASCIIの紹介記事を見て欲しい。

ascii.jp

toyokeizai.net

 

以下のレビューは二年間、一エンドユーザとして私が毎日使った感想だ。

 

SONOSの音質とマーケティングミス

SONOS 「ソノス」社のストリーミングスピーカーの存在は数年前から知っていた。

インターネットのポッドキャストやSpotifyをPC無しで、「ラジカセ」・「AVコンポ」の様に使える家電 ー 別に大してそそられるようなモノでは決して無かった。

アメリカの大型家電量販店(日本で言うところのヤマダやK's的な)デモ機が設置してある店舗が多い。デモ機では、自分の端末を使って試聴することは出来ず、最初からプリインストールしてある、超イケてない曲がループで流れる。この時点で私の購買意欲は失せ、JBLのBluetoothに落ち着いていた。

アメリカで爆発的に売れているとは言うもの、音は非常にモッサリしているし、第一持っている人が居ないので、SONOSについて懐疑的だった。 

数年後、ベルリンに行く機会があり、いわゆる「イケている」セレクトショップの殆どの店内の音楽の制御はSONOSで行われていた。

若干Beats by Dr. Dreの様な人工的な作りこまれた感じもあったが、特にドンシャリ系のクラブ系の音楽が驚くぐらい良い音で聞こえた。

小さなペットボトルぐらいの大きさ(PLAY1)に反し、比較的大規模なハウスパーティーをロック出来るぐらいの大迫力の音が出ることに驚いた。

PLAY1は円筒形でスピーカーがほぼ360度配置してあるので、部屋のどこからでもよく聞こえる。

SONOSはWIFIスピーカーでありBluetoothスピーカーとは根本的に違う

セットアップは非常に簡単でスピーカーをコンセントに繋ぎ、App Storeから専用アプリを普段使っているMac, iPad, iPhoneにインストール。iPhoneのアプリを立ち上げて自宅のwifiアクセスポイントに繋がる様に設定。大体10分前後でセットアップは終わる。

SONOSはアップル製品・エコシステムとの親和性を第一に作られているので、AndroidやWindowsでの使いやすさについてはコメントできない。

SONOSとBluetoohオーディオの決定的な違いはwifi接続による所だ。

1) 面倒なペアリングが無い

2) 家にある全てのデバイスがリモコン代わりになってSONOSを操作できる

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Mac OSX のインターフェイス(マルチランゲージ対応:日本語設定のOSXやiOSだとメニューは全部日本語) 

3) 音質がBluetooth機器の数倍良い。WIFIはBluetoothで送れるデータ量を遥かに上回る。B&Oの超高級スピーカー(Beolit, A2等)よりもパワフルな音が出る。自分が持っているJBLの高級Bluetoothも比べ物にならない。

4) LINK機能: SONOSのスピーカーがネットワーク上に複数ある場合、アプリ上から個々の機器を操れる。例えばリビングとバスルームにSONOSがあった場合、双方から同じ曲を流す事(完全同期 ー リビングからバスルームに移動した時、音楽が途切れずシームレスに聞こえる)や別々の曲を流す事もできる。

5) マルチソース再生 ー ともかくSONOSの真価はここにある。

SONOSの語られる事無い最強の機能ーマルチソース再生

下のスクショを見て欲しい。

SONOS最大の機能はここに隠されている。

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自分の手持ちの曲(例えばPC上のmp3, iPhone上のaac)をインターネットストリーミングサービス上にある曲と混在して再生できる。

例)

1曲目: iPhone上の自分でCDからripしたaac

2曲目: soundcloud上の曲(ローカル環境には保存されていない)

3曲目: iPad上の自分でCDからripしたaac

4曲目: Spotify上の曲(ローカル環境には保存されていない)

5曲目:Podcast(ローカル環境には保存されていない)

6曲目: PC上の自分でCDからripしたmp3

7曲目-19曲目: Apple MusicのApple社製のプレイリスト(ローカル環境には保存されていない)

20曲目:Apple Music上の曲(ローカル環境には保存されていない)

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要はストリーミングサービスのクラウド上の曲とローカル保存してある曲をプレイリスト化して途切れなく再生できるのだ。

 

ボタンを数回押すだけで、Appleミュージックの上質なプレイリストが勝手にSONOSから流れてくる。自分が聞いたことが無い(でも好みの可能性が非常に高い)

「Curated Content」がスピーカーから流れてくる。革命的だ。

わざわざMixtape等をディグらなくても、「これヤバい!」レベルの曲がクラウドから降ってくるのだ。料理してる時。掃除してる時。洗濯してる時。パッシブリスニングにも関わらず、新しい曲を浴びる。そう、新しい音楽を見つけるのにPCの前に居る必要はもう無くなったのだ。

iPhoneのアプリも純正のiTunesに似た使い心地で非常に調子が良い。

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 SONOSはここ数年のベストバイであり、ここまで欠点のない商品も珍しい。

 

あえて言うなら、日本の住環境だと最小のPlay1でさえ爆音が出るので、近所迷惑に注意して欲しい。PLAY3やPLAY5は大きさも音もデカいのでオススメしない。Play1でさえSubwoofer的な物が内蔵されているので、かなり重低音が効く事も忘れないように。